2018年4月 |
できたて新鮮を楽しめる「食」の空間
イトーヨーカドー赤池店は、2017年11月、愛知県日進市赤池町にオープンしたセブン&アイグループのショッピングセンター「プライムツリー赤池」の核テナントとして誕生しました。
愛知県の中心部、名古屋市と豊田市の間に位置する日進市は、大都市近郊の新興住宅地として人口増加が続いている活気ある地域です。周辺エリアでは現在も多くの開発プロジェクトが進行しており、今後もさらなる成長が期待されています。
接客、店舗、商品・サービスといった、リアル店舗が持つコンテンツの強化を柱とするセブン&アイグループの成長戦略に沿ったモデル店にも位置づけられている赤池店。「できたて」「新鮮」をコンセプトに、これまでの大型食品スーパーの枠を打ち破る、さまざまなチャレンジを展開しています。
ライフスタイルや家族構成など、多様なニーズに応える新しいゾーニング。
鮮魚売場と寿司売場を一体化。毎朝名古屋市場から仕入れた魚をネタに「お魚屋さんの海鮮丼」や寿司として加工・販売しています。
赤池店における多彩な取り組みの中でも最大のチャレンジといえるのが、食品売場のレイアウトを大きく変更したことです。店内壁面に多様なカテゴリーの売場を配置する従来型のレイアウトを転換し、売場全体をお客様のショッピングスタイルに合わせて「マルシェ」「デリカ」「グローサリー」の3つのゾーンに分類。家庭で食事を用意することが多いお客様は、鮮度の高い精肉、青果、鮮魚を集約した「マルシェゾーン」へ。短時間で簡単に買物を済ませたいお客様は惣菜とデイリー食品を集約した「デリカゾーン」へダイレクトに誘導するレイアウトにすることで、年齢層や家族構成、ライフスタイルなどによって異なるお客様の多様なニーズに応えています。
その中でも注目されているのが、生鮮食品を集約した「マルシェゾーン」です。寿司が好まれる地域の特性をふまえ、通常は惣菜コーナーに置かれる寿司売場を鮮魚売場と一体化し、店舗のメイン入口に配置。お魚屋さんの海鮮丼や握り寿司など、ネタの鮮度にこだわった商品を多数品揃えし、市場のような「ライブ感」と「鮮度」を演出しています。また、青果売場も1日最大4回、地場野菜や果物を納品するなど、つねに新鮮な食材を店頭に並べるとともに、デジタルサイネージも活用して生産者の顔が見える安全・安心のオリジナル商品「顔が見える食品。」をアピールしています。
惣菜やデイリー食品を集約した「デリカゾーン」でも味噌カツ、天むす、手羽先など、地域ならではの食のニーズに応える品揃えの拡充に注力。さらに生のウナギをその場で蒲焼きに調理する実演販売コーナーや、焼きたてのパンを提供するインストアベーカリーも設置し、「ライブ感」を高めています。
おすすめや旬の食材を使ってメニュー提案するクッキングサポートコーナーは集客効果とライブ感を発揮。
赤池店では、旬の食材やその日のおすすめ商品、それらを使った調理の実演と試食、レシピなど、お客様へ多彩な情報を発信する「クッキングサポートコーナー」を店舗の中央部と青果、精肉、冷凍食品の売場に設置。イトーヨーカドー初のチャレンジとして、計4カ所の「クッキングサポートコーナー」を設け、各売場の商品と連動したメニュー提案やお役立ち情報を発信しています。
こうした赤池店の数々のチャレンジは地域のお客様の評価を得ており、オープンから約3カ月を経た現在も「マルシェゾーン」を中心に売上げは好調に推移しています。また、イトーヨーカドー最大規模となる100席のイートインスペースでは地元の食文化に合わせたモーニングサービスも展開するなど、毎日朝から多くのお客様で賑わっています。
赤池店では、今後もお客様の声に耳を傾けて日々改善に努め、より多くのお客様に選ばれる店を目指していきます。そして、同店でのチャレンジで得られた店づくりとマーチャンダイジングの新しい知見や提案を、全国のイトーヨーカドーの店舗に展開していきます。