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セブン&アイの挑戦

セブンヘルスケア

グループ初の自社開発ドラッグストア「7(セブン)美のガーデン」オープン

「美と健康」の視点から発想する新しいドラッグストア

イトーヨーカドー船橋店にオープンした1号店。これまでイトーヨーカドーのドラッグコーナーでは扱っていなかったフレグランスをはじめ、化粧品やスキンケア、ビューティ、ヘルスケアなど約1700品目を揃え、20~40代の女性をメインに新規顧客も増え、好評を博しています。

8月6日、イトーヨーカドー船橋店西館1階に「セブン美のガーデン」がオープンし、これまでにない品揃え、売場づくりで、お客様の注目を浴びています。「セブン美のガーデン」は、セブン&アイHLDGS.とアインファーマシーズが設立した「セブンヘルスケア」が展開する、新しいドラッグストア事業のモデル店です。「もっと美しく、もっと健やかに」をコンセプトに、アインファーマシーズの企画・開発力、販売ノウハウを導入。さらにイトーヨーカドーの幅広い客層と商品調達力を背景に、これまでのドラッグストアではできなかった展開も可能になります。双方の強みとメリットを最大限に活かし、他のドラッグストアではできないビジネスモデルを創出することで、日本一のヘルス&ビューティの会社を目指していきます。

「変化が常態」日々の売場変化でひきつける

目をひく媒体でお客様の足を止めるエンド展開。

店内に一歩踏み込むとまず目をひくのが、通路に面した各エンドで展開している大きなPOP媒体です。エンドは、お客様がまだ知らない新しい商品、魅力ある商品を提案し続ける大切な場所です。1エンドでアピールするのは1単品のみ。インパクトのあるキャッチで足を止め、その下の吹き出し媒体で説明、テスターも置いて実際にお試しいただけるのが特徴です。メーカーの販促物は一切使わず、独自のルールに則った媒体を制作することで、売場全体の統一イメージを保っています。

また、売場では日々商品の動向を見ながら、陳列方法や展開場所をスピーディに変えていく『変化が常態』を基本とし、つねに新鮮な発見がある売場を維持しています。こうした売場づくり、サービスを提供することで、お客様も目的買いではなく「ここに来たら何か新しいものが見つかる」と期待して来ていただく方が多く、滞留時間も長いのが特徴です。

「セブン 美のガーデン」は今年度中にもう1店、来年度に30店をイトーヨーカドー店内に出店する予定です。さらに、今後委託運営をしていくイトーヨーカドーのコスメ&ドラッグ部門も、ここでの良さを拡大しながら展開していきます。

セブンカルチャーネットワーク

「学び」と「体験」をリンクさせた心の豊かさを実現するビジネスを展開

手軽な日帰りイベントから世界一周クルーズまで

「ロイヤル・プラチナ旅倶楽部」のカタログは年4回発行。独自性の高い旅の企画が満載です。お客様のさまざまな要望に、旅の専門家・ツアーコンシェルジュが、きめ細かくお応えしています。

セブンカルチャーネットワークでは、イトーヨーカドーの「コミュニティアリーナ」と西武百貨店の「池袋コミュニティ・カレッジ」の文化教室事業を引き継ぎ、新たに「旅行事業」を融合させた新ビジネスを展開しています。

今年前半は文化教室運営を中心に運営してきましたが、秋からは旅行事業をスタート。まず、1都3県のセブン‐イレブン約4100店舗で、現地集合・現地解散の体験型日帰りイベント「ぽけかる倶楽部」の販売を開始しました。人気ベスト3は、「国会議事堂・衆議院見学と人気ホテルバイキング」や、「江戸城ミステリー」、「築地市場見学と鮮魚お買い物」。「興味はあるけれど、個人では行きにくいところなので、参加して楽しかった」と50~60代のご夫婦や女性グループの方々に早くも人気を呼んでいます。

一方、そごう・西武のお得意様に向けては、「ロイヤル・プラチナ旅倶楽部」を中心とした旅行商品の販売をスタート。こちらは、旅慣れた方にも満足していただける、こだわりの体験とおもてなしの旅を提案しています。世界一周クルーズや香港のグルメツアーなど、高額商品も順調にご予約をいただいています。さらに上質なサービスを目指して、オリジナルツアーの企画や社員旅行の相談など、お客様のご要望にも対応しています。

