CEOメッセージ

代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)スティーブン・ヘイズ・デイカスの写真

変化するお客様のニーズを先取りし、
期待を超えるイノベーションを加速させ、
最も身近で最初に選ばれる存在を目指してまいります。

代表取締役社長
最高経営責任者(CEO)
スティーブン・ヘイズ・デイカス

CEO就任にあたって

 CEO就任以前は、3年間にわたり当社の社外取締役を務めていました。その間、戦略委員会の委員長および取締役会の議長も務め、当社が直面する機会と課題の両面について独自の視点を得ることができました。
 当社グループが優れたビジネスモデルと圧倒的な強みを有していることは明らかな一方、お客様の声によりお応えし、ステークホルダーに対する価値を創造するために、これらの強みをグローバルで最大限に活かしきれていなかったと感じています。
 「信頼と誠実」「変化への対応」という創業者の精神は、創業以来、長年にわたり当社の礎となり、これまでの確かな成長を支えてきました。しかし、時代の変化とともに、私たちはその起業家精神を幾分か失い、保守的な姿勢が目立つようになっていたのです。これは同時に、当社が変化を受け入れ、変化をリードする姿勢が薄れてしまい、以前のように日々変化するお客様のニーズを先取りし、期待を超えるイノベーションを推進することができなくなってしまったことを意味します。
 私はCEO就任に際して、事業を変革し、次なる成功の礎を築くという決意と覚悟を持って臨むこととしました。変革にはさまざまな課題が伴うことを冷静に受け止めながらも、実現に向けて志を一つとする強固なチームがあることを非常に心強く感じています。

変革に向けた変化の受け入れ

 私たちの変革はすでに始まっています。2025年8月には「7-Elevenの変革」と題した計画を発表しました。これは当社初の真のグローバル戦略計画であり、グローバル企業として成長するための優先事項とその達成方法を明確に定義したものです。本計画の策定により、7-Elevenとしての方向性の統一感と一体感の醸成を実現しています。さらに、本計画の迅速な実行と達成を確実にするため、コミュニケーション、スピード、アカウンタビリティの観点からマネジメントプロセスとその仕組みを抜本的に改革しました。事業全体で明確かつ共通する戦略を共有し、地域間で頻繁かつ透明性と具体性のある密なコミュニケーションを通じて連携することで、私たちはグローバル企業として一体となった運営を開始しています。これにより、各事業会社は自らに期待されていることを正確に理解し、より高い自律性と規律を持ちつつ、スピードを伴った実行が可能となっています。
 変革の完遂には、時間を要します。しかし、すでに随所で取り組みによる改善の兆しが表れています。ゴールを明確に定義し、皆で一丸となり、それを達成するための働き方に刷新していくことは、長期的な価値創造を下支えする重要な変革のステップであると考えています。

当社の強みを活かしていく

代表取締役社長 最高経営責任者(CEO)スティーブン・ヘイズ・デイカスの写真

 さらなる飛躍に向けて、当社は2025年9月からCVS事業に特化した企業体制へと移行しました。その成長戦略の基盤となるのが、当社の3つの強みである、①マーチャンダイジング、②オペレーショナル・エクセレンス、③比類なき店舗ネットワークです。
 これまでの事業活動を通じて、私たちは高品質で魅力ある商品をつくる知見を蓄積してきました。実際に、日本と北米では1店舗当たりの平均日販は競合他社を上回っており、これは私たちの商品開発力が競争優位をもたらしている証左であると考えています。次に、店舗運営力です。単品管理を徹底し、適切な商品を適切な量で、適切な場所とタイミングで提供することで売上を最大化しています。また、加盟店オーナー様との連携により、つねにお客様の立場に立った店舗運営を実現しています。そして、私たちの最大の強みは、比類なき店舗ネットワークです。日本と北米で合わせて約34,000店舗を展開し、両地域だけで毎日約3,000万人以上のお客様にご来店いただいています。日本では人口の90%以上がセブン-イレブン店舗から2㎞圏内に、北米でも50%以上が2マイル圏内に居住しています。他の食品小売において、これに匹敵する店舗網はありません。
 これらの強みに加え、「7NOW」というデジタルプラットフォームを通じて、新たな利便性をお客様に提供することで、これまで以上の価値創出ができると考えています。事実、7NOW事業は北米で本年度10億ドル規模の売上を実現しており、本取り組みは、未来のコンビニエンスストアのあり方を再定義し得るものとして、新たな成長の柱として位置づけています。私たちはこれら当社の持つ強みを活かし、卓越したおいしさ・品質・バリューを兼ね備えた「食」を競争力として、グローバルでの成長を加速し続けてまいります。

