ハンバーガーメニュー

文字の大きさ:

セブン&アイの挑戦

2019年8月

特集

未来への約束

令和元年に新しいロフト。
創業30年の時を越えて「時の器」にサステナブルな世界を。

2017年6月にオープンし、次世代型旗艦店として今年4月、4フロアから6フロアに増床し総合完成した「銀座ロフト」。同店では新しい提案として、モノ×コトに加え「ヒトと社会のサステナビリティ」をテーマとした売場を展開しています。そのねらいと施策について、安藤社長が語ります。

(株)ロフト 代表取締役社長

安藤 公基

「時の器」としての店づくり

 私たちロフトは、1987年の創業時から、雑貨の集積を通じて時代の感覚やニーズを敏感に反映する「時の器」としての店づくりを目指してきました。その中でこだわり続けてきたのが、定番品を中心とした「蔵」と、季節や最新トレンドに対応した商品を通じてお客様に新鮮な驚きや楽しさを届ける「市」、この二つの情報発信機能を持った売場づくりです。90年代後半からの多店舗化、2014年からの自社開発商品への取り組み、そしてデジタル化が進む現在まで、ロフトはさまざまな成長過程を経てきました。私は、時代の変化を恐れず自ら変わろうとするのが小売業のあるべき姿であり、仕事の喜びでもあると考えています。

「サステナビリティ」を売場に反映

 そんな私たちが創業30年目、2017年に出店した「銀座ロフト」がこの4月、6フロアまで増床、次世代型旗艦店として総合完成しました。その背景にあるのは、人々の消費のあり方の変化です。新しいモノ、便利なモノを市場に出していくことが価値であることは不変ですが、私たちは今、その価値に、地球環境や生活環境の未来と持続可能性を見据えた、真に豊かな日々・時間をもたらすモノという軸が加わり、お客様の大きな消費スタイルになっていると感じています。「エコロジー」「オーガニック」「ナチュラル」「フェアトレード」「健康」これらを包含したサステナブルという考え方。そこでリニューアルにあたっては、こうした時代のキーワードを備えた旬の雑貨に、健康志向が高まる「食」を加え、6つのフロアに編集、提案しています。また、ひと言で「エコ」といっても「こうあらねばならない」というストイックなエコではなく、使っていて気持ちがいい、長く続けられて楽しい、カラダにも地球にも嬉しいといった価値を重視。ロフトらしい持続的な成長を実現していきたいと考えています。

100%オーガニックの食事や環境マネジメント体制の確立など、世界で唯一「ゲストの健康」と「サステナビリティ」に関する基準を持つホテルグループ「BIO HOTEL(ビオホテル)」の雑貨などを展開(1階)。

水産養殖認証を取得した「ムール貝」や、土壌内の生物多様性を回復する穀物から生まれた「クラフトビール」など持続可能な食糧調達を実現するパタゴニアの食品群「プロビジョンズ」を直営店以外で初めて展開(1階)。

「脱プラ」に向けた取り組みを開始

 「時の器」としての象徴的な取り組みテーマの一つが、今、社会で大きな関心が寄せられている「脱プラ」です。銀座店では大型商品用の袋を除いて、すべてのお買物袋を紙製に変更しました。また、マイバッグを推奨するために全200種類にもおよぶエコバッグ売場を常設、さらにレジ前でもオリジナルのエコバッグの販売を始めました。包装不要のお客様には、ロフトアプリのポイントを進呈しています。
 こうした取り組みが世界の脱プラ活動に与える影響は現状、微々たるものかもしれませんが、多くのお客様にサステナビリティというメッセージを発信し、価値観を共有しながら取り組みを進めていきます。そしてこれからもお客様とロフトが将来にわたって豊かさを分かち合えるような関係を築いていきたいと考えています。

ロフトオリジナルの紙製のお買物袋を採用するほか、脱プラを意識した消費に関心を持っていただくために、マイストローやマイバッグの売場を充実。

リサイクル素材や、微生物によって水と二酸化炭素に分解される生分解性プラスチックを用いた食器を編集した売場。

ロフト初のカフェスペース「ロフトフードラボ」では、素材にこだわった限定スイーツやフルーツドリンクなどを提供。アルコールもあり、バーとしても利用できます。銀座並木通りの街路樹を借景し、緑豊かでナチュラルな空間を演出。

  • 全2ページ
  • 1
  • 2