2012年11月 |
「モノが売れない時代」と言われて久しくなりますが
むしろ、現在は価値ある商品が着実に売れる時代。
セブン&アイHLDGS.はそんな期待に応える商品開発を進めています。
上期末時点で1,620アイテム。単品で年間売上10億円を超えるアイテムも数多く誕生。
さらに着心地が良くなったボディヒーター。左から紳士9分袖シャツ1,090円。婦人長袖シャツ990円。女児半袖シャツ690円。(取扱いアイテムは各社で異なります)
セブンプレミアムに初めての衣料品が登場
2007年に誕生したセブン&アイグループのPB(プライベートブランド)「セブンプレミアム」は、この上期末(8月末)時点で食品・雑貨の品揃えが1620アイテムになりました。
個々の商品の売れ行きも好調で、売上げ上位には過去1年間の売上高10億円超の商品がずらり。人気商品の一つ「挽きたてカフェラテ」をはじめ、NB(ナショナルブランド)をしのぐ実績をあげる商品が数多く誕生しています。今年度の年間売上げも4900億円に上方修正。利益面にも大きく貢献しています。
この実績を支えているのは、各商品分野のトップクラスのメーカーと組んで進めている、「上質」にこだわったモノづくりです。「セブンプレミアム」のモノづくりは、これまでのプライベートブランドの持つ価格優先のイメージを覆してきました。
また、新商品の開発とともにプロジェクトが重視しているのが、商品のリニューアル。おいしいものほど、繰り返し食べることで飽きられてしまう傾向があります。そこで「セブンプレミアム」では、NBに負けない頻度とスピードで計画的なリニューアルを実施。商品内容からパッケージにいたるまでトータルに見直しをし、つねにさらなるおいしさを追求しています。今年度は約500アイテムのリニューアルを行う計画です。
この7月、「セブンプレミアム」で初の衣料品が誕生しました。展開するのは、年間商品の「紳士用綿100%白Tシャツ」「パンティストッキング」、そして季節商品の機能性肌着「ボディヒーター」など、日常使用頻度の高い肌着分野の商品。セブン‐イレブン、イトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマート、アカチャンホンポ、セブンネットショッピングの6社が開発プロジェクトに参画し、食品や雑貨と同様にそれぞれ一流メーカーと組んで開発を進めてきました。
たとえば、男性に根強い人気のある「綿100%白Tシャツ」では、同商品分野トップのグンゼと共同開発。原材料には厳しい規格の定められている「コットンUSA」の認定を受けたカリフォルニア産のサンホーキン綿を使用。これをグンゼが独自に培ってきた紡績技術と立体設計で、肌触りの良い生地と、着やすく動きやすく、着用ジワもつきにくい快適な着心地を実現。さらに、従来、綿100%素材では困難とされてきた消臭機能を付加し、今までにない清潔感と快適性を備えたTシャツができあがりました。
品質や触りごこちの良さを実感してもらえる売場(イトーヨーカドー)。
綿100%白Tシャツ。2枚組990円。セブン‐イレブンでは1枚530円。
「綿100%白Tシャツ」の事例のように、時にはメーカーが自社ブランドの差異化の決め手としているような技術やノウハウも「セブンプレミアム」には活用されています。
価格競争に巻き込まれずに、しっかりと価値をお客様に伝えて買っていただくという「セブンプレミアム」の売り方は、メーカーにとっても、新規の市場を開拓し、NB商品につながる新たなモノづくりを進める機会にもなります。
また、販売計画に基づいて売り切ることができるセブン&アイグループの販売力により、メーカーは効率的に生産ラインを稼働させ、確実に収益を上げることが可能です。より上質なものを求めていくことで、セブン&アイグループとお取引先とのウィン-ウィンの関係が生まれます。
さらに、上質へのチャレンジは、売場の活性化にもつながっています。イトーヨーカドーでは、快適な肌触りを実感していただけるよう、「体感」をキーワードにした肌着売場を展開。その他の商品でもNB商品と並べて比較していただくなど、各社ともお客様に価値を納得していただける売場づくりに挑戦することで、魅力のある売場を構築していく起爆剤となっています。