千場 基晴 Motoharu Senba [ 銀座ロフト 館長 ] ※取材時の役職等を表記しております
1987年の創業以来、時代の空気感を感じ取りながら消費者のニーズやウォンツに生活提案で向き合う生活雑貨専門店「ロフト」。そんなロフトが今、企業一丸となって進めるのが「ロフト グリーンプロジェクト リサイクルプログラム」です。お客様から使用済み化粧品容器をお持ちいただき店頭で回収・新たな原料へリサイクル。モノをただ捨てず、限りある資源としての活用に取り組んでいます。このプログラムを通して環境に優しい循環型社会の実現に取り組む、銀座ロフト 館長の千場基晴さんにお話を聞きました。
暮らしに「良いもの」で、
環境に「良いこと」。
銀座ロフト店がグランドオープンしたのは2019年。その時から脱プラ・ごみ削減をテーマに、プラスチック素材から紙製ギフト袋への切り替えやエコバッグの推進、マイストローの商品展開、さらにエコ先進国であるヨーロッパやニュージーランドの商品導入など、銀座ロフト店は商品とサービスの側面からアプローチを試みた、まさに環境配慮型店舗の先駆け的な位置づけです。
お店としても環境配慮への思いが高くなる中、現在推進している「ロフト グリーンプロジェクト リサイクルプログラム」がスタートしましたが、最初から不安がなかったわけではありません。この取り組みがどこまでお客様に伝わるのか?お客様のリアクションが当初から気になっていました。いざスタートしてみたら回収は順調、回収量も増えていき「お客様と共にサステナブルな活動が進められるんだ」と実感しました。今では化粧品容器だけでなく、回収対象は、繊維類や文具など、多くのお客様にご協力いただいています。
ロフトの想いを、
サステナブルの
きっかけに。
店頭での回収プログラムを通じてお客様のリアクションを直に感じ、お客様のサステナブルな活動への意識が思った以上に高いという嬉しい誤算がありました。それは私にとって、素直にやってよかったという手応えになりました。今や、企業としてどうサステナブルに取り組むのか問われる時代です。そのような時に、暮らしに身近な生活雑貨店のロフトが“出来ることから”、企業だけでなくお客様と接点を持って取り組むということに意義を感じます。ロフトの想いに気づいてもらうことが、この取り組みを継続させるための第一歩だと思います。
サステナブルな社会の実現にむけて、雑貨という身近なもので、何ができるかを考えるきっかけになれることが何よりもうれしい。この手応えを握りしめ、これからも認知拡大のための活動を続けていきます。