CSRマネジメント
セブン&アイHLDGS. は、商品・サービスなどの事業の発展・開発を通した、本業による社会課題の解決に取り組むとともに、社会と企業の双方に価値を生み出す持続可能な発展を目指します。
CSR推進体制
セブン&アイHLDGS. は、グループ全体の効果的、効率的なCSR活動を推進するために、年2回開催する、代表取締役社長を委員長とした「CSR統括委員会」において、傘下の5部会の活動状況報告を受けて指導・改善を図るとともに、持株会社と事業会社の連携の強化を図っています。
コンプライアンス部会
グループ会社の社員が法令および社会的規範を遵守し、お客様やお取引先との間の公正取引を含むコンプライアンスを実践することは、当社グループの社是「信頼と誠実」の実現のために欠くことができない重要な基盤です。グループ各社レベルでのコンプライアンスの徹底はもとより、持株会社である当社がグループ各社のコンプライアンス体制強化のサポートおよび監督の実効性を確保するため、コンプライアンス部会を新たに設置します。
企業行動部会
グループ会社の社員が当社グループの社是を理解し、企業行動指針を徹底することは、当社グループの社是「信頼と誠実」の実現のために欠くことができない重要な基盤です。企業行動部会では、グループ会社の社員を対象に、社是や企業行動指針の周知、教育による意識向上など、企業行動指針の徹底を基軸とした活動を行っています。また、働きがいのある職場づくりを目指すため、従業員エンゲージメント調査を実施するほか、女性や障がい者など多様な人材の活躍推進、介護と仕事の両立支援、長時間労働の是正をはじめとした労働環境の改善、休日・休暇の取得促進など、すべての社員が安心して働ける環境づくりを進めています。
サプライチェーン部会
国連の「ビジネスと人権に関する指導原則」や「持続可能な開発目標(SDGs)」へ迅速に対応し、人権や環境に配慮した健全なサプライチェーンを構築することは、企業の重要な社会的責任の一つであると同時に、ステークホルダーからも強く求められております。グループ各社ごとの品質向上と安全性の確保のため、当社グループの「品質方針」に基づいて、グループ各社の品質基準や管理体制の整備・強化を図ります。また、商品・サービスにおけるサプライチェーン全体での社会的責任を果たすため、お取引先に「セブン&アイグループお取引先サステナブル行動指針」のご理解と実行をお願いしています。その遵守状況をCSR監査等を通じて定期的に検証・共有し、教育・啓発・是正を進めるため、サプライチェーン部会を新たに設置します。
環境部会
気候変動や資源の枯渇などの問題に対して、商品や原材料、エネルギーを無駄なく利用するとともに、お客様やお取引先にも協力いただきながらサプライチェーン全体で環境負荷低減に取り組むことは、社会の持続的な発展に資するとともに当社グループの持続的な成長に繋がる重要な要素です。そのため、環境部会では、2019年5月に公表した「GREEN CHALLENGE 2050」に基づき、「脱炭素社会」、「循環経済社会」、「自然共生社会」の実現を目指した取り組みを推進するとともに、気候変動関連財務情報開示タスクフォース(TCFD)の提言も踏まえ、開示について検討を進めてまいります。
社会価値創造部会
社会価値創造部会では、事業領域が拡大し、関係する社会課題が多様化するなか、社会課題の解決に取り組むことが新しいビジネス機会につながるという認識のもと、社会的価値と経済的価値の双方を生み出す事業の創出(CSV=共通価値の創造)を目的とした活動を行っています。持続可能な社会の実現に向けて、さまざまなステークホルダーとの対話を通じて特定した取り組むべき「5つの重点課題」に対して、これまで培ってきた事業インフラやノウハウなど、事業特性・経営資源を活かして本業を通じた社会課題起点の新規事業の企画・立案・実行に取り組むほか、お取引先や社会起業家、NPOといった外部との連携も視野に入れて、取り組みの深化に努めます。
各部会の目標と進捗状況
○:達成 △:わずかに届かず ×:大きく未達成 |
2019年度の主な活動計画 | 2019年度の活動実績 | 評価 | 2020年度の主な活動計画 |
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コンプライアンス部会 | |||
(1)公正な取引の確立 |
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グループ29社参加 参加人数:59人
35回開催 参加人数:1,819人
5回開催 参加人数:19,373人 |
〇 |
4月:表示一般(食品含む)4,000人 7月:景品規制 3,000人 11月:下請法・優越的地位の濫用 9,000人 (延べ人数)
上期:10回 450人 下期:20回 900人 |
(2)コンプライアンスの徹底 |
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ー |
ー |
〇 |
インタビューの実施(11 月~12 月)
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(3)予防法務機能の充実 |
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ー |
ー |
〇 |
インタビューの実施(11 月~12 月) |
(4)内部通用制度の強化 |
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〇 |
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企業行動部会 | |||
(1)企業行動指針の徹底 |
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△ |
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〇 |
ー |
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〇 |
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(2)働きがいのある職場づくり |
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〇 |
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|
〇 |
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△ |
