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重点課題 5 グループ事業を担う人々の働きがい・働きやすさを向上する

従業員の健康への配慮、労働安全衛生

 セブン&アイHLDGS. では、従業員の健康は生活の質を上げるだけでなく、企業が活力を増して経営の効率を高めていくものと捉え、セブン&アイ・ホールディングス健康保険組合と連携し、2014年度に「セブン&アイ健康宣言2018」をスタートさせました。2019年10月には、これを発展させ、グループの持続的成長と地域社会の健康増進を目指すべく、3つの目標を掲げた「セブン&アイ健康宣言 NEXT」を策定しました。

  • SDGs3 すべての人に健康と福祉を
  • SDGs8 働きがいも経済成長も

「セブン&アイ健康宣言 NEXT」の3つの目標

  • 私たちは、自らの健康課題を把握し、改善に向けて行動します
  • 私たちは、社員の誰もがイキイキと仕事に取り組める職場作りを実現していきます
  • 私たちは、「健康応援」の商品やサービスを通じて、お客様の健やかな毎日をサポートする企業であり続けます


<トップメッセージ>

 セブン&アイHLDGS.は、社員の健康増進が会社全体の活性化をもたらし、さらに社会的な「生活の質(QOL)」向上にも寄与するものと捉え、社員一人ひとりの積極的な健康増進の取り組みを支援しています。このため2014年10月には、社員の健康、生活の質を高め、企業の活力を増進させることを目指し「セブン&アイ健康宣言2018」をスタートさせ、健康に関するさまざまな取り組みを実施することで、一定の成果を収めてまいりました。

 これを踏まえ、取り組みの一層強化を図り、新たに3つの目標を掲げた「セブン&アイ健康宣言NEXT」を策定し、その取り組みをスタートします。

 本宣言では、個々の社員、企業、社会それぞれに関わるテーマを設定し、具体的な施策を通じて、成果を上げていくことを目指しています。

 社員の健康増進は、個人の生活の質を高める基盤となり、仕事においても一人ひとりがよりいっそう活躍する機会を広げ、私たちグループの持続的成長の源泉となります。

 また、安全・安心な商品をご提供するという基本理念に基づき、味・品質にこだわりながら添加物の低減に取り組む商品開発とお客様の関心が高い食品成分表示の徹底、健康サポート商品の開発提供、健康的な食生活や食育支援などを通じて、日々私たちグループの店舗や商品をご利用いただいているお客様への健康応援に努め、地域社会の健康増進にも寄与してまいります。

 セブン&アイHLDGS.はこれからも日々の暮らしに密着した視点から、生活や社会の健やかな成長発展に貢献する取り組みを深化させ、社員や社会の皆様から信頼され、必要とされる企業を目指してまいります。​


2019年10月

代表取締役社長

井阪 隆一


 「セブン&アイ健康宣言 NEXT」では、生活習慣病のリスクや喫煙率の低下、年次有給休暇取得率の向上、長時間労働の削減などを具体的な目標として設定しました。 目標の達成に向けて、セブン&アイHLDGS. 代表取締役社長を委員長とした「CSR統括委員会」傘下の企業行動部会の中に「健康経営推進」を組み入れ、セブン&アイHLDGS. 人事企画部、健康管理センター、健康保険組合が中心となり、グループ各社の人事・勤労責任者と連携し、さまざまな取り組みを実施しています。

 これらの取り組みが評価され、2023年3月にセブン&アイHLDGS.は前年に引き続き、経済産業省と厚生労働省が実施する「健康経営優良法人2023(大規模法人部門)」に選定されました。

