セブン&アイの挑戦

2020年1月

セブン‐イレブンの改革最前線

Scene Ⅱ

「セブンあんしんお届け便」を通じて

地域社会の課題に応えるために

 販売設備付きの軽トラックで巡回する移動販売サービス「セブンあんしんお届け便」。2011年にサービスを開始して以来、現在、1都1道2府31県で販売サービスを実施しており、2019年11月には稼働台数が100台を超える予定です。
 その原動力となっているのは、“日常のお買物に不便なエリアや移動手段にお困りのご高齢の方が多い地域のお客様に役立ちたい”というオーナー様の想いです。多くのオーナー様からは「土地勘があり、地域の人々の困りごとを日頃から見聞きしているからこそやるべきだと思った」とのお声をいただいています。また、全国の自治体とセブン‐イレブンが締結する地域活性化包括連携協定を背景に、自治体からの要請をふまえ、改めて「地域のために」と挑戦を始めるオーナー様も増えています。さらに、近年では都市部でも高齢化が進んでおり、過疎地や郊外が主流だった出店エリアも、多様化しつつあります。

販売を開始すると次々に集まるお客様。お求めの商品を手にしながら、お客様同士の会話も弾みます。

お客様お一人おひとりに寄り添いお声がけするオーナー様。

「お声がけ」「対話」をもとに成長していくのは、実店舗と同様

セブン‐イレブン相模原宮之上店が訪問するのは坂が多いエリア。販売場所に近づくと拡声器で到着をお知らせします。

 移動販売サービスが好評を博しているのは、高齢化や郊外を中心とした過疎化といった社会環境だけでなく、オーナー様や店舗の従業員さんが実店舗でのノウハウをフルに活用しているからです。お声がけをして関心を持っていただく、対話を通じてお客様が望んでいる商品を品揃えに反映する、時には試食会をして新商品を認知していただく――こうした取り組みが効果を発揮し、顧客満足度を高めています。
 セブン‐イレブンは、これらの強みに加えて、地域の人々がコミュニケーションを交わす“憩いの場”という移動販売サービスならではの魅力を発揮していくことで全国の「セブンあんしんお届け便」の輪をさらに広げていきます。

オーナー様からMessage

セブン‐イレブン 相模原宮之上店
オーナー

田村 謙二

「セブンあんしんお届け便」を通じて地域コミュニティの活性化に力を注いでいます。

 相模原市は、多様な顔を持つ街で、山や坂道の多い地区も多く存在します。「坂の上で暮らすご高齢の方が日々のお買物に大変苦労している」というお話を行政の方からお聞きしたのをきっかけに、2年前から「セブンあんしんお届け便」を始めました。現在は2台の移動販売車を使い、週6回訪問しています。
 この取り組みを続けていて最もうれしく思うのは「地域コミュニティが潤いを取り戻した」と感じられることです。お客様は、お買物を本当に楽しんでくださいますし、自然とお客様同士の会話が生まれ、それが住民同士の見守りにもなっています。
 訪問時には、お客様それぞれにお声がけしています。セブン‐イレブンは省人化を進めていますが、その目的は店舗業務を減らして、おもてなしに力を入れることと理解しています。その意味で、「セブンあんしんお届け便」は小売業であるコンビニエンスストアの普遍的な存在価値を見つめ直す、意義のある取り組みだと思っています。

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