石巻復興の灯になりたい
ヨークベニマル湊鹿妻(みなとかづま)店、再オープン
オープンの朝は、近隣にお住まいのお客様をはじめ、大髙善興社長(左端)、湊鹿妻店店長(右端)らがテープカット。
7月20日、東日本大震災の被害を受けて休業していた「ヨークベニマル湊鹿妻店」(宮城県石巻市)が再開店しました。
湊鹿妻店は、被害の大きかった石巻でも海に近く、甚大なダメージを負いました。湊鹿妻店では、迅速な屋上への避難誘導で全員が津波から逃れましたが、その後5日間、通信も断絶した極限状態の中で、地域のお客様約500名の生命を守り抜きました。
震災後、地域の人口は半減し、商圏内の小中学校はほとんど閉鎖。スーパーも激減し、湊鹿妻店も営業再開は困難と目されました。
「しかし、我々小売業の使命は地域のライフラインを守ることです。震災後、買物をするところがなくなり、高齢者が多い鹿妻地区では買物難民の問題が深刻 でした。地域のお客様のお役に立ちたい、湊鹿妻に灯をともして皆様が安心して戻ってこられる復興の兆しをつくりたいという思いで再開店を決意しました」 と、大髙善興ヨークベニマル社長は語ります。
再開店に際して、湊鹿妻店では商圏のお客様を訪問し、品揃えのご要望等の聞き取り調査を行いました。
「地元の野菜や海産物を揃えてほしいというご要望も多くうかがいました。こうしたお客様のお気持ちに応え、これまで以上の品揃えでお買物の楽しさや未来への夢と希望を感じていただける店づくりに挑戦しています」と湊鹿妻店店長。
生鮮売場では旬の地場野菜コーナー、鮮魚売場では地元の近海魚に加えて、本マグロなどの高級魚やお造りを日々取り揃えています。精肉売場では国産和牛を 充実させ、食卓に彩りを添えます。仮設住宅の手狭なキッチン事情や護岸工事で単身滞在している建設会社の従業員が多いことを考慮し、少量・適量パックの惣 菜類や、調理済み・即食商品の品揃えを拡充。衣料売場は目にも楽しい活気ある売場づくりを行っています。
ヨークベニマルは福島・宮城・山形・栃木・茨城5県でさらにドミナント展開を進め、今年度12店、来年度13店、再来年度15店の新規出店を予定。地域の皆様とともに歩み、暮らしに楽しさと豊かさを提案し続けていきます。