Healthy_company2023.png

2022年度の主な取り組み内容

■健康維持・未病、健康増進に向けた取り組み

 ・健康保険組合との共同による、定期的なウォーキングイベントの開催

 ・外部専門家を講師とした定期的なオンライン健康セミナーの開催

 ・健康保険組合による「自宅でできる子宮頸がんリスク検査」の実施

 ・健康保険組合による「MYチャレンジ2022」の開催

※「MYチャレンジ2022」・・・「食事」「運動」「行動」などにチャレンジし、肥満比率の減少、生活習慣(運動、食習慣)の改善を図ることを目的に開催

■感染症予防対策に向けた取り組み

 ・在宅勤務やスライドワーク(時差出勤)などの活用による、感染リスクの低減

■心身ともに健康で、働きやすい職場づくりの取り組み

 ・メンタルヘルス研修(ラインケア・セルフケア)の実施によるメンタル疾患の未然防止

 ・勤務場所(在宅/本社/その他拠点)などに関わらず、コミュニケーションを図れるシステムの整備

■喫煙率低下に向けた取り組み

 ・就業時間内の全面禁煙

 ・禁煙成功者への健康保険組合による補助金支給

■社会に対する健康応援の取り組み~SDGsへの貢献~

 ・塩分・糖質などお客様の気になる点を考慮した商品の開発・品揃え

 ・健康に配慮するとともに、より味や品質の高い商品の開発

 ・店舗における「健康」をテーマにしたメニューの提案、レシピの開発、栄養価の計算

セブン&アイ健康宣言 NEXT

目標 2023年3月末までの目標の具体的内容

1. 適正な体重に

    コントロールさせる

BMI25以上の人の割合※1
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年
3月末目標
男性 37.6% 38.5% 39.6% 39.0% 38.8% 28%以下
女性 26.8%

27.6%

28.3%

28.2%

28.2%

18%以下

2. 喫煙率を低下させる 社員全体の喫煙率※1
2018年度 2019年度 2020年度 2021年度 2022年度 2023年
3月末目標
全体

30.3%

男性:41.3%

女性:22.7%

29.3%

男性:39.7%

女性:21.8%

28.1%

男性:38.0%
女性:21.2%

26.5%

男性:36.2%

女性:19.8%

24.6%

男性:33.7%

女性:18.2%

20%以下

3. 年次有給休暇取得率を向上させる

年次有給休暇取得率 70%以上
4. 長時間労働を減らす 長時間労働(所定外勤務月45時間以上)の割合 5%未満

5. 当社開発商品において、健康サポート商品を増加させる

6. 健康をテーマにしたクッキングサポート※2の回数を増加させる

  • 1 BMI・喫煙率はセブン&アイ・ホールディングス健康保険組合加入のグループ23社合計
  • 2 店舗におけるメニュー提案

労働災害の防止

 セブン&アイ HLDGS. では、安全で働きやすい職場環境の維持にあたり、グループ各社で法令に基づいて「安全衛生委員会」を開催し、就労状況を含めた職場環境の改善とともに、労働災害防止のための施策を実施しています。例えば、イトーヨーカドーでは、生鮮食品を扱う従業員を対象に、包丁などの器具の取扱いに関する教育を実施しています。また、セブン&アイ・フードシステムズでは、啓発ポスターなどを年3回店舗に掲示して労働災害防止を呼びかけています。労働災害が起きた店舗にはヒアリングに入り、原因と具体的な防止策を共有しています。

2022年度のグループ8社の労働災害に関するデータ

  セブン&アイHLDGS. セブン‐イレブン・ジャパン イトーヨーカドー そごう・西武 ヨークベニマル セブン&アイ・フードシステムズ 赤ちゃん本舗 セブン銀行
労働災害度数率 0.00 1.75 2.04 0.53 2.38 0.50 0.42 0.77
労働災害強度率 0.00 0.02 0.06 0.01 0.13 0.01 0.01 0.01

※労災に伴う死亡は発生していません。

2021年度のグループ8社の労働災害に関するデータ

  セブン&アイHLDGS. セブン‐イレブン・ジャパン イトーヨーカドー そごう・西武 ヨークベニマル セブン&アイ・フードシステムズ 赤ちゃん本舗 セブン銀行
労働災害度数率 0.00 1.09 1.41 0.32 3.59 1.44 1.46 0.00
労働災害強度率 0.00 0.03 0.05 0.28 0.14 0.06 0.08 0.00

※労災に伴う死亡は発生していません。

2020年度のグループ8社の労働災害に関するデータ

  セブン&アイHLDGS. セブン‐イレブン・ジャパン イトーヨーカドー そごう・西武 ヨークベニマル セブン&アイ・フードシステムズ 赤ちゃん本舗 セブン銀行
労働災害度数率 0.00 0.72 1.53 0.24 3.40 0.65 0.86 0.00
労働災害強度率 0.00 0.02 0.04 0.00 0.01 0.03 0.03 0.00

※労災に伴う死亡は発生していません。

2019年度のグループ8社の労働災害に関するデータ

  セブン&アイHLDGS. セブン‐イレブン・ジャパン イトーヨーカドー そごう・西武 ヨークベニマル セブン&アイ・フードシステムズ 赤ちゃん本舗 セブン銀行
労働災害度数率 0.00 0.54 1.37 0.69 3.58 1.18 0.33 0.00
労働災害強度率 0.00 0.01 0.03 0.01 0.01 0.02 0.03 0.00

※労災に伴う死亡は発生していません。

重点課題5の取り組み