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セブン&アイの挑戦

2017年8月

セブン&アイグループの店づくり①

セブン‐イレブン
今、求められる「近くて便利」をデザイン。

社会構造やライフスタイルが変化する中
セブン‐イレブンは、今求められる「近くて便利」とは何かを追求した新たなお店づくりを推進しています。

店舗レイアウトと品揃えを革新

 高齢化や女性の社会進出、単身世帯の増加、生活スタイルの多様化などを背景に、お客様の消費スタイルは大きく変化しています。こうした中で、コンビニエンスストアの使われ方や売れる商品も変化してきました。この10年間でみると、50歳以上のお客様の来店比率は26%から43%に増え、女性のお客様も約半数を占めるようになりました。また、商品売上げの推移をみても、惣菜などのデイリー商品が116%と伸び、コーヒーや揚げ物といったカウンター商品については2.6倍もの伸びを示しています。逆にインターネット通販が広がった影響で、雑誌類は大きく下がっています。これまでと同じ商品、売り方では、時代のニーズに対応できなくなっているのです。
 こうした変化をとらえ、セブン‐イレブンは、「近くて便利」をいっそう進化させていくために、品揃えを抜本的に見直すとともに、創業以来初となる、従来の枠組みにとらわれないゼロベースでの店舗レイアウトの革新に挑戦しています。

レイアウト革新「3つのコンセプト」

2.5m広げたカウンター。レジ前の通路も広く、ゆったりと買物ができます。

日々の食卓に密着したデイリー商品も大幅に拡充。

 新レイアウトでは、3つのコンセプトで品揃え、売場を改革していきます。

1. カウンター商材のさらなる強化

 ますますお客様のニーズが高まるカウンターファストフードの品揃えを強化するために、カウンターの長さを9mと従来に比べて約2.5m拡張しました。
 「セブンカフェ」ではカフェラテを加え、さらなる充実を図っています。今後、カウンター商材としてニーズのあるもの、チャンスのあるものを見極めながら、商品を拡充していきます。

2. デイリー商品・冷凍食品のさらなる強化

 「セブンプレミアム」をはじめ、惣菜やお弁当、冷凍食品、加工食品などは、高齢化や女性の就業率の上昇、単身世帯比率の上昇などを背景とした調理の省力化ニーズや時間節約消費の高まりを受けて、年々売上げが拡大しています。これらの品揃えを拡充することで、デイリー商品を〝ビュッフェ〞感覚で、より買い合わせしやすく、利便性の高い品揃えを実現します。

3. 雑貨・品揃え刷新

 洗剤やシャンプーのほか、ティッシュやトイレットペーパーなど、朝起きてから夜寝るまで使用頻度の高い日用雑貨の売上げは年々伸びています。これまでは緊急時にコンビニを利用するという位置づけで、少量サイズの品揃えがメインでした。しかし、かさばるものや重いものこそ近くで買いたいというニーズがあるはず。そこで、12ロールのトイレットペーパーや容量の多い洗剤など、品揃えを大きく刷新することと併せて、4月からは日用雑貨61品目の価格を実勢価格に合わせるなど、日常使いしていただける品揃えの充実を図ります。

これまで2台だった冷凍ケースは、4~6台に増強。

お客様のニーズに応え、カウンター商材をさらに強化。

日用品は大型のトイレットペーパーなど、品揃えを大幅刷新。

常温のお酒の向かい側には冷蔵のお酒を配置し、買いやすく。

ワンストップショッピングに対応

 3つのコンセプトを形にした店舗は、まず入口を入ると正面にセブン‐イレブンのロゴを背にしたカウンターが広がり、店員がお客様をお迎えします。デイリー商品は冷凍食品、加工食品、調味料・乾物など売場をくくり、買い物しやすくなりました。とくにデイリー商品のチルドケースは従来の9台から最大13台に、冷凍ケースは2台から最大6台に拡大し、品揃えが充実。また、大型サイズの揃ったティッシュやトイレットペーパーも大きく展開され、目を引きます。
 「時代や社会環境の変化に対応しながら、今まで以上に『近くて便利』な店づくりを実現する品揃え・レイアウトを進化させていきます」と、野田靜真オペレーション本部長は語ります。新レイアウトは、2016年11月から一部の店舗でテストを実施し、今年度から順次、新店舗、リニューアル店舗においても拡大していく計画です。

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