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(3)ダイバーシティ&インクルージョン推進プロジェクト |
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課長級:22.3% 係長級:32.4%
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〇 |
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〇 |
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〇 |
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|
〇 |
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(4)健康経営推進 |
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〇 |
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〇 |
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サプライチェーン部会 | |||
(1)商品の品質向上と安全性の確保 |
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〇 |
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〇 |
ー |
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〇 |
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〇 |
(繊維・雑貨・薬機法など)
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〇 |
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〇 |
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〇 |
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|
〇 |
ー |
(2)お取引先行動指針の運用徹底 |
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合計9会場 参加者:483人(287工場) 中国:4会場(3月) 東南アジア:5会場(4月) |
〇 |
※新型コロナウィルス感染症のため、 WEBで開催 国内向け(6月) 中国・東南アジア向け(8月)
(5月、6月、7月) |
中国:4月・6月・8月 東南アジア5ヵ国:5月・7月・9月 |
合計19回実施 参加者:768人(458工場) 中国:3会場(4月)、2会場(6月) 3会場(8月) 東南アジア:4会場(5月)、 3会場(7月)、4会場(9月) |
〇 |
※新型コロナウィルス感染症のため、 WEBでB開催 国内向け(8月) 中国・東南アジア向け(9月) |
海外:13ヵ国370工場 国内:330工場CSR監査の実施 |
海外:中国・東南アジア13ヵ国 304工場 ※取引終了により減少 国内:セブンプレミアム328工場 ※全体の約25%:従業員数を考慮 |
〇
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海外:中国・東南アジア600工場 国内:セブンプレミアム関連500工場 ※新型コロナウィルス感染症の影響 により、縮小の可能性あり |
環境部会 | |||
(1)脱炭素社会の実現に向けた取り組み |
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〇 |
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(2)循環経済社会の実現に向けた取り組み |
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〇 |
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〇 |
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〇 |
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(3)自然共生社会の実現に向けた取り組み |
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〇 |
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(4)従業員の環境意識啓発 |
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(累計:10,615人) |
(累計:9,579人) |
〇 |
(累計:約10,230人) ※新型コロナウィルス感染拡大防止策として、試験回数・受験可能人数が減少しているため |
社会価値創造部会 | |||
(1)社会課題の理解促進 |
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(グループ17社の事業開発担当) |
〇 |
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(2)新規CSV事業の創出 |
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○ |
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従業員のCSR教育
セブン&アイHLDGS. では、従業員の入社時および昇格・昇進による新任役職者への集合研修のほか、社内報やCSRデータブックなどを通したCSR教育を行っています。
また、コンプライアンスやダイバーシティ&インクルージョン、環境などの専門分野に関する勉強会およびセミナーなどの定期開催や、社内ポータルサイトを通した従業員向けボランティア情報を発信しています。
加えて、国内のグループ全従業員を対象としたeラーニングによるCSR教育を実施しています。2019年度は、お取引先様と関わりを持つ従業員を対象として、独占禁止法(優越的地位の濫用)、下請法、商品表示などに関するeラーニングを実施しました。