2018年3月 |
「ひとと環境にやさしい」セブン‐イレブンの次世代型店舗がオープン
セブン‐イレブンは2017年12月、セブン&アイHLDGS.本部ビル1階にある「セブン‐イレブン千代田二番町店(以下「二番町店」)を、次世代型店舗の礎となる「ひとと環境にやさしい店舗」として改装オープンしました。
次世代型店舗を実現するテーマは、「環境負荷の低減」「働きやすさの向上」「快適な店内環境づくり」の三つ。このテーマに基づき、セブン‐イレブンは国内外のさまざまな分野を代表する企業を集めた説明会を開催。88社から合計300を超える最新の技術と設備のご提案をいただきました。
その経緯を建築設備本部長、大橋尚司はこう語ります。「当社は昨年からお客様ニーズの変化に対応した新レイアウトを導入し始めました。二番町店もその一つで、グループの本部ビルにある店舗ならではの情報発信機能を活かして、新レイアウトの導入に留まらない、社会的課題を解決するまったく新しい店づくりに挑戦しようと考えました」。
国内CVS初導入
純水素燃料電池の発電利用
水素と空気中の酸素の化学反応によって電気エネルギーを生み出す燃料電池は、発電効率が高く環境負荷が低いことが特徴。発電した電気は、店舗で使用される。
24時間稼働時発電量 約12,264kWh/年
(2013年標準店舗使用電力量の約8.8%相当)
アジア初導入
路面型太陽光発電設備
道路や駐車場に設置できる太陽光発電設備。床面に設置した太陽光パネルに高透過性・高耐久性のある特殊なコーティングを施すことで強度を確保するとともに、お客様の安全に配慮した平坦さと滑りにくさを両立。
100㎡敷設時発電量 約10,000kWh/年
(2013年標準店舗使用電力量の約7.2%相当)
CO2冷媒を使用した冷凍・冷蔵設備
すべての冷凍・冷蔵設備にCO2冷媒を使用して環境負荷を軽減。また、陳列棚をスライド式にすることで商品補充・清掃時の作業効率を向上。
作業時間 1日あたり約54分削減見込み
新型フライヤーフードユニットによる
給排気システム
フライヤー設備に給気機能を付加することで、入口などからの外気の流入を低減。空調効率が向上するとともに、ホコリや花粉などの流入を抑制。
快適空間トイレ
ユニバーサルデザインをスタンダードに、プレミスト機能や自動洗浄機能を備えた便器、防臭・消臭・抗菌作用を持つ床・壁・天井材を採用。脱臭機能つき空気清浄機や節水型泡沫自動水栓も設置。
スライド式の棚板/ブラケットの採用
固定式の商品陳列用の棚板をスライド式に変更。また、既存の陳列棚でもスライド式にできるブラケットも採用。商品補充や清掃時の効率を向上。
作業時間 1日あたり約47分削減見込み
国内CVS初導入
新型ウォークイン冷蔵庫
冷却風を常時循環させていたウォークイン冷蔵庫を壁面と棚板に冷水を循環させて庫内を冷やす方式に変更。冷風を減らすことで従業員に直接当たらないようにして作業負荷を軽減。