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中国スーパーストア事業

トップメッセージ

イトーヨーカ堂(中国)投資有限公司
華糖ヨーカ堂有限公司
成都イトーヨーカ堂有限公司
董事長
黄 亜美

 イトーヨーカ堂(中国)投資有限公司は、1997年に中国成都市で春煕店をオープンして以来、セブン&アイグループの一員として、「変化への対応と基本の徹底」をモットーに持続的な成長を目指しています。中国においてイトーヨーカ堂の「匠の精神」を発揮し、お客様一人ひとりのより良いお買物体験につながる高品質な商品とサービスの提供に努めています。

 2018年からは「新イトーヨーカドー構築戦略」を開始しました。リアル店舗だけでなくネットショッピングなどECビジネスにも積極的に挑戦し、消費行動の変化に対応する多業態オムニチャネルリテーラーとして、ビジネスモデルを進化させています。

  新型コロナウイルス感染症の流行によって行動が制限された際は、自社のサプライチェーンの能力を最大限に活用して、市民の日常生活に必要な商品を確保し、「社会インフラ」としての小売業の使命を果たしました。

 また、中国スーパーストア事業においても企業と社会がともに成長していくことを重視しています。グループ共通の7つの重点課題や環境宣言「GREEN CHALLENGE 2050」に基づき、お客様、お取引先様、株主、地域社会、従業員などのステークホルダーとの対話を継続し、企業の持続的成長と持続可能な社会の実現に貢献していきます。

世界共通のテーマである持続可能な開発目標に関して、中国も「3060ダブルカーボン目標」という脱炭素政策を掲げています。こうしたなか、中国のイトーヨーカ堂も「グリーンイトーヨーカドー」を掲げ、持続可能な社会の実現に貢献することを目標としています。また、お客様に安全・安心な食品、そして、より質の高い商品とサービスを提供するとともに、プラスチック使用の削減や食品ロスの削減、地域社会の発展のための公益寄付など、環境・社会にやさしい「グリーンモール」として、小売業の新しい価値を探求し続けていきます。

 今後も、お客様のニーズの変化に対応し、日系企業の特長をさらに強化するとともに、日中経済貿易の拡大を促進することで新しい生活シーン・商品・消費行動を創造し、お客様に「期待を超えるお買物体験」を提供できるよう取り組んでまいります。

※2030年までにピークを迎え、2060年までにカーボンニュートラルを目指す政府政策

中国事業の歴史

出来事
1996年 中国政府、四川省成都市から総合スーパー設立の要請を受ける
1996年12月 成都市に「成都イトーヨーカ堂有限公司」設立
1997年9月 北京市に「華糖ヨーカ堂有限公司」設立
1997年11月 春熙店 開店(成都市)
2001年12月 亜運村店 開店(北京市)
2003年9月 双楠店 開店(成都市)
2007年12月 綿華店 開店(成都市)
2009年11月 建設路店 開店(成都市)
2011年11月 高新店 開店(成都市)
2012年7月 中国におけるGMS事業を統括する「イトーヨーカ堂(中国)投資有限公司」を設立
2014年1月 温江店 開店(成都市)
2014年 董事長(当時)の三枝富博に日本人の民間企業経営者としては初の「成都市栄誉市民」の称号が授与される
2017年1月 眉山店 開店(眉山市)
2017年4月 成都市に「成都イトーヨーカ堂電子商務有限公司」 設立
2018年11月 食品生活館 華府大道店 開店(成都市)
2019年1月 伊藤広場 開店(成都市)
2021年1月 楽山店 開店(楽山市)
2021年11月 三枝富博が中国政府から国家級賞の海外専門家を讃える最高の栄誉賞「中国政府友誼(ゆうぎ)賞」を受賞
2022年1月 食品生活館 金融城店 開店(成都市)
2022年2月 成都市に「成都イトーヨーカ堂信息技术サービス有限公司」 設立


会社概要

成都イトーヨーカ堂 華糖ヨーカ堂
売上高 251.5億円 26.9億円
従業員数 2,553人 193人
店舗数 10店舗(春熙・双楠・綿華・建設路・高新・温江・眉山・華府大道・伊藤広場・楽山・金融城) 1店舗(亜運村)
設立 1996年12月 1997年9月
董事長 黄 亜美 黄 亜美
総経理 国見 和美 荒井 達也
CSR推進体制 CSR統括委員会 CSR統括委員会
 企業行動部会  企業行動部会
 消費者・QC部会  消費者・QC部会
 環境部会  環境部会
  • 12月決算(店舗数は2022年12月末、従業員数は2023年2月末)
  • 為替換算レート1元=19.50円
  • 売上高には増値税(付加価値税)を含まず

