2001年以来イトーヨーカドーが進めてきたネットスーパーは、各店舗が商圏内のお客様(登録会員)の注文を受け、店頭に並ぶ商品から集荷して配達する仕組み。2014年度末現在145店舗で実施しており、登録会員数は約200万人。売場担当者が吟味した新鮮な商品が届き、特売品なども店頭と同様にチラシの掲載価格で購入できるなど、お客様から好評をいただいています。
西日暮里店は、この個店を拠点としたネットスーパーの良さを活かし、店舗と同様の運営方法を導入。惣菜や寿司、お造りなどは、お客様からの注文を受けて調理加工し、できたてを出荷します。生鮮商品も毎日担当者が発注して鮮度の高い商品を揃えています。まとめ買いや買い置きニーズに対応した大容量セットも導入しました。このような本格的なネットスーパー専用店舗の運営は、国内でも初の取り組みです。
西日暮里店の最大の特徴は、対応能力の大きさ。従来のネットスーパーでは、1日1店舗あたり400件ほどでしたが、ここでは2000件まで対応可能です。また、既存店の配送は1日約10便ですが、同店は午前10時から午後11時30分まで23便。ご指定時間帯をよりきめ細かくして利便性を高めています。同店の稼働により、山手線内における店舗網の薄い地域への対応が可能になりました。さらに、お客様が選択できるネットスーパーの店舗が増えたことで、利便性の拡大を図るとともに機会損失の解消にひと役買っています。
迅速な対応を可能にしているのが、新たな管理システム。全長約600メートルのコンベア、専用のハンディ端末などを導入し、受注から商品の在庫管理、調理加工、集荷、配送までをすべてコンピューターで管理しています。
さらに、西武池袋本店のデパ地下グルメやギフト商品などの注文にも対応。今後、グループのオムニチャネルサービスとも連携して、いっそうの利便性を提供していく計画です。これらのサービスを通じて、高齢者や子育て世代、働く女性の「お買物代行」ニーズへの対応を、より強化していきます。
倉庫のような店内。わかりやすく分類されており、効率もアップ。
青果の冷蔵庫。在庫や鮮度の管理も店と同様。つねに新鮮な野菜が揃っています。
コンテナに入った商品はベルトコンベアに載り、配送地域別に流れてきます。