新たな体験価値を提供し、これからも社会とともに持続的な成長を目指してまいります。
セブン&アイグループは、コンビニエンスストア、スーパーストア、百貨店、専門店、金融サービスなど多様な業態を擁し、毎日の生活の中でお客様に親しまれるブランドとして、世界18の国と地域で店舗を展開しています。
現在、世界では気候変動リスクをはじめ、社会構造の変化や新型コロナウイルス感染症の拡大を背景に、お客様の消費行動や生活に対する価値観が大きく変容し、ますます不確実な要素が多い時代になっています。当社グループは、この変化が加速する環境のなか、多様な業態が一体となってグループシナジーを創出していくことで、単独の事業会社では実現できない対応力を生み出し、より革新的な価値創造の実現が可能であると考えています。さらに、私たちはグローバルな広がりと多様性を活かし、サステナビリティへの視点を経営の根幹に据え、新たな流通サービスの在り方を追求していきます。
このような考え方を取り入れ、2021年7月には2025年度を最終年度とする「中期経営計画2021‐2025」(以下、中期経営計画)を策定しました。この中期経営計画では、社是である「信頼と誠実」を根底に据え、「常にお客様の立場に立って」考えることを基本姿勢として、私たちグループの「目指す姿」を具体的な目標とともに明示しています。グループの成長をけん引する国内外のコンビニエンスストア事業では、地域のお客様の消費行動や価値観の変化に対応し、「便利さ」を再定義し続けることで、さらなる成長を目指します。また、健康、安全・安心など、さまざまな観点から重要性を増している食品領域におけるグループシナジーへの挑戦、商圏特性に合わせた館づくりを目指す大型商業拠点戦略、ラストワンマイルサービスなどを実現するDX(デジタルトランスフォーメーション)の推進、金融サービスと融合した流通サービスの実現などをグループ一体となって追求することで、お客様に新たな体験価値を提供していきます。
さらに、環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』に基づき地域社会の皆さまやお取引先と連携し具体的なアクションを進めるなど、さまざまな社会課題の解決に向けて取り組んでいます。
私たちは、創業時からの社是である「信頼と誠実」のもと、これからも社会とともに持続的な成長を目指してまいります。
2021年8月
代表取締役社長
井阪隆一