CSR活動の推進

CSR推進体制

 中国では、中国政府の方針に沿ったCSRの取り組み方針や評価指標の策定、CSR評価ランキングの公表など、社会的にも企業にCSRを推進する姿勢が求められています。

 イトーヨーカ堂(中国)投資有限公司は、2021年後半からCSR統括委員会を設立し、中国国内の各事業会社がCSR統括委員会と連携し、中国事業において横断型の活動体制の構築を始めています。CSR統括委員会は、企業行動部会、環境部会、消費者・QC部会の3部会で構成しています。企業行動部会は、会社設立の原点に立ち返り、従業員に対して会社の方針と行動規範を徹底しています。環境部会は、節電・節水に対する具体的な削減目標の達成に取り組むとともに、省エネに配慮した店舗運営を推進しています。消費者・QC部会は、安全・安心な商品・サービスの提供を目指して活動し、より良い商品やサービスの提供と同時にコンプライアンスへの取り組みも強化しています。

 成都イトーヨーカ堂と華糖ヨーカ堂は、CSRをより包括的に推進するためにイトーヨーカ堂(中国)投資有限公司のCSR統括委員会と連携した取り組みを開始しています。CSR統括委員会では、オンライン、オフラインのコミュニケーション会議を通じてセブン&アイグループ共通の重点課題を共有し、課題解決に向けた計画の策定を行っています。さらに、ネットワークを利用したオンライン教育も開催するなど、従業員教育カリキュラムの拡充にも注力しています。

CSRレポートの発行

 成都イトーヨーカ堂は、社会・環境対策をまとめた「CSRレポート」を2016年7月に初めて発行して以来、毎年レポートを発行しています。報告書の作成にあたっては、GRIガイドライン、SDGs、ESGの各種指標などを参照し、それぞれに関する対照表を巻末に掲載しています。

 2022年8月に公表した2021年度CSRレポートは、四川省のCSR報告書発表会や、民間向けの会議出席者に配布したほか、中国工業経済連合会を通じて、工信部、国資委などの政府機関にも提供し、活用されています。

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お客様への約束

SDGs9 産業と技術革新の基盤をつくろう

品質・鮮度管理

 成都イトーヨーカ堂は、従業員一人ひとりに「標準作業手順書」を配布し、生産・加工の基準を統一して品質向上を図るとともに、本部担当者が定期的に店舗を巡回し、商品が基準に適合していることを確認しています。また、商品の調達先であるサプライヤーに対しても、審査、評価、契約の追跡管理を実施し、畑から食卓までサプライチェーン全体を通した品質管理システムの構築を進めています。

 華糖ヨーカ堂は、食品売場の従業員に対して毎年4回の品質管理教育を開催し、品質管理基準を厳格に遵守しています。また、売場とバックルームを対象に、設備、衛生管理のプロセス、従業員に対する品質管理体制の検査を定期的に実施しています。そのほか、新型コロナウイルス感染症の拡大防止対策として、食品売場の従業員は毎日、バックルームの従業員は行政の要請に応じて24~48時間ごとにPCR検査を受けています。自主的に売場やバックルームの定期消毒も実施し、お客様が安心してお買物をできるよう努めています。

トレーサビリティ情報の提供

 成都イトーヨーカ堂は、2013年から生産者の協力のもと食品トレーサビリティシステムを構築し、お客様に商品情報を公開しています。日本のイトーヨーカドーで取扱っている「顔が見える食品。」と同コンセプトの「看得見的放心」は、成都イトーヨーカ堂が独自に開発し、品質管理を行っている商品で、多くのお客様から安全・安心な商品として支持されています。

 2022年までに「看得见的放心」は合計348アイテムに拡大し、販売数量は169万個、販売金額は2,584万元に達しています。2022年度は新たに113アイテムを追加し、生産拠点は、五常、丹東、新疆、海南、陝西大茘、鄯善県、成都、紅河、山東、漢源県、会理県、漳州、彭州市、郫都区、遂寧、温宿県など35カ所に拡大しています。

 「看得见的放心」のアイテムの一つである荘園黒豚は、標高4,000メートル以上の地域で12年間6世代に渡って育成された蔵香豚種と川黒豚を厳選。雑穀と山の湧き水を混合した飼料で育成し、自然豊かな環境の中でゆっくり300日間をかけて丹念に飼育されており、香ばしさや柔らかさが特徴のおいしい豚肉として人気を博しています。

