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[対談] イノベーションの視点

意図的に発信することできちんと伝える姿勢も大切

鈴木 この2月に、セブン&アイのグループ会社とグループ全体の事業規模を知らせる新聞広告とテレビCMを打ったところ、グループ会社の社員から、「こんな世界規模の会社とは知らなかった」「あの会社もグループの一員と初めて知って誇らしく感じた」など、いろいろな声があがりました。そういうミラー効果は重要ですね。

岩崎 そうですね。ただ、セブン&アイグループの規模や業態の多様さは、世界にも類を見ないものであるのは間違いない一方で、残念なのは、私たち消費者がセブン&アイグループのお店で日頃買物をする時に感じる、「きめ細かな心づかい」や「フレンドリーさ」、「やさしさ」といったものがあまり世の中に伝わっていないのではないかということです。業績の堅調さや、スケールの規模感に比べ、こういった要素がもう少し世の中に発信されてもいいのではないかと思います。「当たり前のことをしている」という認識なのでしょうが、小売業におけるセブン&アイグループが社会に果たしてきた功績は、とても大きい。そういうところをもう少し意識的に発信し、お客様にうまく伝えることで、より企業価値が上がっていくのではないでしょうか。

鈴木 ありがとうございます。今回のメッセージにあるように「お客様の中にある答え」を求めながら、一つひとつ事実を積み重ねていくことが大切ではないかと思います。それとともにグループの業容が拡大する中で、今回のブランドメッセージを折に触れてお客様に伝え、私たちのグループの考え方や姿勢を伝えていくことは、たいへん重要なことだと考えています。
今日の岩崎さんのお話は、そうしたコミュニケーションを進めていくうえで、たいへん参考になりました。本日はありがとうございました。

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