各事業会社での成長機会の最大化を追求

 各事業会社では、成長機会の最大化に向けて、フレッシュフードやPB商品・オリジナル商品の優位性の強化、多様かつ最適な店舗形態での店舗ネットワークの拡大、「7NOW」の拡大を進めています。SEJにおいてはイノベーションのリーダーとしての地位の再確立を目指し、北米のSEIにおいてはガソリン事業における収益機会を獲得すべく準備も進めています。両社ではコストコントロールの強化などを含む「変革プログラム」の実施を通じて、バリューチェーン全体を最適化し、競争優位性をさらに高める施策を実行しています。また、7INのグローバル展開においては、規律ある投資実行を通じて、より迅速に、大きな成果を追求してまいります。
 さらに私たちは、テクノロジー、サプライチェーン、人財に焦点を当てたセンター・オブ・エクセレンスを設置し、これらに係る取り組みを力強く後押ししていきます。グループ一体での総力とスケールを活かし、これら重点領域における持続可能な競争優位の確立を目指します。

株主に対する長期的価値創造にコミット

 具体的な数値計画としては、2025年8月にお示ししたとおり、今後5年間でEBITDAを約45%向上させ、EPSについても約144%増加させて1株当たり210円へ、ROICについては2024年度の4.8%から12.6%に改善していきます。さらに、私たちは規律あるキャピタル・アロケーション方針のもと、長期的な株主価値の最大化に全力で取り組んでいます。これにより、2030年に向かって株主価値の大幅な向上を実現できると確信しています。

継続的な価値創造に対するコミットメント
継続的な価値創造に対するコミットメントの図

※ スーパーストア事業グループおよび7BKの非連結化およびSEIのIPOを考慮
注) LSD:Low Single Digit(1桁台前半)、MSD:Middle Single Digit(1桁台中間)、High-Teens(10台後半)

変革を推進するグローバル人財の獲得・育成を強化

 当社のグローバルでの目標を達成するためには、それを担う優れた人財を惹きつけ、育成し、活躍していただく必要があります。世界を舞台に高いパフォーマンスを発揮する能力を持った人財を特定し、グローバルリーダーとして育成すべく、地域横断でのタレントマネジメントに注力していきます。SEJやSEIに加え、SEAのチームや世界中の優秀なライセンシーとの人財交流プログラムも活用して、グローバルな人財基盤を構築してまいります。

中長期的成長のドライバーとしてサステナビリティ戦略を推進

 私たちは、現在のお客様のニーズを満たすだけでなく、同時に未来のお客様の暮らしを支え続けることを目指しています。人権尊重、気候変動対策、持続可能な調達といったサステナビリティ施策は、中長期視点で企業のレジリエンスを強化し、新たな機会創出へとつながります。これは、当社の持続的成長を実現する原動力になると確信しています。
 さらに、セブン-イレブン店舗は商品やサービスを提供する場にとどまらず、防災・防犯拠点、資源回収の場、地域コミュニティのハブなど、地域インフラとして多様な役割を果たしています。これらの取り組みが日々の業務やお客様の暮らしに自然に溶け込み、多くのステークホルダーに共感されることで、企業価値をさらに高めることができると考えています。これからも、サステナビリティを企業文化として深く根づかせるため、経営陣がオーナーシップを持ち、持続可能な未来の実現に向けて挑戦を続け、社会とともに成長していくことをお約束します。

ステークホルダーの皆様へ

 当社は、グローバルで展開する7-Elevenとして、他社にはないスケールとユニークなビジネスモデルがあり、まだまだ大きなポテンシャルがあります。文字どおり一つの7-Elevenブランドとして一貫性のある統合された成長戦略を、規律あるマネジメントプロセスと各事業会社へのエンパワーメントを通じた自律的運営を実行することで、当社の企業価値および株主価値を一層向上させてまいります。ステークホルダーの皆様には、私たちの挑戦に対し、引き続きのご支援を賜りますようお願い申し上げます。