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2025年2月13日
秋から春まで楽しめるさまざまな柑橘類の中で愛媛県が圧倒的な収穫量を誇るのが伊予柑です。
瀬戸内海に浮かぶ島の一つ、中島の伊予柑畑を訪ね、おいしさの秘密を探りました。
収穫を待つ伊予柑。冬でも霜が降りない温暖な瀬戸内の気候と、島の土壌がおいしさを生んでいます。
「柑橘王国」と呼ばれるほど、さまざまな柑橘類を栽培している愛媛県。その中で伊予柑は生産量日本一を誇り、じつに全国の生産量の約9割を占めています。
今回取材で訪れたのは、松山市の沖、穏やかな瀬戸内海に点々と連なる忽那諸島の中心である中島。愛媛県の中でも、おいしい伊予柑の産地として名高い島です。
太陽と海からの反射光がたっぷりと注ぐ中島。選果場は港の近くにあり、箱詰めされた伊予柑を載せたトラックはフェリーで松山市内に移動し、そこから全国各地へ出荷されます。
松山市の三津浜港からフェリーで約1時間半。中島の伊予柑農家、門野誠司さんにさっそく畑を案内してもらいました。
門野さんは中学生の頃から家業の柑橘栽培の仕事を継ごうと決めていたそうで、高校を卒業後、国の柑橘類の研究拠点で農業技術研修生として学び、地元の中島での営農指導員などを経て12年前にお父様から畑を受け継ぎました。
「みかんのことしか知らない」と話す門野さん。伊予柑に向けるまなざしは温かく深いものでした。
山肌に沿った急斜面に広がる伊予柑畑を訪ねると、まだ黄色いものから、オレンジ色のものまで、たくさんの伊予柑が実っていました。中島は雨が少なく温暖な気候で、山間部の急斜面には太陽光と海からの反射光がたっぷりと注ぎ、さらに潮風がミネラルを運んでくれます。また、硬い岩盤の上に砂状の土が薄く覆われている水はけの良い土壌と、まさに「伊予柑栽培に最適な環境がすべて揃っています」と門野さん。
中島では傾斜地を利用して伊予柑、温州みかんをはじめ、レモンなどさまざまな柑橘類を栽培しています。
さらにおいしい伊予柑づくりに大切なものは何かとうかがうと、「適期」とひと言。「伊予柑に限らず、柑橘類の栽培には枝の剪定、摘果、虫などの防除といった作業を、適切な時期に行うことが大切です。日々、畑を回って木々の様子を見守りながら、その時期にやるべきことをしっかりやる。それに尽きます」と門野さんは言います。
もちろん昨今の異常気象は、柑橘類の成長にも影響をおよぼしています。とくに昨年は9月になっても真夏の暑さが続いたので、これまでの摘果の時期を少しずらすなどして対応したそうです。
中島にある選果場。完全機械化されていますが、人の目と手でのチェックも行われています(撮影時は温州みかんを選果中)。
伊予柑の収穫は12月から始まりますが、出荷は1月後半から2月まで。伊予柑は収穫後に選果場に運んで追熟させ、人の目と機械で大きさ、かたちをチェック。糖度センサーで糖度を測定し、甘みがまろやかになった最もおいしい時期に出荷されます。
一つひとつ実の大きさや色、糖度などを機械がチェックし、センサーによって自動で仕分けしていきます。
皮をむいたとたんに広がるさわやかな香り、甘みと酸味のバランスが取れたジューシーな味わい。濃いオレンジ色の、見るからにおいしそうな姿。誰もがファンになる極上の伊予柑が、今年も店頭に並んでいます。
セブン&アイグループが自信を持ってお届けする、メイド・イン・ジャパンの商品。
そのこだわりの商品を生み出す産地をご紹介します。
こだわりの産地を訪ねて「温もりの色合の巻」(4:24)