取締役会の構成等

更新日:2026年5⽉29⽇

1. 取締役会の構成(取締役会の知識・経験・能力のバランス、多様性および規模)
ならびに選任理由【CGC原則3-1(v)】【CGC補充原則4-11①②】更新

 セブン&アイ・ホールディングスは、取締役会の役員構成について、取締役会としての役割・責務を実効的に果たすための知識・経験・能⼒を全体としてバランス良く備え、多様性と適正規模を両⽴する形で構成することを重視しています。
 特に、当社はコンビニエンスストア事業に特化した持株会社として、国内外の事業を戦略的・機動的に経営する必要性があるため、女性役員および外国人役員等の多様性(職歴、年齢含む)はもとよ り、知識・経験・能⼒のバランスについて留意して、役員構成を検討することとしています。また、当社監査役には、財務・会計に関する適切な知⾒を有する者が選任されるよう留意しています。
 当社は上記方針について、「役員ガイドライン」(「役員ガイドライン」参照)において定めています。

2026年度取締役会の構成について

 2025年8月6日に公表した「7-Elevenの変革」に基づき、コンビニエンスストア事業変革を通じてグローバル成長に向けた取り組みを推進するに当たり、2026年度は「上場会社等でのトップの経験」、当社グループ戦略上の軸と据える「小売業」「グローバルビジネス」「DX・IT」等に係るスキルセットを重視した取締役会構成とし、当該スキルセットについては指名委員会・取締役会で審議の上作成しております。
 当社取締役会は、上記のような多様なメンバーにより、経営陣の迅速・果断なリスクテイクを支える重要な意思決定を⾏うとともに、実効性の高い監督を実施し、取締役会としての役割・責務を適切に果たしていきます。

取締役および監査役の知識・経験更新
氏名 役職 企業経営 小売業 グローバルビジネス マーケティング・ブランディング DX・IT・セキュリティ 財務・会計・資本市場 リスクマネジメント・コンプライアンス サステナビリティ
伊藤 順朗 代表取締役会長
スティーブン・ヘイズ・デイカス 代表取締役社長
木村 成樹 代表取締役副社長
脇田 珠樹 取締役
髙木 哲也 取締役
八馬 史尚 筆頭独⽴社外取締役
井澤 𠮷幸 独立社外取締役
山田 メユミ 独立社外取締役
ポール 与那嶺 独立社外取締役
澤田 貴司 独⽴社外取締役
秋田 正紀 独⽴社外取締役
寺澤 達也 独⽴社外取締役
クリスティン・エドマン 独⽴社外取締役
石井 信也 常勤監査役
奥 誠司 常勤監査役
松橋 香里 独⽴社外監査役
松本 仁 独立社外監査役
大村 由紀子 独立社外監査役
※ 上記一覧表は、各氏の有する全ての知見・経験を表すものではありません。
※ 外国籍取締役比率23.1%(3名/13名)、女性取締役比率15.4%(2名/13名)となります。(小数第2位を四捨五入)

選任理由更新

当社取締役の選任理由につきましては、当社株主総会招集通知をご覧ください。なお、当社監査役の選任理由につきましては、選任年度の株主総会招集通知をご覧ください。

取締役会議長について

 2024年4⽉18⽇開催の取締役会において、以下を⽬的として、取締役会議長と最高経営責任者(CEO)の役職を分離する方針を決議しました。

目的

  • ① コーポレートガバナンス体制の強化
  • ② 意思決定の透明性・客観性の向上
  • ③ 企業戦略の実効性向上および企業運営の効率化
「筆頭独⽴社外取締役」の設置について

 多様な経験・知⾒(スキル)を有する社外取締役が過半数を占める取締役会構成であることを踏まえ、以下の役割を果たしていただくことにより、取締役会の監督機能の⼀層の実効性確保を図ることを目的として筆頭独立社外取締役を設置しています。

筆頭独立社外取締役の役割

  • ① 社外取締役間の相互連携・フォローの確保
  • ② 社外取締役と経営陣間の対話・コミュニケーションの一層の充実・確保
  • ③ 社外取締役と監査役会との連携強化
  • ④ 社外取締役が出席する「株主・投資家との建設的な対話」の促進
財務および会計に関する相当程度の知⾒を有する監査役の選任

