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中国コンビニエンスストア事業

安全・安心な商品づくり

 「食」の安全・安心に対する関心が高まる中国で、セブン‐イレブン北京有限公司、セブン‐イレブン天津有限公司、セブン‐イレブン成都有限公司では、日本で培った品質管理・商品開発力を活かして、安全・安心な商品の提供に努めています。

  • SDGs3 すべての人に健康と福祉を

工場の品質管理

 中国におけるプライベートブランド商品には、原材料の選定に厳しい基準を適用しており、製造工場は日本への輸出経験があるなどの項目を審査して、品質レベルの高い工場を選定しています。
 当社の商品のみを製造する専用工場では、食品安全管理の国際システムや日本の工場での対策を取り入れて品質管理を強化しています。セブン‐イレブン北京と天津の専用工場である北京旺洋食品と香奈維斯工場では、同業他社よりも早い2017年2月にチルド食品の「SC(食品生産許可)」を取得しました。SCとは、それまでの「QS(食品品質安全)」から2018年10月までに切り替えて取得する必要がある食品製造に関する中国の法令です。さらなる品質水準の向上を目指して、北京旺洋食品は、2018年3月にHACCP※1を取得しました。 また、香奈維斯工場では、セブン‐イレブン・ジャパンが毎年実施しているデイリーメーカー工場へのHACCPに準ずる審査に、中国人の工場責任者と品質管理部責任者が立ち合っており、品質管理部責任者はFSSC22000※2の内部審査員の資格を取得しています。
 セブン‐イレブン成都の専用工場である元气食品有限責任公司は、2018年度から新工場に移転しました。これまで手作業で製造していた製造工程が自動化されることで、商品の品質が安定するようになりました。

  1. 食品の衛生管理手法HACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point:危害分析重要管理点)
  2. 食品安全管理システム認証

健康への配慮

 健康を意識したお客様が増えており、3社では栄養バランスに配慮した商品の提供に取り組んでいます。セブン‐イレブン北京では、「野菜が多い、低カロリー、健康的」をコンセプトに2016年に弁当をリニューアルし、同時にカロリーの表示を開始しました。
 また、セブン‐イレブン北京と天津のオリジナル商品の常温パンについては、心臓疾患のリスクを高めるといわれているトランス脂肪酸の"0"を実現しています。
 その他、セブン‐イレブン天津では、2017年度から、残留農薬や硝酸塩の含有量などの一定の国家基準を満たした無公害野菜を使ったトマトと卵炒めやナスの料理の提供を始めました。

お客様満足の向上

 3社では、お客様の立場で商品・サービスを改善するために、お客様の声の収集に努めています。お客様からいただいたご意見は、日々各部署や店舗と共有しています。また、お客様ニーズの変化を把握し商品に反映させるために、セブン‐イレブン成都は毎年、セブン‐イレブン北京は隔年で、お客様アンケート調査を実施しています。2017年度は、セブン‐イレブン成都が1,023人のお客様からご回答をいただき、アンケート結果を踏まえて、配達サービスを開始しました。
 従業員の接客サービスを向上させることを目的に、3社では研修を実施しているほか、表彰制度を導入しています。セブン‐イレブン成都は、店舗従業員向けのトレーニングで15分間の接客シミュレーションを取り入れています。また、セブン‐イレブン天津は、2017年度からモデル店舗を抽出してレジ接客研修を実施。研修の実施前と実施後ではレジ接客評価で50点以上の改善が見られ、大きな効果を上げたことから、2018年度からは全店で研修を導入する計画です。
 セブン‐イレブン北京は、接客サービスに優れた従業員を表彰する「親和賞」を設けて、3カ月に一度表彰を行っています。受賞者を会議などの場で表彰することでモチベーションの向上を図るとともに、その受賞理由となった事例を広く紹介することで模範事例の拡大を図っています。

セブン‐イレブン北京での表彰の様子

地域社会との共生

地域社会の一員として、それぞれの会社が社会貢献活動を実施しています。

  • SDGs10 人や国の不平等をなくそう

店頭募金による環境保全活動

 セブン‐イレブン北京では、2006年11月から店舗に募金箱を設置してお客様からの寄付を募り、政府公認の環境保護団体「北京緑化基金会」に寄付しています。同基金会は砂塵被害や砂漠化対策として、市民の寄付をもとに木を植え、北京および周辺地域に砂防林をつくる活動をしています。
 2017年度は、7月に126,434元を寄付しました。2018年度は、商品の売上げの一部を北京緑化基金に寄付する新しい取り組みを実施予定です。

