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セブン&アイの挑戦

ノーマライゼーション実践企業の誕生

 見渡す限り緑の大地が広がる北海道北見市に「テルベ」はあります。ここで働くのは、重度身体障がい者、知的障がい者など19名を含む従業員31名で、障害者雇用率は61%になります。それぞれの適性を活かしながら、元気に働いています。
 テルベは、1991年にグループでスタートした「ノーマライゼーション推進プロジェクト」の一環として、1994年にグループ4社と北見市の出資によって設立。障がい者雇用の推進とオペレーション、シイタケ栽培と印刷事業の確立など、さまざまなハードルを乗り越えながら、ノーマライゼーションを発信する企業として歩を進めています。また、自立した企業を目指して社員教育や技術向上にも力を入れており、特例子会社ながら利益も上げるようになっています。

安全でおいしいシイタケを提供

 椎茸事業部は3棟のハウスでシイタケの菌床栽培を行っています。栽培は温度と湿度の管理が重要なため、菌床の入れ替えや浸水作業といったこまかな作業が必要です。また、毎朝必ず摘み取り作業を行うため、365日休みなくシフト制を敷いて管理しています。
 シイタケは成長が早く、収穫するタイミングの判断が難しいのですが、知的障がいのある社員もシルバーさんがフォローしながら1本1本ていねいに収穫していきます。隣の作業場では、収穫したシイタケをサイズや形状ごとに分け、パック詰めが行われています。このシイタケは「顔の見える野菜。」として道内のイトーヨーカドーで販売され、人気商品となっています。

印刷事業部ではグループで使う帳票や伝票類を多く扱っています。

「テルベ」とは「緑の大地=ものをつくり出す大地」という意味のフランス語で、グループ社員から募集して選ばれました。

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