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セブン&アイの挑戦

ミレニアムリテイリング

ブランドの壁を超えた売場づくりで
鮮度感が好評の「キートゥースタイル」

多彩なブランドで コーディネートできる セレクトショップ

一つのブランドに縛られず、たくさんの選択肢から自由にコーディネートを楽しみたい」
今の女性たちのニーズに応えた自主編集売場、「キートゥースタイル」が好調です。「キートゥースタイル」とはブランドの垣根を超えてスタイリングの「鍵」になるモノを集めたセレクトショップ。「大人の女性のためのカジュアル」を共通コンセプトに、1店ごとにお客様の層に合わせた品揃えを追求し、多彩なブランドから服や小物を厳選。自在なコーディネートで、ファッションに敏感なお客様を楽しませています。
これまで百貨店の婦人服は、ヤング、キャリアとターゲットごとにフロアを区切り、大手NBブランドのショップを集合させた「ハコ型のショップ展開」が主流でした。しかし、それだけでは品揃えによる他店との差別化が難しいうえに、流行のサイクルが加速的に早まる中、鮮度の高い提案をするには限界があります。そこで、ミレニアムリテイリングでは、立地ごとの特性や今のお客様のライフスタイルに合わせた最旬の提案ができる自主編集売場に力を注いでいます。

立地や市場の特性に合わせ細かなMDで満足度を追求

8月21日、そごう横浜店に、西武百貨店渋谷店、そごう八王子店に次ぐ3店舗目の「キートゥースタイル・ヨコハマ」がオープン。約100坪のスペースには、百貨店初のコアなブランドや話題のインポートものなどが集合。単品+小物のコーディネートで、吹き抜けの大きな壁面を使ったディスプレーが目をひきます。
ターゲットは20代後半~30代を想定していますが、幅広い年令層から「今までの百貨店にはない新しさがある」「楽しい」と好評です。
同店がこだわるのは、フロア全体の牽引役としての『感度』や『鮮度』、『横浜店らしいエッセンス』。横浜のお客様はコンサバティブで、お買物も母娘連れが多いのが特色です。八王子店のデニム主体の品揃えに比べると、トラッドが中心で、本部選定の商品に加え、約70%は横浜店常駐のバイヤーによる独自のセレクトで構成。雑貨の比率も25%に上げてコーディネー打ち出しています。 他にはない商品の魅力が支持され、売上げも好調に推移。同フロアの買い回り率の向上にも貢献しています。オープンを目前に控えた西武百貨店池袋本店に向け、ノウハウの集積を着実に進めています。

写真(左)雑誌と連動させたディスプレーで、お客様の目を引きます。
写真(中央)カジュアルでも横浜らしいキレイ目な着こなしが中心。
写真(右)吹き抜けのある約100坪の開放的な空間には、話題のブランドをいち早く導入。効果的に配した雑貨で、この秋の新しい配色や柄の組み合わせを提案します。

ヨークベニマル

買いやすさ・環境配慮・低コストを実現する
新たな店舗フォーマットを開発

見やすく買いやすくお客様視点で店舗を見直す

少ない品数でもボリューム陳列ができるヒナ壇型のエンド什器で、陳列のスピードアップと在庫負担の軽減を実現。

ヨークベニマルが出店している東北・北関東一帯では、少子高齢化の進行が早いうえ、昨年来のガソリン価格高騰以来、車中心のライフスタイルに打撃を与えています。こうした状況をふまえ、ヨークベニマルでは、よりコンパクトで、低コストで運用でき、省エネと環境負荷の削減が可能な小商圏対応型店舗の開発に取り組み、その1号店となるヨークベニマル片平店(郡山市)を9月にオープンしました。
「高齢化によって、お客様は自宅に近く、たくさん歩き回らなくても買物ができる適度な広さのお店を求めるようになっています」と店舗開発の責任者。片平店では、商圏に対する適正規模を従来の600坪から500坪に変更し、少なくなった売場面積でも見やすく買いやすい通路幅、什器の本数や高さを検討しました。また、売場でも、手前の商品をとると自動的に後ろの商品が前進するスライダー式什器をドリンク売場に導入したり、袋菓子はケースに直接入れ込むタイプにすることで、並べる手間を省くなど、さまざまな工夫を什器設計に盛り込み、生産性向上を図っています。

時代のニーズに応える省エネルギーとCO2対策

天井のLED照明とスポット照明を組み合わせた片平店の店内。

キャノピー照明で棚下の照明がなくても明るい売場。低温でも点灯しやすく、紫外線の放出が少ないLEDは、冷凍食品やアイスクリームの冷凍ケース、紫外線による品質劣化を避けたいお酒のコーナーなどで活躍しています。

片平店の青果や鮮魚売場の天井にはLED照明が採用されています。消費電力が蛍光灯の3分の1で長寿命というメリットを活かし、照度が低いという欠点はスポットライトと組み合せて使うことで解決。また、冷ケースには、上部からケース内全体を照らす「キャノピー照明」を取り付け、棚段ごとの照明を廃止して電力消費を減らしています。さらに、空調機器も湿度を調整することによって、若干高い温度設定でも快適さを感じられる「デシカント空調」を導入し、冷ケースまわりの寒さ解消と省エネを図っています。他にも、インバータ方式の冷凍機や安価な深夜電力を利用した氷蓄熱システムの導入、フロンを使わない冷凍機の稼動実験など、新技術を積極的に取り入れています。これらの工夫により、片平店では年間のCO2排出量を、従来の600坪タイプ店の約20%削減できる見通しです。  片平店のノウハウを蓄積し、買いやすさ・環境配慮・低コストの新しい店舗モデルを取り入れ、これからも地域のお客様ニーズにお応えしていきます。

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