このページの本文へ移動します
こだわりの産地を訪ねて

セブン&アイグループで取り扱う「こだわり」の品をご紹介

2024年5月29日

こだわりの産地を訪ねて
イトーヨーカドー/ダイイチ/セブン‐イレブン

北の大地で

大切に育てられた

しいたけ「てるべえ」

北海道北見市
北海道 北見市
かつて世界のハッカ市場の約7割以上を占め、まちの発展を担った、北見市のハッカ。その歴史は「北見ハッカ記念館」で知ることができます。

セブン&アイHLDGS.の特例子会社テルベが、創業以来取り組むしいたけ栽培。

障がいのある従業員たちがていねいに育てたしいたけは、「てるべえ」という名前でイトーヨーカドーを中心にグループの各店などで販売されています。おいしいしいたけが育つ現場を訪ねました。

しいたけ

「北海道きのこ品評会(2008年)」にて北海道知事賞を受賞した、肉厚でおいしいしいたけ。2019年からは、JGAP認証を取得しています。

自社菌床が育む肉厚のしいたけ

 しいたけには、種菌をほだ木に植えて栽培する「原木栽培」と、おが粉を固めた菌床で栽培する「菌床栽培」があります。主流は後者で、テルベが行っているのも菌床栽培です。菌床栽培のしいたけは、原木栽培よりも味や香りにクセがないのが特徴で、年間を通じて大量かつ安定的に栽培・収穫できるため、事業として継続しやすいという利点もあります。テルベでは4年前から、菌床そのものを自社でつくる設備を導入しました。しいたけのゆりかごになる菌床は、広葉樹を削ったおが粉と水、小麦やふすま、米ぬかなどをブレンドした栄養体でつくられます。これらを攪拌かくはんして袋に詰め、高圧釜で殺菌後に冷却した後、しいたけの種菌を接種して培養棟へ運びます。

菌床

培養棟の棚にズラリと並んだ菌床。この中で種菌たちは、栄養体の糖類を分解しながら成長を続けています。

 取材にうかがった12月。培養棟の中は、湿気を含んだ暖かな空気に包まれていました。テルベの周囲は一面の銀世界。北見では、最低気温マイナス20℃を記録することもありますが、培養棟の中は常に温度22℃、湿度65%に保たれています。梅雨の気候を再現した条件下で、種菌は栄養体の糖類を分解しながらゆっくり成長していきます。

 建物内は、まるで博物館の収蔵庫のように菌床が整然と並んでいました。通路を挟んで左右の棚にズラーッと並べられた菌床の数は、なんと8万個!所どころでスタッフが、菌床に異常がないか確認しています。

 棚を見ると、菌床の色は茶色一色から白の混じったマーブル模様、焦げ茶色などさまざま。時間の経過とともに、菌床の中で多様な変化が起きていることがわかります。

 「この状態で約100日置き、積算温度が2000℃になった頃に、菌床を包んでいるポリ袋を破ります。この刺激によって、菌は子孫を残そうと活発に成長を始め、2~3日で芽がつき、6~7日後には収穫できるようになります」

剪定ばさみ

適期を見極め、剪定ばさみで切り取って収穫していきます。

 所長の千葉浩史さんが、小さな芽の出た菌床を見せてくれました。隣の棚には、立派に成長したしいたけも。そのしいたけを、スタッフが手慣れた様子で収穫しています。

 「収穫を終えた菌床は、2週間ほど休ませます。その後、一晩水に浸けて取り出すと、また芽が出てきます。1つの菌床から3回収穫できるんです」と椎茸事業部の佐藤梢さんが教えてくれました。

しいたけができるまで,しいたけはナラやカバなど広葉樹のおが粉でないと生えてきません。おが粉と水、栄養体となる炭水化物をミックスしてポリ袋に詰めます。これが菌床です。,高圧釜で殺菌後に冷却し、しいたけの種菌を採取します。,培養棟の中で、菌床は上から徐々に白くなり、1ヵ月で真っ白に。その後、また茶色に変わり、約100日間かけて焦げ茶色になります。,100日経過し芽を出したしいたけはすくすくと成長し、収穫を迎えます。 しいたけができるまで,しいたけはナラやカバなど広葉樹のおが粉でないと生えてきません。おが粉と水、栄養体となる炭水化物をミックスしてポリ袋に詰めます。これが菌床です。,高圧釜で殺菌後に冷却し、しいたけの種菌を採取します。,培養棟の中で、菌床は上から徐々に白くなり、1ヵ月で真っ白に。その後、また茶色に変わり、約100日間かけて焦げ茶色になります。,100日経過し芽を出したしいたけはすくすくと成長し、収穫を迎えます。

 収穫されたしいたけは、その日のうちに大きさや品質を選別し、パック詰めして出荷されます。ここでは障がいのある方々が判断に迷わないよう、しいたけの大きさを測るリングを用意。品質の良し悪しがひと目でわかるカラーのポスターも貼られていました。

 縁がクルンと丸まった肉厚のしいたけは、見るからにおいしそう。障がいのある従業員や健常者、そして高齢者ができることを担当しながら力を合わせ、膨大な菌床を管理し、ていねいに地道な作業を継続する。おいしいしいたけ「てるべえ」は、こうした日々の積み重ねから生まれています。

従業員
従業員が協⼒し合い、ていねいに育てることで、ふっくら⾁厚の「てるべえ」が⽣まれています。
てるべえのしいたけ
変形したものや、多少黒ずんでいるものは、乾燥しいたけにして商品化。「てるべえ」は主に道内のイトーヨーカドー、ダイイチ、セブン‐イレブンなどで販売されています。
※一部、首都圏でも取り扱い中

ムービー

セブン&アイグループが自信を持ってお届けする、メイド・イン・ジャパンの商品。
そのこだわりの商品を生み出す産地をご紹介します。

こだわりの産地を訪ねて「ひたむきな愛情の巻」(3:58)

こだわりの産地を訪ねて バックナンバー
香りと甘み・酸味のバランスが抜群「セブンプレミアムフレッシュ」愛媛県産 中島の伊予柑(ヨークベニマル/ヨーク)165号
おいしさの秘密はさつまいもにあり!鹿児島県産黒豚(セブン‐イレブン)164号
おいしい「ぶり」を 安定して食卓に届ける セブンプレミアム フレッシュ 「顔が見えるお魚。」 平山さんのぶり(イトーヨーカドー)163号
南の大地で太陽と風が育む セブンプレミアムのたくあん(イトーヨーカドー/セブン‐イレブン)161号
食の安全とおいしさの両立へ滋賀県産 小麦のパン(セブン‐イレブン)160号
おいしさの秘密は「土と根」にあり「顔が見える野菜。」ミニトマト(イトーヨーカドー)159号
有明海が育てた極上の海苔 九州有明海産焼海苔使用 手巻おにぎり(セブン‐イレブン) 157号
一生もののおろし器は、職人の手技から生まれた 純銅手造りおろし器 薬味おろし付(イトーヨーカドー) 156号
夜明け前の畑で収穫した鮮度抜群のサニーレタスを店頭へ 「顔が見える野菜。」サニーレタス(イトーヨーカドー) 155号
農家と一体となってつくる最高品質の梅干し 手巻おにぎり 熟成旨味仕立て 紀州南高梅(セブン‐イレブン) 154号
絶妙な脂が、おいしさの秘密『顔が見えるお肉。』(イトーヨーカドー) 153号
疎植栽培とたっぷりの愛情で、おいしく育つ 『顔が見えるお米。』(イトーヨーカドー) 152号
日本産の生地にこだわった播州織 先染パジャマ(イトーヨーカドー) 151号