2009年4月 |
お客様ニーズをとことん追求!新業態へのチャレンジ
セブン&アイHLDGS.では急速に変化する社会環境やお客様の心理を踏まえ
より抜本的な変化対応の取り組みに挑戦しています。
「セブンホームセンター金町店」
こうしたライフスタイルや環境の変化をとらえ、イトーヨーカドーでは昨年11月28日、イトーヨーカドー金町店の2階部分に、初の自社開発ホームセンター「セブンホームセンター金町店」をオープンさせました。日用雑貨やDIY用品(金物・工具)、ペット・園芸用品など、お客様の日々の暮らしの品を初心者用からプロ仕様まで幅広く取り揃え、都内最大級の約5万品目を品揃え。小規模なオフィスや飲食店が多い商圏特性を考慮し、ファイルなど業務用の文具や掃除用品も豊富に揃えました。テーブルクロスやコード類の切り売り販売も好評で、「ここへ来れば必ずほしいものが手に入る」というストアロイヤルティの獲得を図っています。
暮らしの「楽しさ」の提案もポイントです。とくに時間にゆとりができた団塊世代のお客様に、DIYや園芸は注目の的。ちょっとした修繕を楽しみながら節約につなげる提案や、土、プランター、種をセットした初心者向けの園芸キットを打ち出すなどの工夫を行っています。 さらに、専門店としてのサービスを提供するために、専門知識を持った販売員を売場に配置するとともに、メーカー協力による勉強会で商品知識を高めています。また、売場の14カ所に係員呼び出しボタン「ちょっと来てコール」を設置して、お客様のご要望にすぐ対応できるようにし、少人数でもきめ細かな接客が可能な体制を整えています。
また、畳や障子の張替え、ガスや防犯器具の取付け工事、水周り関連の修理などの取り次ぎ等、暮らしをサポートするサービス業務が好評で、「イトーヨーカドーのホームセンターなら安心」とのうれしい声もいただいています。
オープン以来、男性のお客様が一人でいらして、楽しそうにあちらこちらを見て回る姿が多く見かけられるようになりました。1階のイトーヨーカドー食品売場との相乗効果も生まれ、便利で楽しい身近なお店として、早くも地域の生活に根づき始めています。
「ヨークマートフードセントラル」
「フードセントラル」は、より広域からお客様が集まるSC業態に対応するために、ヨークマートの既存の店舗とはイメージがまったく異なる、新しいコンセプトの食品スーパーマーケットです。
川口店周辺は1キロ圏内に人口約4万人という高密度の商圏ですが、競合も多数あります。その中で繰り返しご来店いただくための魅力づくりとして、「毎日使う食材こそ新鮮でリーズナブルに」をテーマに生鮮三品を徹底強化。売場入口では、市場から直接仕入れた野菜をすべて100円以下のバラ売りで山積みして目を引き、しかも98円もあれば50円もあるという幅広い価格展開で、ワクワクしながら買い回っていただける楽しさを演出しました。
鮮魚では氷の上に丸魚を並べて、対面販売で食べ方を提案しながら目の前でさばくなど、市場のような威勢の良さと鮮度感でお客様を引きこみます。精肉では、銘柄牛に力を入れ、良いものをどこよりも安く提供することで、広域から足を運んでいただくための工夫をしました。惣菜はインショップ風の陳列にし、週末にはおつまみ惣菜のパック詰め放題を行うなど、イベント性あふれる売場づくりでファミリー層にアピールしています。
こうした売場や接客の実現にあたっては、ヨークベニマルから導入した作業管理板や目標達成カルテによる社員の技術力アップとともに、コミュニケーションのあるあたたかな職場環境への取り組みがあります。
成果を認め、フォローし合うことでモチベーションを高め、パートタイマー社員に権限を委譲。女性ならではの生活感を活かした提案を、積極的に行っています。今後、ショッピングセンターへは「フードセントラル」としての出店を進める方針で、昨年11月25日にオープンした2号店「モラージュ菖蒲店」も好調に推移しています。
ヨークマートでは、お客様の食卓を「より楽しく・豊かに・便利に」していくことを目指して、食の提案を続けていきます。