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セブン&アイの挑戦

2017年8月

セブン&アイグループの店づくり②

アリオ橋本
大規模リニューアルで売上げ・集客を拡大。

2016年11月、開業から6周年となった「アリオ橋本」は地域の環境変化に対応した大規模リニューアルを実施。
新たな魅力を創出し、売上げと集客を拡大しています。

デベロッパーの視点で施設の全体最適を追求

ベビー&子供服、玩具、アミューズメントなどの店舗を集約。通路・天井・壁全体にグリッドアートを施し、楽しさあふれる空間を演出。

 セブン&アイグループではスーパーストア事業と百貨店事業の事業構造改革において、デベロッパーの視点を取り入れた再開発を進めています。大型ショッピングセンター(SC)である「アリオ橋本」では、社会環境の変化にともなうお客様の購買行動の変化に対応した「地域密着型のSC」を目指すべく、核店舗であるイトーヨーカドーを含めた売場構成を大幅に見直しました。
 2010年9月に神奈川県相模原市にオープンした「アリオ橋本」。同店のある橋本地区は、街づくりが進んでおり、2015年には圏央道がこのエリアに開通。さらに2027年開業予定のリニア中央新幹線の駅開設、小田急多摩線の延伸計画など、今後さらなる発展が期待されています。また、大型SCや中小食品スーパーが次々と出店して競合環境が激化するとともに、ネットショッピングの拡大などでお客様の購買行動の多様化が進み、リアル店舗に対するニーズも変化してきました。
 こうした中で、「未来に向けたリ・スタート」というコンセプトのもと、商業施設としての魅力を高めることを最優先にリニューアルを実施しました。SCとしての全体最適を追求し、暮らしの必需機能を備えたイトーヨーカドーの強みを活かしつつ、施設全体の専門店数を従来の138店舗から146店舗に拡大。同時に主な顧客であるファミリー層のニーズにより密着すべく、全体の約60%の専門店を刷新しました。イトーヨーカドーの占有面積を縮小する一方で、モールゾーンの面積を拡大、新たな魅力の創出と売場効率の向上を同時に実現しています。

地域最大級の食のエリアを形成

イトーヨーカドーの売場と連動した「食のエリア」では、食品銘店、スイーツ、カフェ、食品関連の雑貨店など14店舗を集約。中央にイートインスペースも設置。

 改装前は、イトーヨーカドーの食品売場にドラッグストアが隣接、イートインスペースもなく、物販が中心の売場でした。そこで今回のリニューアルでは、首都圏での食品事業の強化というグループ戦略をふまえたうえで、イトーヨーカドーの強みである地域に密着した品揃えと、地元の人気店や食を楽しむ空間を融合した地域最大級の「食のエリア」を形成しました。
 1階には食品銘店、スイーツ、カフェ、食品関連の雑貨店などが集まる「@food(アットフード)」を新設し、ゾーン中央には購入した商品をその場でお楽しみいただけるイートインスペースも設置しました。また、フードコートも屋外と屋内を一体化した「@dining(アットダイニング)」へと刷新。この2つのゾーンとイトーヨーカドーの食品売場を連動させることで、「コト」としての「食」の提案を強化しました。

家族で長時間楽しめる空間づくり

 ファミリー層の暮らしのニーズに応える生活提案も強化しています。改装前はSC内に点在していた旅行や保険、通信などのサービス関連テナントを2階に集約し、多様な暮らしのサービス機能を提供するエリアとして新たに「@service(アットサービス)」を展開。エリアの中央には各店舗での待ち時間を有意義に過ごせるようカフェやレストスペースも設けました。
 また2階の「Kidstown(キッズタウン)」も、より楽しさを演出する空間デザインに一新。イトーヨーカドーの子供関連売場と連動し、実用性とアミューズメント性を組み合わせたエリアを形成。お子様が楽しく遊べるコーナーも多数設置し、さまざまな仕掛けで若いファミリー層がより長時間楽しめるエリアへと進化させています。

コト発信の強化で地域の集いの場に

 リニューアル後、SC全体の売上げ、来店客数とも前年を上回っており、来店客アンケートの結果でも「食の充実」を来店の理由にあげるお客様が上位を占めるなど、リニューアルの成果は着実に表れています。また、広い敷地を活かし、屋外ステージでのイベントなど多くのお客様にお楽しみいただける企画も積極的に行うなど、生活に必要なモノ(商品・サービス)だけでなく、魅力的なコト発信や地域のコミュニティーとなる「場」の機能を強化しています。
 セブン&アイHLDGS.では、グループが持つ資産を有効活用しながら、今後も地域の皆様に愛される店づくりに挑戦していきます。

@diningの外には、気持ちのよい風が吹き抜けるテラス席を設置。

フードコートに隣接して、小さなお子様と安心して食事ができる「小上がりスペース」も設置。

青空のもと思い思いの時間をくつろげる緑いっぱいの屋外ガーデンパーク。大型のイベントも開催。

携帯電話、ケーブルTV、旅行、保険、住宅情報など暮らしのサービス機能を集約。待ち時間にご利用いただけるカフェやレストスペースも設置。

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