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こだわりの産地を訪ねて

セブン&アイグループで取り扱う「こだわり」の品をご紹介

2023年11月16日

こだわりの産地を訪ねて
セブン‐イレブン

食の安全と

おいしさの両立へ

滋賀県産 小麦のパン

滋賀県近江八幡市
滋賀県 近江八幡市
滋賀県中部、琵琶湖東側に位置し、古くから城下町として栄え、近江商人発祥の地の一つと言われています。
創業50年を迎えたセブン‐イレブン・ジャパンでは、未来に向けた取り組みとして地産地消・原材料の国産化を進めています。
今回、安全・安心とおいしさの両立を追求するイカリファームの収穫を目前に控えた小麦畑を訪ねました。
小麦

10月下旬から11月下旬に種をまき、6月に収穫。小麦の色が白っぽい茶色になれば収穫の適期です。

国産小麦ならではの風味の良いもっちりとしたパン

 目の前には収穫時期を迎え、茎や穂、そこから伸びているひげの部分まで、すべて文字通り「小麦色」と呼ばれる世界が広がっていました。

小麦畑

収穫まであと3日という小麦畑に立つ井狩さん。畑一面が小麦色に染まっていました。

 「小麦は収穫の適期の見極めが難しい作物です。適期は1週間ほど。その時期には社員総出の24時間体制で、刈り取りから乾燥まで行います」

 こう説明するのは滋賀県近江八幡市、琵琶湖のほとりにある株式会社イカリファーム代表取締役の井狩篤士さん。地産地消の取り組みを推進するセブン‐イレブンは、昨年12月に関西地区限定で、このイカリファーム産の小麦粉「ゆめちから」でつくった苺ジャム&マーガリン、つぶあん&マーガリンのコッペパン2種類を発売。どちらもお客様に大変好評でした。

コンバインハーベスタ

小麦を刈り取り、脱穀、麦わらをカットして選別するまで、すべてこのコンバインハーベスタが行います。

 2030年までに地産地消の原材料比率30%を目標に掲げるセブン‐イレブンにとって、国産小麦のパンはその第一歩です。パンや麺類に欠かせない小麦粉ですが、日本では約85%を輸入に頼っており、中でもパンの原料となると、国産はわずか2~3%。そこに小さな風穴を開けたのが、今回の取り組みでした。

 10年ほど前、滋賀県の給食用の製パン業者から、地元の小麦粉でパンがつくれないかと相談を受けた井狩さん。そこからパン用小麦づくりの試行錯誤が始まったそうです。

 「小麦粉にはたんぱく質が多い強力粉と、たんぱく質が少ない薄力粉があり、パンはたんぱく質が多くないとできません。それには花の咲く時期に肥料を適量与えることが重要ですが、この施肥の時期や加減がとても難しいのです。何度も試作を繰り返し、小麦栽培の技術を磨きました」と井狩さんは振り返ります。

刈り取った小麦

コンバインハーベスタが刈り取った小麦をトラックへ。ここで出る麦わらは、近江牛を飼育する農場で利用されているそうです。

 また、国産小麦を使うメリットはどこにあるのかと質問すると「圧倒的に安全・安心です」との答え。イカリファームで収穫された小麦は、小麦粉となり商品化されるまで、トレーサビリティが可能です。また、琵琶湖を擁する滋賀県は、国内でも環境基準がとくに厳しい県として知られており、イカリファームでも県の基準に沿って減農薬・減肥料など環境に配慮した農業を続けています。また、イカリファームでは、同地の近江牛畜産農家さんに麦わらを飼料として提供し、かわりにいただいた堆肥で土をつくるなど循環型農法を採り入れ、肥料を減らすことにも注力しています。

トマトの花

収穫した小麦はここに運ばれ、機械の中で風と熱を循環させて、まず乾燥させます。風を当ててゴミなどを飛ばしたら、メッシュに通して粒の大小を選別していきます。

 「国産の新鮮な小麦粉は風味が違います。もっちりとしたパンになるのは、国産小麦だからです」

適正判断

光を当てて適正かを判別。最終的に皿にのせて、人の目で見分けていきます。

 消費者が国産の安全な食を求める傾向は、ますます加速していくでしょう。始まったばかりの国産小麦の取り組みですが、消費者と農業の現場がともにWin-Winな関係を築いていくことが、継続の鍵になると感じました。

イカリファームの皆さん
人と自然にやさしい農業を心がけながら、農業をもっと楽しく、もっとワクワクできるものにするため、日々努力しているイカリファームの皆さん。
イカリファーム産の小麦で作ったパン
安全・安心にこだわったイカリファーム産の小麦でつくったパンは、昨年12月と本年9月に関西エリアのセブン‐イレブンで販売。今後も展開を予定しています。

ムービー

セブン&アイグループが自信を持ってお届けする、メイド・イン・ジャパンの商品。
そのこだわりの商品を生み出す産地をご紹介します。

こだわりの産地を訪ねて「ステイゴールドの巻」 (3:38)