7-Eleven, Inc.

環境負荷の低減

 7-Eleven, Inc. (SEI)は、企業が環境に与える負荷の低減に引き続き注力しています。2017年は、省エネルギーと効率的な利用や、そのほか環境負荷低減につながる持続可能な施策を導入し、前年に続き成果をあげました。

【SEIの環境目標 (2017年改訂)】
①店舗運営に伴うCO2排出量を2027年までに2015年度比で20%削減する
②2027年までにプライベートブランド商品の容器・包装を100%環境配慮型にする
  • SEIは2027年に創業100周年を迎えます。
  • SDGs6 安全な水とトイレを世界中に
  • SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
  • SDGs13 気候変動に具体的な対策を

外部団体との連携

 SEIは、環境問題への取り組みを進めるために、「コンサベーション・インターナショナル(CI)」と「リテール・インダストリー・リーダーズ・アソシエーション」の2つの団体との連携を続けています。
 CIは、科学・政治とパートナーシップの力で、より健康的で、繁栄した生産性の高い世界を築こうとするNPOです。SEIは環境負荷を低減するための相互に利益ある方法を探り、環境に良い行動をしようとする会社経営者の集まりであるCIの「ビジネス・サステナビリティ委員会」のメンバーとなっています。
 また、SEIは、「リテール・インダストリー・リーダーズ・アソシエーション」の「リテール・サステナビリティ・イニシアチブ(RSI)」にも参加しています。RSIは、米国の大規模小売向けの教育フォーラムで、最先端事例や将来の潮流を共有したり、互いをベンチマークに切磋琢磨したり、同業他社と持続可能な目標に向けた協働の場ともなっています。

省エネルギーの推進と環境効率の向上

 SEIでは、省エネルギーと環境効率の向上に努めています。2016年に、2025年までに店舗におけるエネルギー使用(1平方フィートあたりのCO2排出量)を2015年比20%削減するという目標を設定しました。2017年の温室効果ガス(GHG)の排出量は、2016年から92,035トン、2015年度から111,611トン削減され、店舗面積あたりのGHG排出量では、2015年比13.6%の削減となりました。これは、19,800人が自動車の利用によって1年間に排出するGHGに相当します。
 SEIは、環境負荷低減のために、さまざまなステークホルダーと協働するとともに、店舗にLED照明やエネルギー管理システム(EMS)、高性能な空調機器を導入するなどの省エネ、エネルギーの効率的な利用に努めています。こうした取り組みを通じて、2008年度から2017年度の間に店舗の電気使用量は約24.5%削減しました。

LED照明の導入

 LED照明は、高効率な照明であるとともに、RoHS指令で定める6種類の人体・環境に悪影響を与える物質を使用せずに生産でき、光害に関する地域の規制に対応できるなどの性質があり、お客様の購買体験満足度の向上と店舗の安全をサポートします。SEIのLED照明プログラムはSEIの効率的なエネルギーデザイン基準の一部で、CO2削減目標達成に大きく貢献するものです。2017年12月31日時点で、6,000店舗以上がLED照明を採用しており、蛍光灯からLED照明に変更した店舗は、1店舗当たり年間38,756kWhの電気使用量削減効果があります。

エネルギー管理システム(EMS)

 セブン‐イレブン店舗に導入しているEMSでは、電力を消費する機器の監視・管理・最適化が可能で、消費電力が大きい空調や冷蔵機器を遠隔でコントロールできます。このシステムから得られるリアルタイムのデータをもとに、通常業務の問題の分析と最適化を図り、エネルギー消費の削減と経費の削減につなげています。2017年度も引き続きEMSの導入を行い、現在6,000店舗以上にEMSの導入を完了しました。EMSの導入によって、1店舗当たり年間約16,323kWhの電気使用量削減効果があります。

再生可能エネルギーの導入に向けて

 SEIは、2017年に、従来の省エネルギーの取り組みは維持しつつ、再生可能エネルギーの導入へも目を向けるようになりました。SEIは、TXU Energy社とテキサス州の風力発電所で発電された電力を購入する契約を締結しました。この風力発電で発電された電力は、2018年から、テキサス州内で電力会社を自由に選択できる地域に立地する425店舗に供給され、CO2排出量において約6.7%の削減を見込んでいます。同時に、エネルギー費用も大幅に削減できる見込みです。テキサスは、10,000機以上の風力タービンが設置されており、設置予定のものも含めて風力発電の発電能力は、全米一番です。さらに、米国の大規模ウィンドファーム10カ所のうち4カ所が立地しています。

環境問題への取り組みに対する社外からの表彰

TXU Energy社「サステナビリティ・チョイス・アワード」

 SEIは、TUX Energy社の2017年度のサステナビリティ・チョイス・アワード賞を受賞しました。これは、CO2削減活動と再生可能エネルギーの導入を選択したことが評価されたものです。

