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独立社外取締役メッセージ

最終更新日:2023年6月26日

変化の本質をとらえた「想像と準備」に向けた
議論を徹底していきます。

独立社外取締役
米村 敏朗

 私は危機管理の実務を通じて、人間の「現実のすべてを見ているわけではなく、見たい現実しか見ようとしない」姿勢、つまり願望思考こそが最悪の結果を生む要因だと痛感してきました。これは事業展開においても同様であり、そうした観点から経営側と積極的な議論をしてきました。その象徴が、「『食』を中心とした成長戦略」を掲げた中期経営計画のアップデートであり、厳しい現実と、見たくない未来予想図を直視しながら過去の失敗や問題点を議論しました。今後も国際・社会情勢など事業環境は変化していきますが、表面的な変化に目を奪われ、当面の対応に終始する状況主義に陥ることがないよう、情報収集を通じて変化の兆候をつかみ、「想像と準備」を徹底するよう努めていきます。

取締役会での議論を通して、企業価値の極大化に
貢献する役割を果たしていきます。

独立社外取締役
井澤 𠮷幸

 当社グループのステークホルダーは、お客様、お取引先、株主、地域社会、そして従業員です。コンビニエンスストアは今や地域、そして国全体のインフラであり、食を提供するのに加え、街の治安や災害時などに果たす社会的役割は非常に大きくなっています。従業員も重要な社会的使命を担っているという自負をもってステークホルダーの期待に応える事業活動を行っていただきたいと思います。また、すべてのステークホルダーに真摯に対応するには、短期的な視点だけでなく、中期、長期に目標を定めて企業価値の極大化を進められる企業になっていかなければなりません。私も、執行側が見えにくい部分、経験のない部分を中心にさまざまなインプットを行いながら、企業価値の極大化に貢献していきたいと考えています。

生活者のウェルビーイングにつながる価値を
提供することがグループの使命です。

独立社外取締役
山田 メユミ

 日本は現在、内外の情勢変化、少子高齢化等、まさに課題先進国となっており、その中で生活者の身近なサービスを支えるインフラである当社が、これらの変化にどう対応していくのかが非常に重要となっています。当社は、ステークホルダーに「誠実に」向き合っていくことを創業来の社是として掲げていますので、そこを原点に議論を重ね、一人でも多くの生活者の幸せやウェルビーイングな暮らしにつながる多様なサービスを提供していくことは、もはや当社グループの使命といえます。私自身、一生活者の視点を持つとともに、より客観的な立場に立って、積極的に議論に参加し、社外取締役として多くのステークホルダーの利益を追求する役割を果たせるよう尽力していきたいと思います。

独自の視点を持つ社外取締役として
積極的に意思を表明していきます。

独立社外取締役
ジェニファー・シムズ・ロジャーズ

 私は新任取締役として、戦略委員会および取締役会では法務および国際金融サービスに携わった経験を活かして積極的に意見を述べることで戦略評価に貢献してきました。現在、グループの事業環境は消費者行動の変化や食料安全保障問題、エネルギー価格・商品価格の上昇など厳しさを増していますが、こうした時こそ、独自の視点を持つ社外取締役の活発な議論が求められています。とりわけ、成長戦略の柱であるコンビニエンスストア事業については、日米での7-Elevenブランドの高い知名度を活かしたグローバル展開に関して、どの地域にどのように投資し、どんなかたちでフランチャイズ拡大するのがベストなのか、また将来の収益予測に対するリスク評価についてもさらに議論を深めていく必要があると考えています。

グループのシステム連携を促すと同時に
顧客基盤を活かした事業に挑戦していきます。

独立社外取締役
和田 眞治

 当社グループに対しては、地域社会のコミュニティに貢献する事業を国内外で展開する企業という印象を持っていましたが、想像以上にグローバル化が進んでおり驚きました。一方で、システム連携などデジタル領域においては課題も多いと感じています。従前の物理空間の経済圏だけでなく、DXやWEB3.0などによる仮想空間の経済圏が小売業界を抜本的に変革すると言われています。その事実を真摯に受け止め、細分化された事業体のシステム連携などを促していきたいと思います。また、リアルの世界においても、小売業は地域コミュニティに根ざした顧客基盤が価値創造の重要な要素になりますので、多様化する地域社会の課題を踏まえた事業創出にも挑戦したいと思っています。

