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セブン&アイの挑戦

2018年8月

Information 1
お買物をもっと楽しく、お得に、便利に ――「セブンマイルプログラム」

新「アプリ」は、現在、セブン‐イレブンとイトーヨーカドーで提供を開始しており、今年度中には、そごう・西武、来春には赤ちゃん本舗、ロフトのアプリをリリースする予定です。お客様には、グループ統一の「7iD」を活用してグループ共通の「マイル」をご提供。貯まっていくマイルに応じてランクがアップし、nanacoポイントのプレゼントや、特典としてさまざまな優待、コト体験などをお楽しみいただける「セブンマイルプログラム」をご利用いただけます。

Step 1 アプリをダウンロード

会員登録してグループ共通の「7iD」を取得します。

Step 2 会員コードを提示して店舗でお買物

会計時にアプリの会員コード画面(バーコード)を提示して、マイルを獲得。セブン‐イレブンやイトーヨーカドーの店舗、omni7での購入金額1円(税抜き)ごとに1マイルが付与されます。各社のお買物で貯まったマイルは合算されます。

Step 3 マイルを貯めて、特典を受け取る

貯まったマイル数に応じて、3カ月ごとに「★(1つ星)」から「★★★★★(5つ星)」へとランクアップ。ランク別に特典をご用意しています。初回のご利用では100マイルのボーナスも!

ランク ランクアップ条件 ランクアップボーナス
(nanacoポイント)
アプリお試し可能数 イベント応募可能数
5つ星 200,000マイル 300ポイント 5個 最大5つまで応募可能
4つ星 100,000マイル 150ポイント 4個
3つ星 50,000マイル 100ポイント 3個
2つ星 30,000マイル 50ポイント 2個 応募不可
1つ星 15,000マイル 30ポイント 1個

Step 4 レコメンド情報を活用

お客様お一人おひとりの購買履歴を分析して、趣味や嗜好に寄り添ったおすすめ商品やキャンペーンなど、役立つお知らせを配信します。

さらに セブン‐イレブン アプリでは

ご購入いただいた商品に応じて「おにぎり」「おでん」などの購入系バッジ、お支払方法に応じた行動系バッジを付与。バッジの数に応じてクーポンや抽選ゲームへの参加権利などが得られます。

さらに イトーヨーカドー アプリでは

ご来店や、アプリのチラシ閲覧でポイントを付与。また、来店頻度やお買物金額に応じてクーポンの割引もおトクになります。また、「お気に入り店舗」からイベントやおすすめ商品の情報をお届けします。

Information 2
セブン‐イレブン ネットコンビニ

~スマホでご注文いただき、最短2時間でお届けする《いつでも、いますぐ、どこにでも》への挑戦~

セブン‐イレブンでは、北海道地区のセブン‐イレブン100店舗(2018年7月末時点)で「ネットコンビニ」の実証実験を進めています。これは、お客様からスマホでセブン‐イレブンの店頭にある商品のご注文をいただき、最短2時間で商品をお届けするサービスで、「お買物に不便を感じている高齢のお客様、育児などでお買物に出かけられない方々のお買物ニーズにお応えしたい」という思いをもとにスタートしました。その基盤となるのは、生活の場に密着した20,000店を超える店舗数とその店頭在庫という、他に類のないセブン‐イレブンの事業インフラです。システム開発に当たっては、NTTデータと連携し、クラウド(仮想空間)を活用して基幹システムに手を加えずにシステムの構築・改善ができる仕組みを活用し、スピーディなサービス導入を実現しました。また、商品のお届けには、セイノーHDが設立したセブン‐イレブン専用の商品お届け会社「GENie(株)( ジーニー)」と連携。同社の「ハーティスト」さんが、配送車の運転からお客様のもとでの接客サービスまで行います。

2020年度の本格展開を目指して

ネットコンビニの実験は、2017年10月に北海道の札幌・小樽地区からスタート。個店の商圏がほかの地域に比べて広いことに加え、冬場のお買物に不便を感じている高齢のお客様も多い地域での実験でしたが、高齢のお客様だけでなく、有職の30代~40代主婦層のご利用が予想以上に多いことや、夜間のニーズも予想以上にあることなどがわかってきました。こうした結果とともに、加盟店、ハーティストさんの声などを迅速に取り入れることで、注文受付時間、店舗へのデータ提供の仕方、配車の仕方などについて随時改善を重ねています。ネットコンビニは、2019年度の上期中に北海道全域でサービスを展開し、2020年度に全国での本格展開を目指しています。

対談  “社会的課題の解決”への思いを共有して「ネットコンビニ」に取り組む

新居義典(にいよしのり)株式会社セブン‐イレブン・ジャパン オペレーション本部デジタル戦略部 総括マネジャー兼デジタル戦略統括プロジェクトリーダー / 河合秀治(かわいしゅうじ)GENie株式会社 代表取締役社長

「お買物困難」の解決に「強み」を活かし合う

新居2015年4月に初めて河合さんとお目にかかって、お話をうかがったのが始まりでしたね。

河合そうですね。翌月にはお届けサービスの説明をさせていただき、8月には商品お届けの実験がスタートしました。これほどのスピード感で、共同ビジネスが進んだのは初めての体験でした。私がお話を持ちかけた時には、すでにセブン‐イレブンさんの中でストーリーが出来上がっていたのではないか、と思ったほどです。

