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セブン&アイの挑戦

2019年7月

パートナー企業とともに

セブン‐イレブン専用工場と一体型の「ベジタブルプラント」が稼働

新鮮で安全・安心な原料野菜の安定調達に向けて

プライムデリカ(株)が相模原市内に設立した「ベジタブルプラント」

 セブン-イレブンでは、全国2万店を超える店舗で、ファスト・フードをはじめとする高品質なオリジナル商品をお客様に提供するために、差別化された商品開発を進めています。すぐれた技術で商品の開発・製造をしていただいているパートナー企業の方々とは、「お客様によりおいしい商品を提供したい」という思いを共有し、こうした取り組みを支えていただいています。プライムデリカ(株)はセブン-イレブンのパートナー企業として、全国11エリアの製造拠点で、パスタやサラダ、惣菜、調理パン、スイーツを開発・製造していただいています。
 2019年1月、このプライムデリカがセブン-イレブン向け商品専用の野菜工場「相模原ベジタブルプラント」の稼働を開始しました。6階建ての建屋内には約340㎡の栽培室が11室あり、第1期の稼働となる今回は、このうち2室で3品種のリーフレタスを生産しています。「LED光制御技術」を活用し、露地栽培なら約70日かかるリーフレタスの栽培日数を38日に短縮しているほか、露地栽培品の2~3倍のビタミンCを含有する栽培技術を確立。さらに、種まきから収穫までの全工程に自動化技術を導入し、生産プロセスの効率化にも成功しています。
 また、ベジタブルプラントは隣に建つデリカ製造工場と専用通路で結ばれているため、外気に触れることがなく、安全・安心で新鮮な野菜をすぐ商品に加工することができます。

ベジタブルプラント内の栽培室ではLEDの光を当ててリーフレタスを栽培。

収穫されたリーフレタス
美味タス(レタスとリーフレタスの混合種)、フリルアイス、イノベーションレッドグラスの3種類のリーフレタスを栽培。ビタミンCの含有量は露地栽培品の2~3倍。

デリカ製造工場
ベジタブルプラントで栽培されたリーフレタスは、収穫後すぐに隣に建つデリカ製造工場へ。このラインでは獲れたての新鮮なリーフレタスを使いサラダを製造。

ともに成長し続けていくために商品の開発・提供に挑戦しています

プライムデリカ(株)
代表取締役社長

齋藤 正義

原料となる野菜の安定調達を目指して

 当社は設立以来、セブン-イレブン様のパートナーとして、高品質・高付加価値商品の開発・生産に努めてきました。その中でも野菜については、国内の農業就業人口の減少と頻発する異常気象などが相まって、安定的に調達することが年々難しくなっています。とくに天候の影響を受けやすいレタスなどの葉物野菜の調達は課題となっていました。
 商品の安定供給を実現したいとの思いから自社工場での野菜生産を検討し始めたのは2012年のことです。まったく未知の世界でしたが、さまざまなネットワークを辿ってパートナーを探し、独自のLED光制御技術を研究する玉川大学様、高度な自動化技術を持つ安川電機様と出会うことができました。そして、約6年をかけて試行錯誤を続けた結果、ようやく自分たちの理想とする野菜工場を形にすることができました。

価値観を共有してさらなる成長を

 ベジタブルプラントで収穫したレタスは隣のデリカ製造工場でサラダなどに加工し、セブン-イレブン様の店頭に並びます。生産する場所と加工する場所が直結していることから、今までは、加工時に鮮度面などの理由から商品として使用できなかった部分もありましたが、それも大幅に減り、昨今問題になっているフードロス削減にも寄与しています。
 来年春の本格稼働を目指して、現在は発芽率の向上などに取り組むとともに、自動搬送ロボットの導入や収穫作業の自動化など、生産能力の拡大に向けた検証も進めています。また、ホウレンソウやイチゴ、パクチーなどへ生産品目を拡大することも検討中です。
 このプラントは当社のビジネスモデルを大きく変革するだけでなく、セブン-イレブン様向け商品専用の初の野菜工場として高い注目を集めており社員のモチベーション向上にもつながっています。これからもセブン-イレブン様と「よりおいしい商品の提供によって企業価値を向上させる」という価値観をしっかり共有して、チャレンジを続けたいと思います。

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