 また、四川省で冬場に日常的に利用されている野菜である花菜も提供しています。四川省簡陽市と彭州市の生産拠点で、それぞれ5品種、形状の異なる花菜を開発。異なる色彩や口当たりが成都市民の食生活に彩りを添えています。

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「看得見的放心」荘園黒豚シリーズ
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「看得見的放心」花菜類シリーズ
第三者 第三者監査:安全と品質、肥培管理などについて透明性を高めるために、第三者の専門機関から定期的な検査を受けます。 安全と品質:商品の安全と品質(味と鮮度)に関する独自の基準を設けてチェックしていきます。 産地 生産環境:成都イトーヨーカ堂が、良い環境で生産している生産者を選び出し、さらなる生産環境の向上に取り組んでいきます。 肥培管理 生産者とともに、肥料・農薬・薬品の適切な管理と使用削減に取り組んでいきます。 イトーヨーカ堂 改善努力:生産者とともに、継続的な改善に取り組み、その活動を定期的に報告します。 パソコン・携帯電話 情報公開:「どこで」「だれが」どのようにつくった商品か、商品のパッケージ、「看得見的放心」のホームページや、携帯電話のサイト、店頭POPなどで公開していきます。

店舗運営の業務品質管理を強化し、安全・安心なお買物環境を追求

 成都イトーヨーカ堂は、店舗の管理力・運営力・サービス力を全面的に高めるために、2019年から管理本部が月1回の店舗運営面の業務品質検査を開始しています。管理本部が先頭に立ち、本部と店舗が一緒に実施する運営品質検査では、売場の基本接客、売場とバックルームの管理、消防安全などの項目に対して現場検査や現場評価を毎月実施しています。また、発見した問題点については、原因や対策を全員で共有し、店舗管理者の管理意識や管理レベルを向上させ、安全・安心な店舗環境を確保しています。

 2022年からは、売場・バックルームの基本管理、店内の設備や環境、安全・消防設備、従業員の接客に対する検査・評価を強化しています。検査の頻度と項目を増やし、ごみの分別や廃棄物管理の状況などについても検査を徹底しています。

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食堂の冷凍庫点検
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管理本部と店舗スタッフによる検査結果の共有

「市民品質監督員」制度とお客様の声の収集

 成都イトーヨーカ堂は、お客様基準で商品や店舗の改善を図るため、2008年よりお客様から「市民品質監督員」を公募していますが、2022年度は新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から顧客懇談会と品質監督員の活動を中止しました。このような状況にあってもお客様の声を活かす活動は継続し、日本の商品の取扱いや会員ポイントで交換できる女性向けの商品を拡大したほか、「伊藤到家」(ネットスーパー)のポータルサイトに寄せられた多数のご意見を反映して商品・サービスの改善を実施しました。

お客様の声の受付状況(2022年度)

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地域社会への約束

SDGs5 SDGs1 貧困をなくそう
SDGs4 質の高い教育をみんなに
SDGs11 住み続けられるまちづくりを

寄付活動とステークホルダーとの交流活動

 成都イトーヨーカ堂は、学校教育と生活困窮世帯を支援しています。2007年度から4つの小学校を選定し、学校の施設・設備の改善に必要な用具を寄贈しているほか、学校からの要請に応じて、恵まれない子どもたちに文具や教具、スポーツ用品などを寄贈しています。また、毎年、四川大学日本語科の優秀な学生に奨学金を支給し、勉学を奨励するとともに、将来の日中の架け橋になる人材の育成に貢献しています。この取り組みは2022年で25回目となりました。

 2022年9月5日、四川省瀘定県でマグニチュード6.8の地震が発生し、多くの家屋が倒壊し、山奥に住んでいる多くの方が避難所での避難生活を強いられました。成都イトーヨーカ堂は、地震直後に25万元の寄付を決定し、最も被害が大きかった得妥町エリアで、重大な影響を受けていた未成年の児童を重点的に援助しました。また、被災した子どもたちのご家庭を訪問し、生活や勉強に必要な物資を提供しました。

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瀘定県得托鎮の避難所での寄贈式
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被災青少年家庭へのお見舞い

ボランティア活動

 成都イトーヨーカ堂では、毎月第3水曜日に各店舗のスタッフが店舗周辺の清掃活動を実施しています。

 華糖ヨーカ堂では、清掃活動を日課として、従業員が率先して公共施設などの衛生・美化活動に取り組んでいます。

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春熙店のボランティアチーム
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春熙路歩行者天国となっている中山広場の清掃
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華糖ヨーカ堂の清掃活動
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華糖ヨーカ堂の清掃活動