 当社は以下のとおり、財務および会計に関する相当程度の知⾒を有する監査役を3名選任しています。

  • 常勤監査役石井信也氏は、当社および当社グループの経営管理部門において、通算29年以上にわたり経営管理業務に従事していました。
  • 監査役松橋香里氏は、公認会計士の資格を有しています。
  • 監査役松本仁氏は、公認会計士の資格を有しています。

2. 社外役員の人数および構成比更新

 当社では、コンビニエンスストア事業に特化した持株会社として、国内外の事業を戦略的・機動的に経営する必要性に基づき、社外役員の構成についても、多様性はもとより、知識・経験・能⼒のバランスに留意して検討することとしており、多様性ある社外役員からの、問題提起を含む多角的な経営アドバイスにより、取締役会審議等が活性化することを大切にしています。
 もっとも、このように、社外役員の多様性に留意するとしても、重要なのは「人物」であると考えており、⼀定の構成比により形式的に社外役員の人数を設定することが、当社取締役会として最適であるとの結論には現時点で至っておりませんが、経営に対する監督機能の実効性確保の観点から、2026年5月27日現在、独立社外取締役の構成を過半数としております。

3. 社外取締役・社外監査役の独立性に関する考え方および独立性の基準【CGC原則4-9】

(1)独立役員の指定状況

 当社は、独立役員の資格を充たす社外役員を全て独立役員に指定しています。

(2)社外役員の独立性基準等

 当社は上記のとおり、社外役員を含め、役員の多様性を重視しており、コーポレートガバナンス向上を担う優秀な社外の人財を確保することを踏まえると、社外役員の独⽴性基準については「⼀般株主と利益相反が生じるおそれのない」という本質的な観点から、各役員候補者について判断していくことが適切と考え、下記の基準を採用しています。
 今後も、国内外のコーポレートガバナンス・コード等の状況や、社外役員の実態をふまえながら、随時、基準を適切に見直してまいります。

1. 社外役員の独立性基準

①基本的な考え方
独立役員とは、当社の一般株主と利益相反が生じるおそれのない社外役員をいうものとします。
当社経営陣から著しいコントロールを受け得る者である場合や、当社経営陣に対して著しいコントロールを及ぼし得る者である場合は、一般株主との利益相反が生じるおそれがあり、独立性はないと判断します。
② 独立性基準
上記の基本的な考え方を踏まえ、東京証券取引所が定める独⽴性基準を、当社の社外役員の独⽴性基準とします。

2. 独立役員の属性情報開示に係る軽微基準

(当社の直近事業年度において)

  • 「取引」については「当社直近決算期の単体営業収益の1%未満」
  • 「寄付」については「1千万円未満」

4. 社外役員のサポート体制更新

 社外監査役については、その職務を補助する専任の従業員を置き、社内取締役および社内監査役と円滑な情報交換や緊密な連携を可能としています。なお、当社と各社外役員は、会社法第427条第1項の規定に基づき、同法第423条第1項の損害賠償責任を限定する契約を締結しております。当該契約に基づく損害賠償責任の限度額は、法令が定める最低責任限度額としています。加えて、会社法第430条の2第1項に規定する同項第1号の費用および同項第2号の損失を法令の定める範囲内において当社が補償することを内容とする補償契約についても当社と各社外役員との間で締結しております。

5. 社外役員の主な活動状況更新

 社外役員の主な活動状況につきましては、当社株主総会招集通知をご覧ください。

6. 社外役員との意見交換更新

 各社外役員は、代表取締役、取締役および常勤監査役等と、取締役会のほか、定期的又は随時にミーティングを行っております。取締役会を含むこれらのミーティングでは、各種経営課題、社会的関心の高い事項等を中心に各回のテーマが設定され、当社およびグループ会社における業務執行や内部統制の状況について、取締役や内部統制部門等から報告が行われ、社外取締役および社外監査役の質問に対し説明が行われているほか、会社の経営、コーポレートガバナンス等について、各社外取締役および社外監査役より、それぞれの専門知識および幅広く高度な経営に対する経験・見識等に基づき意見が出される等、社外取締役と社外監査役とが連携しつつ、率直かつ活発な意見交換を行っております。これらの活動を通じて、社外取締役は業務執行の監督を、社外監査役は業務執行および会計の監査を、それぞれ行っております。

