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セブン&アイの挑戦

2014年5月

上質、接客を切り口にストアロイヤルティを確立

 イトーヨーカドーはこれまで徹底的な体質改善に取り組み、基盤整備を続けてきました。その改革の成果を踏まえ、いっそうきめ細かく課題を把握しながら、積極的な経営を進めていきたいと考えています。
 今、総合スーパー業態に対してはいろいろな見方がありますが、日常生活に関する多彩な商品が揃い、さまざまな売場を巡ってお買物を愉しんでいただくところに、コンビニとも食品スーパーとも違う総合スーパーならではの価値があると思います。そのためには、上質な商品 の提供とそれをお客様に認知していただける接客サービスが、重要な切り口となります。

地域性の重視とグループとの連携強化

 商品面においては、改めてお客様の立場に立ち、ニーズに合致した商品提供の実現に向け、これまでにない新しく魅力ある商品づくりを加速していきます。その一環として、「上質」をテーマにした「つくるものがたり」(※)など、イトーヨーカドー独自のプライベートブランド(PB)商品開発と販売に力を注いでいます。地域性や総合スーパーの独自性を見直したオリジナル商品と、グループ共通のPB「セブンプレミアム」との相乗効果で、売場全体の販売力をさらに高めていきたいと考えています。
 また、地域性の強化では、西日本事業部を立ちあげ、近畿以西で地元に密着した迅速な対応を図っていきます。東北地域ではヨークベニマルと仕入れ、配送等で連携を深め、ニーズ対応をより進めます。さらにグループとの連携では、従来、商品原材料の共同購入や接客ノウハウの導入などで協力し合ってきたそごう・西武と、よりいっそう連携を深めていきたいと考えています。これにより、日常生活にマッチした「上質」なスタイルを提供する売場開発などを推進していきます。
  • イトーヨーカドー独自のPB。

「人財」を活かし活気ある売場づくりへ

 商品の上質化、売場の専門店化には、商品の価値をお客様に伝える接客が不可欠です。また、ネットと融合したオムニチャネルの推進でも、売場での接客対応がカギを握っています。売場の全員が、自ら目標を設定して、積極的に接客に取り組み、上質な商品を売り込んでいけるよう、売場改革に力を注ぎます。上質な商品、売場づくり、接客が一体となって成功事例を積み重ねていくことで、自信や活気が生まれます。そのために坪効率などに基づく人員配置といった計画的なマネジメントで、現場の「人財」をいっそう活かしていきたいと思います。

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