さらに昨年9月には、より味にこだわった専門店・繁盛店と同等以上のおいしさ、クオリティを提供するオリジナルブランド「セブンプレミアムゴールド」でシチューやカレーなど4種の販売をスタート。やわらかく煮込んだ牛肉を50gも使用したビーフシチューなど、上質な味わいをご家庭で手軽に再現でき、支持をいっそう広げています。
また「フライドチキン」「コロッケ」など店内で調理した揚げたて商品や「おでん」も好評。いずれも、家の近くのセブン‐イレブンで買って帰れば、冷めないうちに食卓に並べることができるのが一番の魅力です。電話で店舗にご一報いただければ、ご指定の時間に合わせて揚げたてをご用意できますので、ご家庭のキッチンがわりにお使いいただけます。夫婦二人世帯や単独世帯では、毎回すべて食材から用意して手間をかけて調理するよりも、セブン‐イレブンの「できたて」を買ってきた方が時間的にも経済的にも合理的です。
同様に、家でできたてを食べる「一人用鍋」の展開も好評です。今後、人気のおでんでも、二人分の具と出汁などをセットした「おでんセット」を出していく予定です。
2010年9月から、「野菜」の販売も全国でスタートしました。従来、惣菜やお弁当用の生野菜は契約農家で栽培し、低温物流網(コールドチェーン)を使って新鮮な状態で専用工場に運ばれています。この原料インフラを活用することで、生産履歴が把握できる安全・安心な野菜を、店舗まで新鮮な状態でお客様に提供する仕組みを、短期間で構築することができました。
このほか、調味料の充実など、品揃えを変え続けることで女性や高齢のお客様などが増加し、来店客数全体の伸びを生み出しています。
品揃え以外でも、セブン‐イレブンは社会構造の変化に対応した新たなサービス機能の開発に積極的に取り組んでいます。公共料金の代金収納サービスやATM設置、マルチコピー機を介したチケット販売など、これまでもお客様に利便性を提供するサービスを充実させてきました。さらに、買物弱者支援として、配達サービスやトラックを使った移動販売実験をはじめ、介護支援会社など外部企業と連携した買物・家事代行事業などの実験も推進していきます。また、行政窓口サービスとしてスタートした住民票の写し、印鑑登録証明書の発行サービスも、今春には約40自治体に拡大し、地域生活の拠点としての機能をさらに高めています。
「近く」には距離だけでなく、心理的な親近感も含まれます。加盟店さんのご理解と共感を基盤に、地域社会に商品・サービスを提供していくことが、より身近で便利な生活拠点としてのセブン‐イレブンの存在意義を高めるものと確信しています。「フードデザート(※)」など社会が抱える課題に応える商品・サービスの追求によって、セブン‐イレブンは新たなステージへ踏み出していきます。
※フードデザート(食の砂漠)=社会環境の変化によって近隣で生鮮食品等を入手することが困難になった地域。