米国省エネ連合「優秀エネルギー効率表彰」

 SEIの店舗でのエネルギー使用量の削減と効率化の取り組みが、米国省エネ連合が主催する「優秀エネルギー効率表彰」で、「環境設計」賞を受賞しました。これは、SEIが、LED照明、エネルギー管理システム、高効率な空調機器の導入によって、2008年から2015年の間に電気使用量約21%の削減に成功したことが認められたものです。米国省エネ連合は、エネルギーの効率的利用の分野における、先駆的な取り組みを25年間表彰してきています。

気候変動に対する従業員の意識向上

 気候変動は世界が取り組むべき重要な問題です。SEIでは、従業員と加盟店の関心を高めるため、2017年に開催した全国会議の中で、気候変動がもたらす影響を紹介しました。また、来場者全員に歩数計を渡し、1人500歩につきSEIが1ドルをCIに寄付するイベント「ステップス・フォー・グッド」を開催しました。2017年は、合計歩数が約1,700万歩、距離にすると約8,600マイル(約13,840km)となりました。この活動によってCIに寄付された約3.4万ドルは、CIの気候変動対策の教育活動に利用されます。

環境に配慮した容器・包装の使用

 SEIでは、継続的に環境に配慮された容器・包装の導入に努めています。多くの容器・包装で紙や環境負荷の低い素材を使用し、商品の品質と安全性を保ちつつ、可能な限り原材料の使用削減を図っています。特に、商品を効率的に持ち運べるよう、各商品に最適なサイズと素材を選択するように努めています。2017年も、生鮮品の容器・包装のデザインを見直し、いくつかの商品で容器・包装の機能を保ちながら原材料の使用量を削減しました。

2017年の取り組み事例

  • サンドイッチのパッケージを、包む形から窓付きのバッグ型に変更したことで原材料の使用を25%削減
  • 長方形の主食用容器を小型化し、プラスチックのシュリンクフィルムをなくしたことで原材料の使用を10%削減
  • 楕円形の主食用容器(大型)を小型化し、プラスチックのシュリンクフィルムをなくしたことで原材料の使用を33%削減
  • 楕円形の主食用容器(小型)を小型化し、プラスチックのシュリンクフィルムをなくしたことで原材料の使用を37%削減

7-Eleven, Inc.の店舗数と店舗運営に伴う環境関連データ

2015年 2016年 2017年
店舗数 8,500 8,707 8,294
GHG排出量※1(千t-CO2e) 903 883 791
CO2 排出量※1,2(千t-CO2 ) 899 878 787
電気使用量※1 (GWh) 2,142 2,154 2,053
水使用量 ※1 (千m3) 8,878 9,040 9,793
レジ袋使用量 (t) 2,969 2,625 2,780
  1. 使用量が把握できない店舗は推計値を用いて算出。
  2. データの第三者審査受信済み。

サステナブル・コーヒーの調達の拡大

 SEIでは、高品質で環境に配慮した商品をお客様に提供するために、2017年に、「レインフォレスト・アライアンス」認証付きコーヒー3種類を販売し、サステナブル・コーヒー(持続可能な農業によって生産されたコーヒー)の調達を拡大しました。コーヒー豆産地の大多数は、天候パターンの変化によるストレスにさらされており、SEIは、「レインフォレスト・アライアンス」と協働することで、天然資源を保全する持続可能な農業の推進を支援します。「レインフォレスト・アライアンス」は、「生物多様性の保護」と「持続可能な生活の確保」を目的に活動している国際的なNPOです。「レインフォレスト・アライアンス」の認証は、SEIの新しいコーヒーが、生産地の環境保護と生産地域に暮らす人々の生活改善に関する厳格な基準をクリアしたコーヒーであることを示しています。


  • メキシコ産シングルオリジンコーヒー

     2017年、初めてニカラグア産の「レインフォレスト・アライアンス」認証付きシングルオリジンコーヒーを販売し、2018年、2番目のサステナブル・シングルオリジンコーヒー商品としてメキシコのチアパス産のコーヒーを販売しました。このコーヒーは、熱帯雨林の密林とマヤ遺跡で知られる南メキシコの高地で栽培された豆のみを使用しています。
  • コロンビア産シングルオリジンコーヒーの通年販売

     SEIは、持続可能な調達に関する重要な取り組みとして、コロンビア産の「レインフォレスト・アライアンス」認証付きシングルオリジンコーヒーを発売しました。これは、100パーセントコロンビア産の豆を使用しており、SEIで初めて通年で販売されるサステナブル・コーヒーです。
  • 期間限定ペルー産シングルオリジンコーヒーの販売

     3番目の期間限定のシングルオリジンコーヒーとして、SEIは、ペルーのカハマルカ産のコーヒーを調達しました。他の持続可能なシングルオリジンコーヒー同様に、このペルー産のコーヒーもレインフォレスト・アライアンスの認証を受けています。

 コロンビア産のシングルオリジンコーヒーと、今回発売した期間限定のコロンビア産のコーヒーや、今後期間限定で販売するコーヒーをあわせると、全米4位のコーヒー販売量であるSEIが販売するコーヒーの1/3~1/2が、「レインフォレスト・アライアンス」認証付きのコーヒーになります。

