2011年1月 |
国内最大規模のLED照明を導入
最新の環境配慮型SC[アリオ橋本]
環境問題がクローズアップされる中で、いかに省エネを図りながら魅力ある店づくりを行っていくかが大きな課題となっています。イトーヨーカドーでは、店舗の大型化や店舗数の増加に比例して環境負荷が増大しないよう、省エネ設備の導入によるCO2削減や廃棄物のリサイクルを積極的に進めています。
9月17日にオープンした「アリオ橋本」(神奈川県)は、国内最大規模となるLED照明の導入や太陽光発電パネルの設置、建物の壁面や屋上駐車場等における緑化等、最新の環境配慮型ショッピングセンターとしてさまざまな取り組みを行っています。
環境負荷低減のポイントは、「省エネ機器の積極的活用」と、「自然エネルギーの活用」です。省エネ機器の積極的活用においては、売場の約80%でLED照明を採用し、通路やトイレ、外構のソーラー付き照明などで積極的に省エネを進め、従来の照明と比較して消費電力を約半分に抑えています。
その際に重要なのは、照明機器の配置です。LED照明は輝度が高く、長寿命、点灯時間が長いといった長所がありますが、従来の照明機器とLED照明を入れ替えるだけでは商業施設として十分な照度が得られず、省エネ効果も最大限に活かすことができません。
他社に先駆けてLED照明の導入を進めてきたイトーヨーカドーでは、閉店後の店内で実際にLED照明を設置し、壁からの反射を確認する等の検証を繰り返して独自にノウハウを蓄積。最適の配置を行うとともに、LED照明の輝度の高さ(キラキラ感)を活かしながら、フラットな光に見せる工夫や、商品や色を見えやすくする工夫を行っています。今後もバランスのとれた光配置と建築形状の融合を目指し、最大限の省エネを図っていきます。
自然エネルギーの活用では、アリオ初の自然の太陽エネルギー源を有効利用した「太陽光発電パネル」を1178枚設置。自然の風を有効利用した「風力・太陽光発電付き外灯」も10基設置し、それぞれの発電量をリアルタイムで表示することで、お客様にもわかりやすい環境対応の「見える化」を行っています。また他にも、電気自動車用の充電設備や雨水の利用など、環境負荷軽減へのさまざまな試みを行っています。
日本最大級のLED照明
13,000台のLED照明や調光器具を導入して省電力化。
太陽光発電パネルと風力・太陽光発電付き外灯
自然の太陽エネルギー源を有効利用し、店舗南側壁面の3カ所に「太陽光発電パネル」を設置。外灯にも「風力・太陽光発電付き照明」を10基設置し、蓄電により不日照でも4日間点灯します(日没から7時間)。
ECO&UDコーナー
設置されたディスプレーでは、SC内にある太陽光発電装置などの発電状況をつねに表示し、「見える化」しています。
氷蓄熱システム
深夜電力で製氷し、営業時間に解氷して冷房に利用します。昼夜の電力需要の負荷平準化になります。
パウダールームのLED照明
照明は、使用目的ごとに角度を変えるなどの工夫で、視覚照度(目で見て感じる明るさ)を重視した配置をしています。