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セブン&アイの挑戦

2014年7月

主力商品のリニューアルで価値訴求をさらに強化

セブン‐イレブン史上「最高の品質」と評判の「金のおむすび」。これまでの直巻タイプの「こだわりのおむすび」の品質を圧倒的に向上させ、お客様から高い支持を得ています。

金のおむすび 

北海道産いくら醤油漬け 220円(税込)

炭火で炙った紅鮭はらみ 200円(税込)

たっぷり生たらこ昆布〆 180円(税込)(写真左より)

 セブン‐イレブンでは、主力商品であるお弁当、惣菜をはじめ、グループのプライベートブランド(PB)商品、「セブンプレミアム」や「セブンゴールド」を全面刷新します。これは、セブン‐イレブンにとっても初めての挑戦。約1600アイテムある商品のうち、5月までに4割を、6月以降にはさらに4割の商品について、高付加価値を追求した新商品やリニューアル商品に置き換え、残りの2割は価格据え置きあるいは値ごろ感のある価格に改定します。

 この取り組みで、セブン‐イレブンがトライしているのが、価値と価格のバランス。「価値が高いから、価格も高くなるというのは、まだ価値追求が不徹底な証拠」と商品開発責任者は言います。チームMDにより、原材料の選択をはじめ、あらゆる工程でつきつめていけば、質の向上とともに、生産コストの引き下げも可能になり、お客様に十分納得いただける価格が実現できるのです。

白い容器でコンビニ弁当のイメージを刷新

リニューアルした炭火焼牛カルビ弁当。牛肉の旨みを逃がさないよう製法を工夫。量目も増やして価格が498円から545円となったにも関わらず、好調な売れ行きです。
 また、価値の向上をお客様に伝えるため、お弁当、おむすび、惣菜などのパッケージの全面的な見直しも実施しています。大きく変わったのは、従来、白、黒の容器が混在していたお弁当のパッケージを、白い容器へ統一を図っている点。働く女性や高齢のお客様などが増え、「家庭の食卓でお弁当を」というニーズも増加。そこで導き出されたお弁当容器の色は「白」でした。シンプルなだけに具材一つひとつ、そして盛りつけ方なども、しっかりとした質や量を備えていないと、かえって貧弱に見えてしまいます。あえてごまかしのきかない白い容器に変えることで、お弁当の中身の価値をさらに上げるばかりでなく、コンビニ弁当のイメージを変えることにも挑戦しています

おかわり自由ドリップコーヒーの味も刷新

メニューの8割を見直すことで、新しい価値をお客様にご提供。創業以来の人気商品、「和風ハンバーグ」もリニューアルを断行しました。
 4月1日、デニーズのメニューブックが一新されました。これは今回の消費税増税によって、税込価格が上がる分以上の価値をお客様に提供しようと、デニーズが昨年秋から進めているメニュー内容の全面的な見直しと連動したものです。

 この見直しは、ドリンクも含め全アイテムのおよそ8割にも及びます。おかわり自由のドリップコーヒーも、創業以来初めての見直しとなりました。背景には、コーヒーに対するお客様の嗜好が変化したことがあります。ティータイムにコーヒーそのものをゆっくり味わいたいといったニーズにも応え、焙煎方法から見直しを行いました。新しい焙煎方法として「ダブル焙煎」方式を採用。コーヒー好きの方にもご満足いただける、酸味を抑えたすっきりした飲み口とコーヒー本来の味わいを引き出しています。

上質なローストビーフを2000円を切る価格で提供

濃厚な肉の旨みが詰まった厚切りローストビーフは、専門店なら3,000円を超える価格を、2,000円未満に設定することで、ファミリー層の顧客からも支持を集めています。

 価値追求の本領を示す新メニューも登場しました。それが「アンガスサーロインのローストビーフ」。「ごちそう感」のある厚めの牛肉を、柔らかく仕上げるという課題に挑戦し、原料となる牛肉の選定から開発をスタート。世界の三大品種の一つアメリカ産アンガス種のサーロインを使い、塩、こしょうだけのシンプルな味付けで肉本来のおいしさを楽しんでいただける専門店にひけをとらない味を実現しました。そのおいしさを全店に届けるため、肉をブロックのまま表面を焼き上げた後、旨味を逃がさないよう「真空調理」にて低温でじっくり加熱。細部にいたるまでこだわりを込めた一品に仕上げました。


 さらに、こうした価値追求とともに、こだわったのが「値ごろ感」。税込価格1995円と2000円を切った価格設定にすることで、多くのお客様に自信の一品を楽しんでいただけるよう努力しました。

 今回の大幅なメニュー刷新では、各店舗でも調理手順の変更など、新たに習得しなければならない点も多々あります。そのため商品開発にあたっては、店舗の負担をできる限り軽減し、接客サービスのレベルアップに資することも重要な課題としています。味、品質、価格、サービスレベルなど、多岐にわたる課題をクリアしながら進化しているデニーズのメニュー革新。今年の夏以降も、その成果が続々と登場します。

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