 SEIは、今後も、CSRの目標として環境負荷の少ない責任ある方法で生産されたコーヒーを追求し、「レインフォレスト・アライアンス」認証付きで、お客様に1日の始まりに満足感が得られる特別な1杯を提供していきます。

地域社会との共生(アメリカ)

 SEIは、良き企業市民としての責任を果たし、出店地域に貢献することを目指して、本部と加盟店が一体となった社会貢献活動を推進しています。活動の中心となる分野は、青少年の育成と軍人への支援です。
 2017年は、お客様・加盟店・従業員および本部からの募金、物品提供を通じ、金額換算で約340万ドル以上の支援を、1,500を超える団体に対して実施しました。

【SEIの社会貢献目標(2017年改訂)】
2027年までに、社会貢献活動費の支出を純利益の1%に拡大する。

  • SEIは2027年に創業100周年を迎えます。
  • SDGs4 質の高い教育をみんなに
総額225万8,009ドル 教育関連35.8% 災害支援17% 経済開発・広告15.8% 健康・医療10.2% 軍人への支援7.6% 安全4.5% 環境2.6% その他6.5%

青少年への支援

 SEIは各地の警察に炭酸飲料「スラーピー」の無料引き換えクーポン券を配布する「オペレーション・チル」活動を22年間続けています。これは、青少年の良い行いに対してご褒美を与えるSEIの地域貢献プログラムです。オペレーション・チルに参加する地域の警察官・保安官は、困っている人を助けたり、犯罪の抑止、地域活動への参加など良い行いをした青少年を見かけると、このクーポン券を褒美として渡します。警察官は、建設的な活動や親切な行いをした青少年にクーポンを渡し褒めることで、地域の青少年との関係を向上することができます。クーポンは、活動に参加するSEI店舗で、Sサイズのスラーピーと交換できます。
 2017年には、130万以上のクーポン券を約1,000の警察機関に提供し、夏休みから新学期の間に青少年に配布されました。取り組みを開始した1995年からの累計配布枚数は1,900万枚を超え、配布先警察機関も数百にのぼります。

子どもの教育支援

 子どもたちが、生産的で責任ある市民に育つための基盤を提供することは重要な投資です。SEIは、教育・健康・安全・飢餓からの救済への助成を通じて、子どもの可能性を伸ばし、成功を促す「Project A-Game」プログラムを実施しています。
 各加盟店オーナーは、助成を必要としている近隣の学校やスポーツ団体、地域団体に代わって「Project A-game」の助成金を申請することができます。助成金は、加盟店とSEI本部が共同で提供し、特別教育やスポーツクラブ、課外活動など、子どもたちが学校生活に集中して順調に通い続けることを支援するために使われます。
 2017年は620件を超える助成活動に、約52万ドルを寄付しました。この取り組みを開始した2012年からの累計実績は、助成件数約3,500件、寄付額約200万ドルとなりました。

若者の飢餓救済支援

 米国では、1,300万人、子どもの6人に1人が飢餓の問題に直面し、次の食事にありつけるか分からない状態にあるといわれています。子どもが学び育つために十分な栄養を与えることが日々の課題です。生鮮品はフードバンク団体(社会福祉法人)の需要が高く、栄養バランスが良いことから特に子どもにとって重要です。
 SEIは2017年度も4年続けてフードバンク団体のネットワーク「フィーディング・アメリカ」の「ペイ・イット・フォワード」キャンペーンに参加しました。これは、SEIのお客様が1ドルを支払うとバナナ2本が「フィーディング・アメリカ」に寄付され、地域のフードバンクのネットワークを通じて米国国内で食料を必要とする家族に配られるという仕組みとなっています。また、お客様からのバナナ2本の寄付ごとに、SEIも10セントを寄付します。このプログラムは、米国が直面する最も差し迫った課題の1つである飢餓の問題に対して、年末の大切な時期にその解決を支援する機会をSEIのお客様に提供することができます。

 米国を代表する飢餓救済のための慈善団体「フィーディング・アメリカ」は、国内200のフードバンク団体のネットワークを通じて食料調達が困難な米国国民に食料を届けるとともに、国の飢餓問題解決を後押ししています。毎年、フィーディング・アメリカに所属するフードバンク団体は、子どもや高齢者を含む4,650万人に食料を届けています。SEIのお客様とSEIからの寄付はバナナ72万5千本、約3万5千ドルにのぼり、SEIの出店地域の22団体に送られました。

働きがいのある職場づくり

 SEIの目標達成には高い能力を持つ従業員の存在が重要です。従業員個人の成長を促進し、本人が持つ潜在能力を最大化させるためには、従業員の能力向上が不可欠であると認識しています。

従業員数21,895人 正社員61%・13,320人(男性28%・6,039人 女性33%・7,321人) パートタイマー39%・8,535人 障がい者雇用率1.4% 役員を除く女性管理職比率30.0%

北米での取り組み