社員への約束

SDGs4 質の高い教育をみんなに
SDGs8 働きがいも経済成長も

現地従業員による店舗運営

 成都イトーヨーカ堂と華糖ヨーカ堂の全店舗では、地域に根差した店舗づくりを目指し、中国出店当初から積極的に現地社員を登用しており、現在も各店舗で中国人スタッフが活躍しています。管理職に占める中国人社員(役員を除く)の割合は、成都イトーヨーカ堂が98.6%、華糖ヨーカ堂が98.5%で、基本的に現地社員が会社を運営しています。成都イトーヨーカ堂の地方都市の店舗(眉山店、楽山店)では地域の人材を多数採用し、89%を占めています。

 また、女性の活躍も推進しています。成都イトーヨーカ堂の女性管理職の比率は56.9%で、11店舗のうち5店舗の店長が女性です。華糖ヨーカ堂の女性管理職の比率は50.6%(役員を除く)で、アジア村店の店長も女性が務めています。

従業員データ (2022年12月末現在)
成都イトーヨーカ堂 華糖ヨーカ堂
従業員数 2,919人 194人
 うちパートタイマー 87人 25人
管理職に占める中国人の割合 99.1% 98.5%
管理職に占める女性社員の人数と割合(役員を除く) 720人(63.8%) 40人(50.6.%)
女性係長人数(係長職の女性比率) 224人(61.9%)

15人(55.6%)

女性課長人数(課長職の女性比率) 105人(63.2%) 13人(46.4%)
女性部長人数(部長職の女性比率) 30人(66.7%) 12人(50.0%)
女性役員人数(役員職の女性比率) 3人(25.0%) 1人(14.2%)
障がい者雇用人数(雇用率) 51人 (1.8%) 9人 (4.6%)

CSR教育

 成都イトーヨーカ堂と華糖ヨーカ堂では、2020年度から、プラスチック使用量の削減に注力しており、共同で生分解性プラスチックを原料としたレジ袋に切り替えました。あわせて、レジ袋の使用削減を図るため、エコバッグの販売にも注力しています。
 また、2022年度から成都イトーヨーカ堂はSDGsの普及に向けた活動に参加しています。成都市小売業者協会と電子科学技術大学の持続可能な発展フォーラムで、一般の消費者にグリーン消費を提案しました。より多くの一般消費者がグリーン消費に参加し、日常生活の中で例え小さなことでも持続可能な発展の理念に基づく取り組みを実践していただけるよう、お客様とともに取り組む環境保全活動を積極的に提案していきます。

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自己推薦制度

 成都イトーヨーカ堂は、従業員がより成長できるよう、「公平・公正・競争・優秀選択」を基本理念として、従業員が活躍できる職場環境の整備を進めています。

 2015年度より、社員の自主性を尊重し、その意欲に応えるために「自己推薦制度」を運用しています。この制度は、入社1年以上を経過した社員が希望する職種に自己推薦することができます。審査を通過した応募者は、研修を経て希望の職場に配属されます。

 また、人材育成にも積極的に取り組んでおり、2022年度からは「内部競争募集制度」を開始しました。自薦・他薦いずれでも応募可能で、店舗の現場管理者である主管・副主管を定期的に募集しています。応募者は自身の職務内容を説明し、社内審査員51%以上から評価を得た社員のうち、獲得票の多い応募者を採用しています。また、部門担当マネジャー以上も不定期に募集しており、職務説明と討論を行い、職務募集委員会の評価点が高い応募者を選抜しています。選抜された社員は、暫定職務を6カ月間遂行し、終了後に社内基準に沿って再度職務評価を受け、その評価に合格することで正式に職務に就任します。

 2022年度は6回職務募集を行い、109人が応募しました。このうち、26名が昇進、6人が合格し、5人が幹部育成候補として登用されました。

人材育成制度

 成都イトーヨーカ堂と華糖ヨーカ堂では、従業員の潜在能力を引き出し、従業員が持てる力を最大限発揮できるよう研修制度の充実を図っています。

 成都イトーヨーカ堂は、人材育成、企業文化・理念の伝承、独自性の高い専門技術の習得や、商品開発チームの育成を目的に、2022年3月に「人材開発センター」を設立しました。同センターでは、会社、業界、社会の発展に寄与することを目標に掲げ、基礎の整備、組織内訓練、外部専門家の協力により、成長型組織の構築に取り組んでいます。

