重点課題 4 社内外の女性、若者、高齢者の活躍支援
重点課題の考え方
セブン&アイグループでは、グループ全体で約14万人の従業員が働いています。職場には、パートタイマー、アルバイト、外国籍の従業員、育児や介護をしながら働く従業員など多様な従業員がおり、多様な働き方を支援することが企業としての責務であると認識しています。そして、多様な従業員の活躍を支援し、働きがいを持って仕事ができるよう、従業員にとって魅力的な職場をつくることに取り組んでいます。こうした取り組みは、多様な人財の確保を円滑に進めることができるだけでなく、新しい考え方を取り入れて新たな価値を生み出す力となり、私たちの競争力の源泉となります。
関連する方針
重点課題の背景
高齢化と生産年齢人口の減少
日本は出生率の低下とともに高齢化が進み、生産年齢人口が減少しています。2040年までに、老年人口は増大する一方、生産年齢人口は約1,750万人減少することが予測されています。そのため、従業員の能力強化による生産性の向上や多様な人材の雇用と育成は、企業の競争力を高めるだけでなく、社会・経済の活性化につながります。
女性活躍支援
生産年齢人口が減少する中、女性の活躍推進は必要不可欠です。しかし、子育てと仕事の両立ができない、子育て後に就職ができないなど多くの理由で働きたくても働けない女性が多くいます。また、日本では管理職に占める女性の割合は、課長相当職以上で11.8%※(2018年)と世界に比べても低いため、高い能力を持つ女性が活躍できるように職場を整備していくことが課題となっています。
- 厚生労働省「平成30年度雇用均等基本調査(確報)」より
重点課題の推進体制
本重点課題は、セブン&アイHLDGS. 取締役 常務執行役員 経営推進本部長を責任者にCSR統括委員会とその傘下の企業行動部会が、グループ各社・関連部門と連携しながら従業員一人ひとりが十分に活躍できる環境を整え、魅力的で働きがいのある職場づくりを推進しています。
SDGsへの貢献
この重点課題に取り組むことで、セブン&アイグループは性別・年齢に関係なく社内外の人々が働きやすい環境を提供し、持続可能な開発目標(SDGs)の目標3と4、5、8、10の達成に貢献します。
セブン&アイHLDGS. の取り組み
ダイバーシティ&インクルージョン
多様な人材の活躍により、企業の競争力を高め、持続可能な競争力を持つ企業になることを目指しています。
ワーク・ライフ・バランスの実現
従業員の働きやすさ向上のために、さまざまな人事制度を運用するとともに、長時間労働の是正や休暇の取得促進に取り組んでいます。
従業員の能力向上支援
グループ各社が事業特性に合わせた研修体系を整えて人材育成に取り組み、従業員一人ひとりの能力向上を支援します。
公正な評価・処遇
従業員一人ひとりの能力を最大限に引き出し、非合理的な理由での差別を認めず、公正な評価を実現することを目的にさまざまな評価制度を運用しています。
従業員の健康への配慮、労働安全衛生
従業員の健康増進と安全で働きやすい職場環境の維持に向けて、さまざまな取り組みを実施しています。
従業員エンゲージメント調査
働きがいのある職場づくりを目指して、従業員エンゲージメント調査を行っています。
健全な労使関係
国際的な規範に基づき、労働者の団結権などの諸権利を認め、従業員との対話を通じて職場環境の改善に努めます。
子育て支援
店舗を活用して育児に関するさまざまなサポートを実施しています。