7. 取締役会の活動状況更新

(1)取締役会の日程設定および審議時間

 当社の取締役会は原則⽉1回開催し、取締役会議長は、取締役会において定めた取締役(独立社外取締役)が務めています。

項目 取り組み内容
取締役会の日程設定 社外役員の参画を確実にするため、年度開始の半年前から早期に調整
審議時間
  • 資料の事前共有等が⾏われていることも踏まえ、議案の説明は要点を明確かつ端的に⾏う⼀方、協議に十分な時間を割り当て
  • 多角的観点からの活発な協議を行うため、取締役会の開催時間自体の見直し、臨時取締役会の開催などにより、十分な審議時間を確保
決議・報告事項 検討が改めて必要な場合は、継続審議とし、取締役会での指摘事項を反映し改善を図った議案等を、次回以降の取締役会に再上程し、確認・決定等を実施
取締役会の審議時間
取締役会の審議時間
  • 集計期間は各期3月から翌年2月まで

(2)審議事項

 取締役会の審議事項は多岐にわたりますが、主要な審議事項およびテーマは以下のとおりです(以下は例示で、これに限られません。)。

主要審議事項 2025年度に実施した主要なテーマ
①会社法等の法令所定項⽬
  • 各四半期決算報告承認
  • 株主総会関連議案承認
  • 内部統制システムに関する基本方針の改定
②コーポレートガバナンス・コード所定項⽬
  • 政策保有株式の検証
  • 取締役会実効性評価
  • 株主・機関投資家との対話状況報告
③2025年度重点テーマ
Ⅰ.中期経営計画最終年度の確実なモニタリング
  • SEJにおける各施策の進捗状況のモニタリング
  • SEIにおける各施策の進捗状況のモニタリング
  • 7INにおける各施策の進捗状況のモニタリング
Ⅱ.新体制の下での新たな戦略の策定およびそのモニタリング体制の構築
  • 「7-Elevenの変革」策定およびモニタリング体制にかかる協議
Ⅲ.上記Ⅰ・Ⅱをふまえた、持株会社の在り方およびその取締役会の在り方の再定義
  • グローバル成長に向けて当社がリードすべき重要イニシアチブの選定およびモニタリング
  • 取締役会実効性評価

8. 取締役会の実効性評価 【CGC補充原則4-11③】更新

(1)取締役会実効性評価についての基本的な考え方

 当社は、コーポレートガバナンスの向上および企業価値の最大化のために取締役会が有効に機能することが重要と捉えています。このため、毎年、客観的な分析および徹底的な協議により、取締役会実効性評価を実施し、この結果を取締役会の実効性のさらなる改善に向けた具体的な⾏為に結びつけていく、重要なPDCAサイクルを展開しています。
 なお、取締役会実効性評価の実施については、当社は、以下のとおり方針を定めています。

取締役会実効性評価実施方針
  • ①毎年、全取締役、全監査役による「自己評価」を基本とする
  • ②前年度取締役会実効性評価で設定した重点テーマの進捗を含め、確認・評価を実施する
  • ③取締役会実効性評価のプロセス(アンケート・インタビューの実施、第三者機関活用等)については、前年度取締役会実効性評価を踏まえ、毎年、見直しの要否を取締役会において検討する

(2)2025年度取締役会実効性評価プロセス

 2025年度取締役会実効性評価プロセスについては、取締役会で確認のうえ、以下のとおり実施しました。

評価実施者 全取締役・全監査役(取締役13名、監査役5名)
第三者機関 三井住友信託銀行株式会社(以下、「第三者」といいます)
評価対象範囲 取締役会、指名委員会、報酬委員会、監査役会、取締役個人
評価プロセス
  • ① 評価実施者全員へのアンケート(第三者が実施)
  • ② 評価実施者全員への個別インタビュー(第三者が実施)
    ※ 個別インタビューの中で取締役のパフォーマンスレビュー(他己評価)も実施
  • ③ アンケート・個別インタビューを集計・分析(第三者が実施)
  • ④ 取締役会での評価結果報告
    ※ 取締役のパフォーマンスレビュー(他己評価)結果を取締役会議長より個別にフィードバックを実施
  • ⑤ 取締役会での協議
アンケート設問概要
  • Ⅰ.取締役会における議論・モニタリング
  • Ⅱ.取締役会の構成
  • Ⅲ.取締役会の運営
  • Ⅳ.各取締役の貢献
  • Ⅴ.株主(投資家)との対話
  • Ⅵ.指名委員会の定点評価
  • Ⅶ.報酬委員会の定点評価
  • Ⅷ.監査役会の定点評価
  • Ⅸ.総括