知的好奇心を満足させる商品開発

「ぽけかる倶楽部」とは「ポケットカルチャー」の略称。セブン‐イレブン店頭のマルチコピー機から申し込みができます。1万円以下の商品が多く、気軽に参加できるのが人気。「たいこもちと浅草芸者とのお座敷遊び」など、めったに体験できないツアーも満載です。

セブンカルチャーネットワークの事業目的は、「学び」と「体験(旅)」をリンクさせ、お客様の知的好奇心を満たすコミュニティの場を提供していくことです。「学び」と「体験」を融合させたオリジナル企画の第1弾として、池袋コミュニティ・カレッジでは「長谷川理恵と楽しむランニングレッスン」を10月に開講しました。オリンピック選手を育てた一流コーチから指導を受け、長谷川理恵さんと一緒にホノルルマラソンを完走しようというものです。受付開始後、たちまち定員に達し、その中からホノルルマラソン参加ツアーに申し込むお客様も出始めています。今後、こうした学び・体験連動型のオリジナル企画を拡充していきます。

さらに2010年から、新規店舗を含めたイトーヨーカドーやそごう・西武に、旅行カウンターや多目的スペース、喫茶コーナーを併設した「複合型サロン」を設ける予定です。お客様が自由に集まれるコミュニティスペースとして、地域に根ざした店づくりにつなげていきます。

セブン&アイ・フードシステムズ

個店対応と地域対応メニューでここにしかないデニーズへ

「地元の味」「店舗限定」でお客様の心をつかむ

10月19日から大阪地区22店舗で展開している地域限定メニュー。

デニーズでは、店舗ごとに商圏やお客様の利用実態を分析したデータを活用し、お客様のニーズに合わせた個店ごとのメニュー提案や、地域のお客様の心をつかむ「ご当地メニュー」の開発・導入を推進しています。

その背景には、食が多様化する中で、全国同一のメニュー構成では、もはやお客様ニーズに合致しないという状況があります。そこで、「全国同一のオペレーション」という概念を180度転換し、店舗ごとにお客様に求められるメニューを検討し、その店ならではのメニューづくりへの取り組みをスタートしました。

最初の取り組みは、横濱開港150周年に合わせて期間限定販売を行ったご当地メニュー「サンマー麺」。ハマっ子をはじめ、神奈川県民になじみ深い味であることや、県内のデニーズでしか食べられないという特別感が反響を呼び、大きな成果を上げました。その成功に力を得て、納豆の消費量が高い福島・茨城地区の共同企画による「納豆キムチスパゲティ」や、いりこ出汁に九条ねぎなど関西風を極めた「きつねうどん」など、アイデア豊かな新メニューが次々に登場。地元の味を取り上げるだけではなく、新型インフルエンザが猛威をふるった関西地区では、低価格ステーキメニューの限定発売で活気づくりを図るなど、地域のニーズや嗜好に合わせた提案が支持を得ています。

店舗の自主性も育てる個店対応メニューの拡充

カード差し込み式のメニューブックを採用。たとえば、都心部のロードサイド店ではビジネスランチを意識したメニュー構成(右)に、郊外の住宅街立地の店舗ではお得感を打ち出した構成(左)にするなど、店ごとに組み合わせます。

9月からは、平日のランチメニューをすべて個店対応型に切り替えました。たとえば680円の日替わりランチには、メインディシュとご飯がセットになった従来型、さらにスープをつけた付加価値型、一手間かけた和食膳、100円安い価格訴求型の4種類を用意。その中から各店がメニューを自由に選択し、より戦略的で自主性の高い店舗運営につなげています。

また、アイドルタイムの集客力アップにも個店対応メニューを活用。会津花春店、二本松店、郡山西ノ内店(すべて福島県)では店内で独自につくる手作りプリンを打ち出して新たなファンを獲得し、南足柄店(神奈川県)では地元のお祭りにちなんだ「金太郎パンケーキ」がお子様に喜ばれ、客数アップにつながりました。

お客様を惹きつけるアイデアを自分たちで考え、実現していくことで、従業員のやりがいやモチベーションアップにもつなげています。10月末には全店で商圏内のアンケート調査を実施。個店ごとのお客様ニーズの変化に対応し、また、ニーズの掘り起こしを行うことで、さらに魅力ある店づくりへとつなげていきます。

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