2014年7月 |
金のおむすび
北海道産いくら醤油漬け 220円(税込)
炭火で炙った紅鮭はらみ 200円(税込)
たっぷり生たらこ昆布〆 180円(税込)(写真左より)
この取り組みで、セブン‐イレブンがトライしているのが、価値と価格のバランス。「価値が高いから、価格も高くなるというのは、まだ価値追求が不徹底な証拠」と商品開発責任者は言います。チームMDにより、原材料の選択をはじめ、あらゆる工程でつきつめていけば、質の向上とともに、生産コストの引き下げも可能になり、お客様に十分納得いただける価格が実現できるのです。
この見直しは、ドリンクも含め全アイテムのおよそ8割にも及びます。おかわり自由のドリップコーヒーも、創業以来初めての見直しとなりました。背景には、コーヒーに対するお客様の嗜好が変化したことがあります。ティータイムにコーヒーそのものをゆっくり味わいたいといったニーズにも応え、焙煎方法から見直しを行いました。新しい焙煎方法として「ダブル焙煎」方式を採用。コーヒー好きの方にもご満足いただける、酸味を抑えたすっきりした飲み口とコーヒー本来の味わいを引き出しています。
価値追求の本領を示す新メニューも登場しました。それが「アンガスサーロインのローストビーフ」。「ごちそう感」のある厚めの牛肉を、柔らかく仕上げるという課題に挑戦し、原料となる牛肉の選定から開発をスタート。世界の三大品種の一つアメリカ産アンガス種のサーロインを使い、塩、こしょうだけのシンプルな味付けで肉本来のおいしさを楽しんでいただける専門店にひけをとらない味を実現しました。そのおいしさを全店に届けるため、肉をブロックのまま表面を焼き上げた後、旨味を逃がさないよう「真空調理」にて低温でじっくり加熱。細部にいたるまでこだわりを込めた一品に仕上げました。
さらに、こうした価値追求とともに、こだわったのが「値ごろ感」。税込価格1995円と2000円を切った価格設定にすることで、多くのお客様に自信の一品を楽しんでいただけるよう努力しました。
今回の大幅なメニュー刷新では、各店舗でも調理手順の変更など、新たに習得しなければならない点も多々あります。そのため商品開発にあたっては、店舗の負担をできる限り軽減し、接客サービスのレベルアップに資することも重要な課題としています。味、品質、価格、サービスレベルなど、多岐にわたる課題をクリアしながら進化しているデニーズのメニュー革新。今年の夏以降も、その成果が続々と登場します。