(3)取締役会実効性評価総括の概要について

 2025年度取締役会実効性評価として、以下のとおり総括(2026年4⽉16⽇取締役会にて決議)するとともに、2026年度取締役会重点テーマを設定しました。

2025年度取締役会実効性評価総括

  • 取締役会は、2024年7月に受領したアリマンタシォン・クシュタール社からの買収提案を受け、独立社外取締役から構成される特別委員会を組成した。同委員会は、株主価値・企業価値向上の観点から本提案および関連する代替案について継続的に協議を重ね、その内容は取締役会に適宜報告がなされ、取締役会においても当該観点に基づいた審議を実施した。これら一連の対応は、2025年7月に同社が当社との協議を終了し、提案を撤回するまで続いた。
  • このような状況を踏まえつつ、取締役会は戦略的施策の実行を加速するため、2025年3月6日にスティーブン・ヘイズ・デイカス氏を次期代表取締役社長兼CEOに任命することを決議した。同日、取締役会・特別委員会・経営陣の連携により、価値創造を実現するための詳細な検討を完了し、株主価値・企業価値を大幅に高める具体的なプランをとりまとめた「マネジメント施策に関するアップデート」が発表された。その後、主要事業会社CEOも交代し、2025年9月には株式会社ヨーク・ホールディングスおよび株式会社セブン銀行の非連結化を実施するなど、グループ構造の変革を着実に進めた。
  • 2025年度の取締役会は、上記をはじめとする重要議題に加えて、前年度取締役会実効性評価で確認された論点および2025年度取締役会重点テーマを踏まえ、2025年8月6日に公表した「7-Elevenの変革」に沿った主要事業会社の経営・業績のモニタリングおよび変革の進捗管理等に取り組んできた。一方で、今後のグループ成長に向けた重要論点についての検討・報告・審議の頻度やスピード感については、なお改善の余地がある。また、グループ構造の変化を踏まえた持株会社機能の高度化や、取締役会が果たすべき役割についても、継続的な議論が必要である。
  • 各取締役・監査役は、各々の知見・経験・能力に基づき、自由闊達な議論を通じて多様な視点から審議を行っており、取締役会としての実効性は確保されている。加えて、任意設置の委員会(指名委員会・報酬委員会)も積極的に活用しながら、モニタリング機能等の役割・責務を適切に果たしている。今後も、内外の環境変化を踏まえつつ、こうした取り組みをさらに深化させ、取締役会の実効性の一層の向上に努めていく。

2026年度取締役会重点テーマ

1. グローバル成長に向けた各戦略・施策の進捗モニタリング
2. グローバル成長を支えるインフラのアップデート
 a. グローバルガバナンスの強化およびその検証の充実化
 b. 取締役会の在り方の再定義

 2026年度重点テーマについては、確実な推進・実⾏を図るため、取締役会の年間アジェンダに反映し、取締役会が検討・確認等を⾏う機会を確保しています。なお、取締役会の年間アジェンダについては、重点テーマの推進・実⾏状況等も踏まえ、必要に応じて随時⾒直しを⾏います。
 当社は、今後も取締役会評価を通じて、取締役会の実効性向上に取り組み、持続的な成長と中長期的な企業価値向上を図っていきます。

  • 2025年度の取締役会実効性評価において指摘された下記の各種課題に対する対応策についても着実に実施してまいります。

<2025年度の取締役会評価において提示された各種課題(一例)>

1. 取締役会の在り方・構成

  • 持株会社の取締役会としてのモニタリング機能の強化が必要
  • 取締役会の役割、社外取締役の役割、執行と監督の役割分担、監査役の役割についての共通認識の醸成が必要

2. 審議の効率化に向けた取組み

  • 議案説明資料に関し、議論すべきポイントの明瞭化等のさらなる改善が必要

3. アジェンダの選定

  • 内部統制の状況に関する検証等について、さらなる強化が必要