新居私たちは東日本大震災の直後、多くの店舗が営業できない中でいかにお客様に商品をお届けするかを考え、2011年5月に「セブンあんしんお届け便」サービスを発表しました。

河合私たちも、お買物が困難な地域にお住まいのお客様や高齢のお客様のお買物のご不便を解消することを目指して、2011年にココネット(株)を設立しました。セイノーHDでは、運送事業で培った経験やノウハウを活かして社会貢献をしていくことに、トップ(田口義隆代表取締役社長)以下意欲的に取り組んでいます。しかし、「お買物困難」という社会的課題の解決について、私たちは「足まわり」の役目は十分に果たせますが、商品を仕入れて販売するという機能は持っていません。それで、私たちと「思い」を一つにして取り組んでいただけるのではないかとセブン‐イレブンさんにアプローチしました。

新居私たちは全国に2万店以上の店舗があり、全店舗合わせると1500億円に上る店頭在庫が常時あります。このお客様の近くにある店舗を拠点とした仕組みが構築できれば、大きな物流センターをつくらずに、世界一効率的なお届けサービスができます。私たちがそう考えていたところに、河合さんのご提案をいただきました。

河合運送会社が全国に2万カ所も拠点をつくることは不可能です。しかも、セブン‐イレブンのお店には、冷蔵庫や冷凍庫もあり、銀行ATMなど高度なインフラの支えもあります。これほど整った在庫拠点は、ほかにはどこにもありません。圧倒的な「強み」ですね。

「お客様の家の中にセブン‐イレブンがある」

新居いま、セブン‐イレブンでは商品、売場づくりなど、さまざまな方向から「もっと『近くて便利』」な存在になるためのイノベーションを進めています。ご来店いただけないお客様には、お客様の家に「セブン‐イレブン」が出向いていく、そういうサービスの創造も「もっと」の重要な要素になると考えています。そのためにはお店とお客様の間をつなぐすぐれた足まわりの機能が不可欠です。ですから同じ世界観を共有できる河合さんとの出会いは、大きなものがありました。ハーティストさんたちには、商品をお届けするというだけでなく、店舗と同じようにお客様の立場に立った接客までお願いしていますね。

河合ジーニーのマークは「お客様の家の中にセブン‐イレブンがある便利さ」という考え方を表しています。たとえば、手の不自由なお客様からご要望があれば、お客様のお宅の台所でお弁当のふたを取り、ラップをふわっとかけて電子レンジに入れる。また、後でご家族の方がそのお客様がどんなものを食べたかわかるように、内容表示ラベルを切り取って残していく、そういうところまでさせていただいています。

新居そこまでやっていただくことで、普段ご来店いただけないお客様にもセブン‐イレブンへの信頼感を持っていただけます。ネットを通じてお店の商品をより多くの方に見ていただき、販売機会を高めることとあいまって、お店のメリットも大きくなると考えています。

河合加盟店オーナーさんには「従来は、やろうとしても人手がなくてできなかった、そこをジーニーさんが担ってくれた」と言っていただき、ハーティストさんたちとの情報共有や交流も、積極的にしていただいています。大変ありがたいと感じています。

現場の意欲も高まる迅速な開発、改善体制

新居システム開発の世界では、「アジャイル(俊敏な)」型と言いますが、一つの仮説をすぐ形にして世に問い、間違っていたら修正して、また、問いかけて…というサイクルを高速でまわす方法が普及しています。この考え方は、ネットビジネスでも重要で、どんどんお客様に使いやすいサービスにしていくことが不可欠です。そこで今回、迅速かつ柔軟なシステム構築手法で多くの実績やノウハウを持つNTTデータさんに参加していただき、クラウドを活用して基幹システムに触れずにシステムをスピーディーに構築、改善していく仕組みをつくることができました。

河合その点は画期的なことだと思います。一般的に新しいシステムを立ちあげる際には、基幹システムとの調整などが難しくなかなか進まないのが現状です。クラウドを使って迅速にシステムの構築、改善をするというのは、大きな決断だったと思います。

新居今回はジーニーさん、NTTデータさんと思いを共有して、がっちりとパートナーシップを組めたことで、プロジェクトの推進体制そのものも、アジャイル型にすることができました。

河合通常なら、現場から「ここを直して」と声をあげても、実際に修正されるには1、2カ月はかかります。ところがこのプロジェクトでは、ハーティストさんが問題点を指摘すると、翌週には改善されています。その結果、ハーティストさんたちのモチベーションも上がっています。

新居システムの改善への意気込み一つとっても、現場の加盟店オーナーさんやハーティストさんが、ネットコンビニの意義を理解していただき、思いを一つにして取り組んでいただいていると実感しています。このプロジェクトに参加するあらゆる人が思いを共有することで、ネットコンビニが「生活インフラ」と呼んでいただけるようになるまで育っていくことを強く願っています。今後ともよろしくお願いします。

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