重点課題 3 商品、原材料、エネルギーのムダのない利用

資源の有効活用

 石油をはじめとした資源の枯渇が問題となっています。セブン&アイ HLDGS.は、資源を有効に活用する循環経済社会を目指すべき社会の姿と考え、お客様・お取引先様と連携して、廃棄物の削減、資源の店頭回収・リサイクルの推進、再生素材の活用などに取り組んでいます。

 昨今、関心が高まっているレジ袋の削減については、環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」において、プラスチック製レジ袋の使用量を2030年までにゼロにすること、使用するレジ袋の素材は、紙などの持続可能な天然素材にすることを目指しています 。

  • SDGs12 つくる責任 つかう責任  
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ペットボトル自動回収機を設置

 イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークでは、2012年からペットボトル自動回収機を店頭に設置しています。店頭で自動回収機に投入されたペットボトルは、自動的に異物の除去・減容(圧縮または破砕)されるため、店舗からリサイクル工場まで一度で大量に輸送することができ、配送回数を削減できます。さらに、セブン&アイグループの物流ルートを活用することで、より効率的な輸送が可能となり、配送に関わるCO2排出量の削減につながります。回収されたペットボトルの一部は国内でペットボトルなどに再生されます。こうしたペットボトルからペットボトルへの「循環型リサイクル」システムは、国内の大手小売チェーン全体としては初めての取り組みです。2020年2月末現在、自動回収機は4社合計で820台設置しており、約9,740トンのペットボトルが回収されました。

 さらに、店頭で回収したペットボトルのリサイクル素材をグループのプライベートブランド商品「セブンプレミアム」のパッケージに使用する取り組みを進めています。商品パッケージには、回収からリサイクルまでの流れの説明を印刷しています。

 セブン‐イレブン・ジャパンでも、2015年12月より、東京都江東区内の5店舗でペットボトル自動回収機の実証実験を実施し、その後2017年12月から東京都と埼玉県の300店舗に順次拡大しています。また、2019年6月から東京都東大和市、東大和市清掃事業協同組合、日本財団と連携し、東大和市内のセブン‐イレブン全店にBottle to Bottleのリサイクル促進を目的としたペットボトル自動回収機を設置しました。さらに、2019年9月に沖縄県でも県内のコンビニエンスストアでは初めて、ペットボトル回収機を設置しました。今後は沖縄県でも設置店舗を拡大する計画です。

 セブン&アイグループでは、地域社会と一体になったサーキュラーエコノミー活動に取り組み、循環型社会の実現と海洋ごみの削減を推進していきます。

コンビニ用小型ペットボトル自動回収機

自動回収機を活用したペットボトルのリサイクルシステム

【消費者】ペットボトル回収に参加、獲得したリサイクルポイントをnanacoポイントに交換、ポイントを電子マネーに交換してお買物 【ペットボトル自動回収機(イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート)】利用者にリサイクルポイントを発行、ペットボトルをその場で選別・減容処理 「ペットボトル自動回収機」から「物流会社」へ高効率の輸送をし、「リサイクル会社」へ。循環型リサイクル(資源を買い取って高度な技術で再生ペットボトル原料を製造)をし、「容器・飲料メーカー」にて再生製品の製造(再生原料を使った製品を製造・販売)。そしてペットボトルからペットボトルへ再生されます(再生製品の還流、資源の国内循環、プライベートブランド商品のパッケージ)。

ペットボトル自動回収機の設置台数と回収量

2017年度 2018年度 2019年度
回収量(トン) 7,109 8,900 9,740
設置数(台) 701 759 820


完全循環型ペットボトルリサイクルの実現

 2019年6月、セブン&アイグループは店頭のペットボトル回収機で回収したペットボトルを100%使用し、再びペットボトルにリサイクルした「セブンプレミアム一(はじめ)緑茶 一日一本」の発売を開始しました。特定の流通グループの店頭で回収したペットボトルをリサイクルし、同一の流通グループにおいて再び商品として販売する取り組みは世界初となります。

  • 2019年6月5日時点。日本コカ・コーラおよびセブン&アイHLDGS.調べ

再生PET素材の衣料品への活用

 セブン&アイグループでは、ペットボトル回収の促進とあわせて、再生PET素材の活用拡大に取り組んでいます。2020年2月には、グループの店頭に設置したペットボトル自動回収機で回収されたペットボトルを活用し、そのペットボトルを原料とする再生糸を使用した肌着「セブンプレミアム ライフスタイル ボディクーラー」の販売を全国のイトーヨーカドー、ヨークベニマル、そごう・西武の各店舗で開始しました。グループで回収したペットボトルを使用した衣料品の発売は今回が初めてです。

衣料リサイクルスキーム.png

店頭での資源回収

 セブン&アイグループでは、販売した商品の空容器などを回収して再資源化を図ることも重要な取り組みだと考えています。グループ各社では、お客様や自治体と協力し、各地域の廃棄物分類ルールに従って、店頭でビン・カン、発砲スチロール、紙パック、ペットボトルなどの資源回収に取り組んでいます。また、近年、「都市鉱山」として注目を集めている小型家電についても、自治体と協力して一部店舗で回収を実施しています。

レジ袋の削減を推進

 セブン&アイグループは、会計時レジでのお客様への声かけのほか、マイバッグ持参をお願いするポスターやPOPの掲出、啓発イベントなどを通じてレジ袋の削減を進めてきました。

 セブン‐イレブン・ジャパンは、海洋プラスチックごみ問題が社会課題となる中で、さらなる石油由来のプラスチック使用料の削減に取り組むため、植物由来のバイオマスポリエチレンを30%配合したレジ袋の使用を加盟店に推奨しており、2019年4月に全国21,000店への推奨が完了しました。環境に優しいバイオマスポリエチレンを使用したレジ袋を消費者にとって身近な全国のコンビニエンスストアが推奨することで、バイオマス製品の全国的な普及推進と環境負荷低減に努めており、その功績が認められて2019年11月には「第9回バイオ製品普及推進功績賞(日本バイオマス製品推進協議会主催)」を受賞しました。

 また、2020年7月の「プラスチック製買物袋有料化」以降、セブン‐イレブンでは辞退率が約75%に伸長し(有料化前は約30%)、イトーヨーカドーやそごう・西武を含めたグループ全体の辞退率は80%弱になっています。

廃棄物の削減

 イトーヨーカドーでは、廃棄物量の削減のために発生抑制や再利用、リサイクルを進めています。例えば、商品納品の際には、繰り返し使うことができる「通い箱」を利用するほか、衣料品のハンガー納品を推奨することで包装材やダンボールの使用を削減しています。また、店舗ではリサイクルへの理解を促進するため、廃棄物の分別を徹底しています。

店舗に納品される「通い箱」

閉店店舗の什器や建材を再利用

 セブン‐イレブンでは、店舗の建て替えや閉店の際に、撤収した商品陳列棚や什器、冷蔵ケースを整備した上で他店舗にて再利用しています。そのほか、店舗解体時に発生する鉄骨やサッシを店舗建設時に再利用することで、建設廃棄物を削減しています。

ゴンドラ、什器、建材の再利用

重点課題3の取り組み