CO2排出量表示」に向けオリジナル商品で試算・検証をスタート
最近、マスコミでもよく聞かれるようになってきた「カーボンフットプリント(炭素の足跡)」という言葉。これは、原材料の生産・調達から販売、廃棄に至るまでの温室効果ガス排出量を把握し、CO2換算での商品に表示する取り組みのことです。セブン&アイHLDGS.は、いち早くこの取り組みの研究をスタートし、今年6月に発足した経済産業省のカーボンフットプリント研究会にも参画。すでに温室効果ガス排出量の試算に着手しています。
※首都圏のサンプルデータより算出
試算の対象としたのが、セブン‐イレブンの手巻きおにぎり「紀州梅」とサンドイッチ「ハムたまごサンド」。これらの商品はセブン‐イレブンの主力商品であり、いずれも原材料の生産履歴が明確に把握されているとともに、専用工場での生産、商品の仕分け、配送、店舗での販売などすべての工程にわたって一貫した商品管理ができています。このため、工程ごとの温室効果ガス排出量を把握しやすく、排出量算出・表示方法等を検討することが可能です。この手巻きおにぎりと、サンドイッチの試算例は、6月に札幌で開催された『環境総合展2008』でもパネル展示等で発表し、注目を集めました。
今後、セブン&アイHLDGS.では、オリジナルブランド「セブンプレミアム」の食品や日用品などでも、温室効果ガス排出量の把握と試算を実施します。これらの取り組みは、経済産業省の研究会で今後の算出方法や表示のためのシステム構築の資料として活かされていきます。
カーボンフットプリントが実現すると、店頭の商品のCO2排出量が一目でわかるようになります。