現場の皆様の想いを共有しながら
グローバルな成長に貢献していきます。

独立社外取締役
八馬 史尚

 私はこれまで、国内および海外で食品企業においてグローバル展開含めて長年携わってきました。当社グループと取り組みをさせていただくなかで、持続的な成長の背景にある社是に掲げている誠実を旨とする共通の企業文化を感じてきました。ここ数年、当社グループはグローバルなプレゼンスを急速に高めつつあり、さらなるグローバル化への期待値も高くなっています。
 企業文化に根差した独自の「食」の強みをさらに世界で広めていくことで企業価値を高めること、またサステナビリティを含めた社会的責任を果たすことがこれからさらに重要になってきます。社外取締役としてこれまでの経験を活かしつつ、客観的視点を持ってその実現に貢献できるように努めていきます。

取締役会などでの効果的なワークフローが
有意義な変化をもたらすと確信しています。

独立社外取締役
ポール 与那嶺

 当社の独立社外取締役に就任して1年近くになります。この間に、経営陣のサポートもあり、取締役会は組織改革の推進と現在の事業ポートフォリオの評価に重点を置いた戦略委員会を設置しました。
 取締役会および経営陣は、効果的なワークフローを確立しており、株主の皆様や当社従業員、お客様に有意義な変化をもたらすことができる確信を持っています。
 私のスキルセットが当社グループに大きく貢献できることを願っています。

戦略的イニシアチブに関する議論をリードし
成長に資する意思決定を支援していきます。

独立社外取締役
スティーブン・ヘイズ・デイカス

 社外取締役は全員、それぞれ独自の経験と知識をもって取締役会に臨んでいます。
 私は、10代のころから父が経営するセブン-イレブンで働き、日本・北米・欧州で小売業のリーダーを務め、当社グループと直接競争してきた経験があります。戦略委員会の委員長として、他の社外取締役とともに、この経験を活かしていきます。私たちの役割は、主要な戦略的イニシアチブの進捗状況を監視し、長期的な企業価値と株主価値を高めるためのさまざまな戦略オプションについて、客観的かつ総合的な分析を行うことです。今後は、企業構造、DX活用、海外コンビニエンスストア事業の成長と収益性の加速、スーパーストア事業の変革の進捗を注視していきたいと考えています。このチームが、あらゆる戦略オプションを客観的に評価し、グループの長期的な成長に貢献できると確信しています。

「お客様・食・従業員への情熱」を強みに
グローバルなコンビニエンスストア戦略を実行します。

独立社外取締役
エリザベス・ミン・マイヤーダーク

 この1年、取締役会のメンバーを務めたことは、自分にとって誇るべき経験でした。積極的な対話を通じて従来の事業戦略の前提を問い直し、食品事業、特にグローバルなコンビニエンスストア戦略に対する確信を強めることとなったからです。戦略評価に際しては、定性的評価に加え、事業のさまざまな部分から得られる価値に定量的かつ客観的に焦点を当てることを重視しました。そのなかでも、私はデジタルを活用した顧客体験の継続的な取り組みが重要と考えており、特に「テクノロジー」「食の強化」、そして「変化する消費者ニーズに対する利便性を再定義し、高めていくこと」の3つの要素に投資する必要があると考え、議論をしてきました。一方で、インフレの進行下においては、手頃な価格も重要な要素になると考えています。我々が今後もグローバルなリーダーシップを発揮していくためには、グローバルな人財をいかに引きつけ、維持し、成長させていくかが重要です。お客様はもちろん、従業員にも驚きと喜びを与え続け、コンビニエンスストア業界のグローバルリーダーを目指していきます。