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セブン&アイの挑戦

2011年10月

新たなチャレンジの集積が客層を広げ、好循環を生み出す

~西武池袋本店 改装後の取り組み~

ターミナル店舗の強みに磨きをかける「人の力」

リミテッド エディションメガストア

「アツロウタヤマ」「ジュンコシマダ」「オンシーズン」の3ブランドを一堂に集め、幅広いお客様に好評。

ギフトサロン

お客様のご進物のニーズに、ギフトコンシェルジュが的確に対応。

大震災以後、迅速な売上回復で堅調な業績推移を続けるそごう・西武。なかでも基幹店の池袋本店は意欲的に新たな挑戦を続け、けん引力を発揮しています。

昨年秋、3年にわたる改装を終えてグランドオープンした同店では、「完成のはじまり」をスローガンに、新たな取り組みを次々と打ち出しています。その基盤にあるのが、「商品とお客様を結びつけるのは人」という視点。「新しくなった設備やシステムに、息吹を吹き込み完成させていくのが『自分たち』の使命。池袋駅に直結した『ターミナル店舗』というポジションを軸に据え、お客様ニーズへの対応に全力を挙げています」と藤嶋幸男店長は言います。

改装オープンから1年経過した食品売場では、改装後の好調な推移をさらに一段と強化するため、池袋本店の食品の強みである「ギフト」に磨きをかけようと、今年、ギフトコンシェルジュを15人に増員し、ギフトサロンを強化しました。「ターミナル店舗」である同店の食品売場には、ビジネスマン、主婦、若者、ご家族連れなど多種多様なお客様がギフトを求めて訪れます。ギフトサロンとギフトコンシェルジュは、その多様なニーズに速やかにお応えし、最適な商品をお客様にご提案することで、好評を博しています。

クールライフセンター

まったく新しい発想で、従来より早めに取り組んだことが奏功し、夏場の商戦に大きく寄与。

「前年発想」を捨てて販売力強化を追求

4月23日には、5階の紳士フロアの中央に、クールビズ用のワイシャツ、ポロシャツなどを大規模に集めた「クールライフセンター」がオープンしました。従来、クールビズ商品の立ち上げは5月の連休明けというのが業界の常識。また、ネクタイを集中展開していたゾーンを、シャツを集積した売場へ思い切って転換するという異例の取り組みにもチャレンジしました。これは3月の東日本大震災直後の一時的な消費の冷え込みに対する強い危機感の中で、「前年発想」では目標の達成は不可能と考えた社員たちが、売場づくり、品揃え、売り方、接客など、すべてにわたって従来の発想を捨て、1から販売力の強化に取り組んだ結果です。今年は節電などのため例年以上に暑い夏になると予測し、クールビズを「どこよりも早く、ダイナミックに展開する」と決め、紳士売場が一体となってクールライフセンターの開設を実現。さらに、他のフロアでもクールライフ向けアイテムを集約して売場をつくるなど、全館が連携してクールライフを訴求することで、集客力を高めました。

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