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セブン&アイの挑戦

2010年11月

変化の中から新たな<成長機会>をつかむイトーヨーカドーの挑戦

いま、イトーヨーカドーでは、マーチャンダイジング(MD)から売場づくり・店舗開発などの改革が一体となって、従来のGMS(総合スーパー)の枠を打ち破る「チャレンジ」が始まっています。

「あっ、イトーヨーカドーが変わった」。お客様にそう言っていただけるよう力を注いでいるさまざまな取り組みの中から、今回は「新ファッション提案」「都市型小型店」「生活雑貨ショップ〈タノシア〉」の3つの事例をご紹介します。

お客様視点に徹した新MDで日常ファッションに新風を吹き込む

売場と一体となった衣料改革

ライフスタイルに合わせて選べる
「ギャローリア」「L&B」

大人の洗練された着こなしを提案する「ギャローリア」と「L&B」。テイストに一貫性があるので、買い足すごとにコーディネートの幅が広がります。稲森いずみさんを起用したCMも大きな話題に。
今年9月からイトーヨーカドー150店舗の婦人衣料フロアの一角に最大250m2の新売場が登場しました。自主ブランド「GALLORIA(ギャローリア)」と「L&B」を組み合わせた新しい売場です。

先端のトレンドを取り入れた「ギャローリア」、ビジネスやタウン着をオシャレに演出する「ONスタイル」とプライベートシーンのファッション「OFFスタイル」で構成される「L&B」と、着用シーンに合わせて提案。お客様それぞれのライフスタイルに応じてトータルコーディネートをお楽しみいただけるのが、大きな特色です。

この両ブランドは、イトーヨーカドーが大手アパレルと専任チームを編成し、商品企画からデザイン、生産、売場づくりまで一貫して行い、ボトム、カットソー、アウターなどのテイストを合わせたコーディネート提案を実現。さらに、デザイン、素材、カラーはどれも親和性があり、両ブランドを通してのコーディネートを可能にしています。最新のトレンドをいち早く売場に送り出すスピーディなMDで、毎月季節感を活かした新アイテムを開発し、週替わりで新鮮な提案を続けています。

同売場を訪れるお客様は、各提案ゾーンを回りながら、売場に長時間滞在し、コーディネートでお買い求めいただくケースが目立っており、「売場が変わった」「ほしいものがある」と、好反響を得ています。

お客様とともに毎日のファッションを創造する

衿、ウエスト、着丈など、スッキリしたシルエットにこだわった「テキ℃」。NASA向けに開発された温度調節素材は、衣服内の温度をいつも快適にコントロールします。
同じく9月には、オリジナルのカットソー「テキ℃(てきど)」がデビューしました。NASA向けに開発された温度調節機能を備えた話題性のある素材を使った商品ですが、今回のMDの中心テーマは、機能性よりも、お客様の要望に合ったシルエット、デザイン、着心地の実現。お客様にいまある商品への要望や不満などの声を聞き、試作を繰り返しながらつくり込みました。婦人のカットソーでは、小顔に見える衿ぐり、スラリと見えるウエストライン、かがんでも下着の見えない着丈、二の腕がすっきり見える袖の長さなど、細部にまでお客様の声が活かされています。その結果、婦人、紳士、子ども、それぞれの部門で、高い評判をいただいています。

イトーヨーカドーでは、お客様の「いま」の生活感覚に応えるファッションの開拓に向け、トップモードの専門店ともファストファッションとも異なる独自の衣料MDに挑戦。つくり手の都合や感覚ではなく、お客様といっしょになってつくることを、何よりも大切にしています。デザインから売場、さらにその先のお客様まで含めた「チーム」で、日常ファッションに新風を吹き込むMD改革を着実に進めています。

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