 華糖ヨーカ堂は、2022年度に社是・経営理念、現場社員支援、接客サービスに関する教育内容を見直し、お客様への質の高い商品・サービスの提供に努めています。お客様からお褒めの言葉をいただいた従業員(正社員に限らず、パートナー社員、テナント従業員、清掃作業員、警備員も含むすべての店舗スタッフ)を全体会議で表彰し、従業員の一体感、エンゲージメントの向上を図っています。

人材育成教育

座学教育

 成都イトーヨーカ堂は、成長型組織、働きがいのある職場環境の構築を進めています。2022年度は、企業文化、管理力、業務力の3大テーマで18講座の社内研修を実施し、延べ11,405人の従業員が参加しました。

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新入社員教育
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企業文化と経営理念の浸透を図る社内教育

eラーニング

 成都イトーヨーカ堂は、会社の基本理念の継承・徹底を図るため、時代の変化に合わせ、新世代の社員が受け入れやすい教育方式を導入しています。2022年度もオンライン教育を継続し、企業文化、企業戦略、業務ごとの専門知識など多様な講座を実施しました。講座の実施形式も、短編映画、ビデオ、アニメなど多様化し、本部と店舗の従業員を含む、延べ34,857人が受講しました。

環境についての約束

SDGs7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに
SDGs12 つくる責任 つかう責任
SDGs13 気候変動に具体的な対策を

省エネの取り組み

 成都イトーヨーカ堂は、2020年度から「自然を尊重し、自然に順応し、自然を保護する」という環境理念を掲げ、資源ごみの分別、環境インフラの改善、リサイクル廃棄物の回収などを継続しています。2022年度は、1億円をかけて店舗内照明をLED照明器具に切り替えました。また、食品廃棄物の削減、リサイクル可能なゴミの回収などを含め、会社全体で炭素排出量の削減を努めています。但し、ガス使用量が増加しており、炭素排出量を削減する上での課題となっています。冬季の暖房用ボイラーの燃料を環境に配慮して石炭から天然ガスに切り替えたことでガス使用量が増加していることから、今後、ガス使用量の管理を実施していきます。

 華糖ヨーカ堂は、店内温度を管理する空調システムの適正運転に努めています。天候や気温の変化に応じて、空調の運転時間や空調するエリアを随時調整することで、ガスや電気の使用量を削減しています。また、施設管理業者に依頼して綿密な店舗内温度測定を行い、温度変化に応じて、空調設備の運転パターンを調整しています。さらに、店舗の売場にはすべて省エネルギー照明設備を導入し、バックルームの照明使用量も50%に抑えるなど、電気使用量の削減に取り組んでいます。しかし、2022年度は店舗改装でテナント部分の施工工事が増加し、自主営業以外の部分の電気、ガス使用量が増加したことで、店舗全体のエネルギー使用量が増加しました。今後は、店内テナントの協力を得て、店舗全体のエネルギー使用量の削減を進めていきます。

成都イトーヨーカ堂
2020年度 2021年度 2022年度
店舗数 9 10 11
エネルギー使用量(標準炭トン) 13,553 13,580 12,140
電気使用量(MWh) 105,439 107,670 98,783
ガス使用量 (1,000m3) 540 563 684
水使用量 (1,000m3) 888 857 752
華糖ヨーカ堂
2020年度 2021年度 2022年度
店舗数 1 1 1
エネルギー使用量(標準炭トン) 1,434 1,353 1,408
電気使用量(MWh) 7,924 7,912 7,950
ガス使用量 (1,000m3) 335 256 274
水使用量 (1,000m3) 55 63 54

2022年度受賞一覧

 成都イトーヨーカ堂、華糖ヨーカ堂でのさまざまな取り組みが認められ、2022年度は以下の表彰を受賞しました。

【成都イトーヨーカ堂】
賞の名前 主催団体
2022年度 トップ10企業 成都小売業協会
2022年度 社会価値貢献賞 成都小売業協会
2022年度 新鋭ビジネスプロジェクト-食品生活館金融城店 成都小売業協会
2022年度 15分圏住民生活サービスリーダー賞-双楠店食品スーパー 成都小売業協会
2022年度 ファッション成都商業総評ランキング-業界推進力大賞 成都EconomicDairy&紅星新聞
2022年度手本中国·ゴールデンビジネス最優秀消費者口コミ賞 華西都市報
【華糖ヨーカ堂】
賞の名前 主催団体
2022年度 納税信用B級企業 国税庁朝陽区税務局
2022年度 安全生産先進企業 朝陽区小関街道

中国での取り組み