募金額の推移
2015年度 2016年度 2017年度
147,763元 148,189元 126,434元

子どもへの支援

 セブン‐イレブン成都は、2013年から脳に障がいがある児童の暮らす「善工家園」へ継続的に支援を行っています。2017年は、8月と12月に従業員が施設を訪問して、ゲームをして一緒に遊んだり、クリスマスイベントと誕生日パーティに参加しました。従業員は出し物をし、会社からは入居者へ文具などをプレゼントしました。
 セブン‐イレブン成都は、この「善工家園」への支援のほか、2017年度は、6月に発生した四川省茂县土砂崩れ災害の被災地支援のために、100,000元の寄付を行いました。この寄付が評価されて、成都市慈善总会主催「最具慈善爱心企业」を受賞しました。

セブン‐イレブン成都による「善工家園」への物品寄贈金額
2015年度 2016年度 2017年度
800元 1,937元 1,826元

「善工家園」訪問の様子

清掃活動の実施

 セブン‐イレブン成都は、2012年から、「7月11日」を「7-11 DAY」として、清潔な都市環境の整備に貢献することを目的に、本部の従業員全員が本部周辺地域で清掃・ゴミ拾いを行っています。

働きがいのある職場づくり

 中国での店舗展開を進めるにあたっては、現地従業員の育成・登用が不可欠です。3社では従業員のコミュニケーション能力を高め、自ら考えて行動できる従業員の育成を目的に、各種研修の開催と能力を最大限に発揮できる職場づくりに努めています。

  • SDGs5 ジェンダー平等を実現しよう
  • SDGs8 働きがいも経済成長も
  • SDGs10 人や国の不平等をなくそう

能力向上支援

 本部と加盟店オーナーを結ぶ重要な役割を果たすOFC(発注や品揃え、従業員の教育面など経営全般をさまざまな角度から加盟店にアドバイスをする店舗経営相談員)候補者は、まずトレーニングストアで店舗勤務の経験を積み、「基本4原則」「単品管理」「従業員の採用・教育・作業割り当て・評価」「経営数値」などの基本的なことを学びます。セブン‐イレブン天津は、店舗に勤務する社員の中から選抜したAFC(OFCのアシスタント)の候補者へ、OFC業務の知識の習得や管理能力向上のためのトレーニングを実施。経験豊富なOFCの店舗訪問に同行して「店舗改善」の課題に取り組みます。トレーニングの最後に「店舗改善」の提案発表を行い、AFCの資格を取得します。
 OFCには、毎週開催する全OFCが集まる会議の中で、会社の方針を共有するとともに、加盟店との円滑なコミュニケーションの図り方などの職務能力向上に必要な教育を実施しています。また、セブン‐イレブン成都は、本部社員向けに会社の体制や業務に関する法律・考え方のほか、ビジネスマナーやパソコン操作などを学ぶトレーニングを実施しています。

意欲を高めるための仕組み

 従業員の悩みを解決し、意欲を高めるためのさまざまな施策を実施しています。例えば、セブン‐イレブン天津と成都では、従業員が希望する職種に応募できる「社内立候補制度」を導入しており、希望者と本部各部門や人事部などとの面接を通じて選抜しています。2017年度は、6人がこの制度を通じて希望する部署に異動しました。セブン‐イレブン北京は、従業員の生の声を収集し、改善に活かしていくために、契約更新面談と退職面談を仕組み化したほか、2016年度、2017年度は、OFCと店長を対象にキャリア意欲に関するアンケートを実施し、教育や給与体系、職場環境の見直しなどに反映しています。

社員の意欲を高めるための仕組みの例

・従業員が会社に相談できる連絡窓口を運用
・社員に対する人事部門による面談
・新入社員に対する上司による面談
・従業員間の交流を深める社員懇談会
・意識アンケート調査
・優秀社員を表彰することで、ロールモデルを社員間に共有

公平な評価・処遇

 3社では、毎月の面談評価と年間評価を組み合わせた評価制度を採用しています。一次上長と業績目標の達成度合いについて毎月面談し、加えて各自が自己評価を行ったうえで、次に一次上長、二次上長が評価と面談を年に1度行っています。なお、毎月の評価は会社業績・部門業績と個人の仕事ぶりで評価しています。
 評価をする管理職者に対しては、正しい知識を習得できるよう、毎月の部下の評価方法とその評価に応じた給与算出方法などに関して定期的に研修を開催しています。
 また、会社の業績および個人の仕事ぶりが正しく給与に反映されるように、セブン‐イレブン北京は、2017年度に、会社業績、個人の評価と賞与の決定のルールを明確にし、徹底を図りました。

残業の削減

 3社では、特殊な事情がない限り、決められた時間に社員は退勤しています。残業が必要と判断した場合は、上長への事前申請を必須としており、日々のまた月間の社員の残業時間を上長が監督することで、不必要な残業をさせない仕組みをとっています。セブン‐イレブン北京は管理を徹底するために、2017年度から、毎月各部の責任者に前月の残業状況や年次有給休暇の取得状況を送付し、上長から担当者への指導を強化しました。また、店舗においては、残業時間の管理を店長の月次評価の項目とし、適切なシフト管理、人員管理を図っています。

