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セブン&アイの挑戦

2018年6月

セブン-イレブン 国内小売業で初めて2万店舗を突破!!

今、さらなる「近くて便利」へ。
進化の原動力を読み解く5つの視点。

〔年表〕※クリックで拡大してご覧いただけます

セブン-イレブン2万店舗への歩み。
それは、「変化対応業」を創出し、社会と連携して
豊かな「今日の暮らし」を支えるインフラを
形成してきた歴史です。
そして今、新たな成長への歩みが始まっています。

原点

中小小売店の生産性を高め、共存共栄の基盤となる「共同事業(フランチャイズビジネス)」方式

第1号店セブン‐イレブン豊洲店オープン(1974年5月)
セブン‐イレブンではさらなる「近くて便利」を追求
 1974年5月。セブン‐イレブン1号店が東京都江東区の豊洲で産声をあげたのは、まさに日本の小売業が大きな転換点に差し掛かった時代でした。同年3月には「大規模小売店舗法」が施行、「高度成長期に培われた大量生産を背景とした大量販売方式と地域に根差した中小小売店は、いかに共存が可能か」が問われ始めていました。その問い掛けへの真摯な対応にこそ、セブン‐イレブンの原点があります。中小小売店の活性化のためには、個店の力だけでは困難な「お客様のニーズに合った商品」を品揃えし、生産性を高めるための仕組みが不可欠――。この視点から生まれたのが、セブン‐イレブン独自のフランチャイズシステムです。加盟店様と本部が対等のパートナーとなり、それぞれの役割分担を明確化し、本部が中小小売業の成長にとって不可欠な商品・サービス開発や店舗革新、店舗経営のアドバイスなどを提供し、加盟店様が販売に専念できる体制を構築。この仕組みがその後、時代の変化に柔軟に対応しながら、スピーディーにお客様のニーズにお応えし、加盟店様と本部が成長をともにしていく基盤となりました。
 そして2万店舗を突破した現在、セブン‐イレブンは、「共同事業」を通じて他の追随を許さない成長力を発揮していくために、さらなる成長に向けた取り組みを積極的に推進。店舗レイアウトや品揃えの革新をはじめ、新しい時代の「変化対応」を追求しています。

革新

1974年当時、日本には現在のコンビニエンスストアの原型となる試みが本部直営の店舗として始まっていました。その中で、セブン‐イレブンは既存の中小小売店との連携を目指し、日本初のフランチャイズ方式によるコンビニエンスストアを創出。加盟店オーナー様と本部が対等のパートナーとして成長をともにするというビジネスモデルは、やがて地域に根差した幾多の起業家を生み、国内小売業初の2万店舗突破へとつながっていきます。

核心

変化するお客様ニーズに応える――時代の変化とともにつねに成長を続けてきた背景には「変化対応」という考え方があります。高度成長期に商品供給側が主導してきた流通小売業のあり方を大きく転換させました。ニーズの変化をきめ細かくとらえ、加盟店様と共有、品揃えなどに反映させていく。その要となるのが、OFC=オペレーション・フィールド・カウンセラー(店舗経営相談員)の存在です。

出店戦略
ドミナント方式

物流効率化、専用工場体制などを可能にした独自の高密度集中出店方式

江東区におけるドミナント
 セブン‐イレブンが当初から進めた戦略が、高密度集中出店、いわゆる「ドミナント方式」による店舗展開です。それは1974年5月の第1号店である豊洲店のオープン後、「江東区から出るな」という新規店舗開発の方針にはっきりと表れています。そのねらいは、一定の地域内で「セブン‐イレブン」がお客様の目に触れる機会を増すことで、セブン‐イレブンの名称とともにコンビニエンスストアという業態を認知していただくことでした。また、それだけでなく、商品・サービスなどの販売促進に必要な広告宣伝の実施、店舗経営相談員による日々の店舗サポート活動などもエリアを絞ることで、効率的に進めることができます。さらに、おにぎり、お弁当などセブン‐イレブンのオリジナル商品では、この高密度集中出店方式を背景に、独自の専用工場の設置、販売時間帯に合わせた計画的な配送を実現。新鮮で品質の高い商品の提供を可能としました。現在、専用工場数は165拠点(2018年2月末時点)にまで拡大。他社を圧倒する商品開発力の源泉となっています。また、新しい商品・新サービスの開発に際しても、エリア限定でのテスト販売を効率的に実施することができます。これら高密度集中出店を通じて地域に根差した店舗展開を進めてきたことが、高品質な商品・サービスの提供とも相まって、セブン‐イレブンが地域の生活インフラとして成長し続けることを可能にしています。

革新

高密度集中出店を背景にした専用工場による商品づくりは、高品質な商品を提供するとともに、地域に応じた味や品質を備えた商品の提供に通じています。さらに近年、高齢化や働く女性の増加などでニーズが高まる「セブンミール」などの展開も、地域に張り巡らされた店舗網が寄与しています。セブン‐イレブンは、この店舗網を基盤に、今後もさらに新たなサービス展開を進めていきます。

核心

多くのナショナルチェーンが、出店エリアの拡大と、全国展開を志向した中で、セブン‐イレブンの狭いエリアにこだわるドミナント戦略は、「異色」とも見られました。しかし、これによって、セブン‐イレブンは出店エリア内の商圏環境をきめ細かくとらえる店舗開発体制を構築。計画的な出店による出店エリアの拡大と販売力のある新店の創出により出店精度を高めてきました。

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