女性の活躍推進

 中国では、出産や育児に関する休暇を男女に手厚く与えるよう労働契約法で定められています。また、男女平等であり、女性は結婚後も働き続けることが一般的です。こうした法制度と実力本位の管理職登用が相まって、各社では女性の役職への登用が進んでいます。2012年には、初となる中国人女性董事がセブン-イレブン天津で誕生しました。2017年も登用が進んでおり、3社では役員を除く管理職の約半数が女性となっています。また、2018年3月には、セブン‐イレブン北京で、新たに董事副総経理、董事に女性が登用されました。

インターンシップの実施

 セブン‐イレブン天津は、優秀な人材確保のほか、地域の人材の雇用、青少年の育成などを目的として、インターンシップを実施しており、高校卒業生の就職を促進する政府の「青年就職インターン基地」として認められています。2017年度は、27人を受け入れ、そのうち10人がセブン‐イレブン天津に就職しました。

従業員関連データ(2017年12月末現在)
セブン‐イレブン北京 セブン‐イレブン天津 セブン‐イレブン成都
正社員(男性・女性) 599人(316人・283人) 221人(90人・131人) 279人(127人・152人)
パートタイマー 940人 371人 822人
障がい者雇用率 2.0% 2.7% 3.6%
役員を除く女性管理職比率 58.4% 48.5% 59.2%

環境負荷の低減

 中国政府は気候変動問題を重要視しています。北京市では年間のCO2排出量が5,000トンを超える企業は、重点的排出企業として業態ごとに排出量の上限が定められ、超過する分については排出権の購入が必要になります。この制度の対象となるセブン-イレブン北京は、2017年度は、1店舗あたりの電気使用量は前年と比較して減少しましたが、店舗の増加やコーヒーマシーンの拡大などにより、上限排出量を超過したため7,000トンの排出権を購入しました。同様にセブン‐イレブン天津、セブン‐イレブン成都も、1店舗あたりの電気使用量は前年と比較して減少したものの、電気使用量は増加しました。

  • SDGs12 つくる責任 つかう責任
  • SDGs13 気候変動に具体的な対策を

店舗における省エネ対策

 2017年度は、3社では、全店舗でLED照明を導入。冷気の流出を防止するためにウォークイン冷蔵庫へのカーテンを設置するなど、省エネ設備の導入や、従業員の意識啓発などを通じて電気使用量の削減に取り組みました。2018年度も、引き続き新店にLED照明の導入を進めるとともに、セブン‐イレブン成都では、冷蔵設備のインバーター化も計画しています。

ウォークイン冷蔵庫へのカーテンを設置

 また、「7-Eleven気候変動対策グローバルキャンペーン※」 の一環として、2017年度は、以下の取り組みを行いました。
➀ 全社員向け勉強会の開催
 共通の資料を作成し、気候変動の原因・影響、国際的な動向や中国政府の動き、店舗での節電対策などを学びました。勉強会は、6月~7月の第一週にかけて開催し、幹部会議やFC会議、朝礼の一部を使用して行ったほか、店舗従業員向けには店単位で実施しました。
➁ 店舗での実践
 7月11日の週には、バックルームに「節電7カ条」のポスターを掲示し、フィルター清掃など節電対策を実践しました。

  • セブン‐イレブン・ジャパンと海外11社のセブン‐イレブン運営企業が、店名にちなんだ「7月11日」に関連させ、7月を中心に気候変動を緩和する活動を実施しました。
環境関連データ
セブン‐イレブン北京
2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
店舗数 150 175 187 219 247
電気使用量(MWh) 19,648 19,366 18,122 24,856 25,702
水使用量(千m3 69 73 75 96 83
セブン‐イレブン天津
2013年 2014年 2015年 2016年 2017年
店舗数 56 60 70 82 118
電気使用量(MWh) 8,472 6,164 5,278 7,027 10,077
水使用量(千m3 21 20 18 24 34
セブン‐イレブン成都
2014年 2015年 2016年 2017年
店舗数 66 60 67 87
電気使用量(MWh) 7,319 7,746 6,031 7,892
水使用量(千m3 28 24 18 24

専用工場の環境対策

 セブン‐イレブン北京と天津の専用工場である旺洋工場と香奈維斯工場では、工場から出る不要な食材を、旺洋工場では養豚場の飼料に利用。香奈維斯工場ではパン生地の残さを養殖場と契約して回収してもらっています。また、両工場では、汚水を排出しないよう行政の基準以上に清浄する排水設備の設置や、大気汚染防止の観点から、排煙の定期検査を実施しています。

2017年度受賞一覧
セブン‐イレブン北京 障碍者雇用先進単位 東城区残联(障碍者聨合会)
セブン‐イレブン天津 中国ベスト雇用主ノミネート賞 智联募集・北京大学企業社会責任と雇用主ブランド宣伝研究センター共催
セブン‐イレブン成都 「最具慈善爱心企业」 成都市慈善总会

中国での取り組み