このページの本文へ移動します

セブン&アイの挑戦

2008年8月

社員一人ひとりの力を結集して世界の小売業をリードする「環境先進企業」を目指します

セブン&アイHLDGS.は、6月5日「環境の日」に、「環境宣言」と「地球温暖化防止に関する基本方針」、そして「国際熱帯木材機関(以下ITTO)」を通じた「原生熱帯林保全プログラム」の実施を発表しました。セブン&アイHLDGS.が目指す環境活動のあり方や施策の方向性、最新のグループ各社の取り組みについてお伝えします。

環境宣言

社員一人ひとりの意識を高め社会とともに環境問題に取り組む

●SEVEN ECOLOGY
グループを支えていただいている「お客様」「お取引先」「株主」「地域社会」「社員」そして「環境に関する政府機関やNGO、NPOなど」と「国際社会」の7者が、力を合わせて地球環境の保全に取り組むという基本理念を示しています。

●7を囲む「双葉」
セブン&アイグループはCO2を吸収する植物をシンボルとして大切にしながら、地球環境保全活動を推進するという意味が込められています。

地球温暖化の防止が、7月に開催された「北海道洞爺湖サミット」の重要テーマの一つであったように、いまや環境負荷の低減は、世界共通の大きな課題です。セブン&アイHLDGS.は環境への取り組みを経営の最重要課題の一つと位置づけ、これまで事業会社ごとに進めてきた環境対策をいっそう強化していくため、グループとしての取り組みの方向性を定め、グループの力を結集して推進していきます。その指針として、このたび定めたのが、「環境宣言」と「地球温暖化防止に関する基本方針」です。
「環境宣言」では、環境問題への取り組みにおいて、セブン&アイHLDGS.が世界の小売業をリードしていく決意を表明。また、環境問題の中でも、とくに「地球温暖化防止」を軸にした取り組みを進めていくこと、環境問題への取り組みを通じて地球環境や地域社会との「共生」を目指すことを宣言し、その内容の先進性に注目が集まっています。
セブン&アイHLDGS.の村田紀敏社長は、「宣言の考え方をグループ内に徹底することで、社員一人ひとりの環境への意識をいっそう高め、お客様、地域社会の皆様、お取引先などから信頼を寄せられる環境活動を推進していきたい」と抱負を語っています。

現状を知り、行動を起こし検証を重ね、CO2排出量を減らす

この「環境宣言」を具体的な取り組みに結び付けていくのが、「地球温暖化防止に関する基本方針」です。
これは「CO2排出量の把握・検証」と「CO2排出量の削減」の2大項目に分けられています。「CO2排出量の把握・検証」に関しては、各事業活動での排出量の正確な把握と検証の推進、さらにグループのオリジナルブランド「セブンプレミアム」について、製造から使い終わって廃棄されるまでの各段階の排出量調査、2008年度からグループオリジナル商品を製造委託しているお取引先に対し、環境への取り組みを含めたお取引先の企業行動全般についての検証を目的とした、内部および外部監査の開始などを取り決めています。
「CO2排出量の削減」については、各事業会社で、商品の開発・生産、物流、店舗設備、販売の各段階での削減を目指し、各社が事業特性に合わせて積極的に取り組んでいく方針が示されました。
基本方針では、最後に「社員によるCO2削減」という項目を立て、「グループ全社員に対して環境教育等を通じた啓発に努め、社員自らがCO2削減を積極的に進めていく」ことを定めています。仕事と家庭の両面で、社員一人ひとりがCO2排出量削減に真剣に取り組むことは、グループの方針としてだけでなく、社会からも強く期待されています。

地球温暖化の防止に向けたグループ共通の取り組み

2007年度のCO2排出量は、グループ全体で、およそ230万トンあります。これを削減していくために、グループとして次のような取り組みを実施していきます。

  • 事業活動におけるCO2排出量の正確な把握
  • 最新省エネ設備や再生可能なエネルギーの導入
  • 環境モデル店舗の出店
  • ITTOを通じた原生熱帯林保全プログラムの実施
  • 物流のいっそうの効率化
  • フードマイレージ(※)の観点からの地場商品の積極的な導入
  • オリジナルブランド「セブンプレミアム」について、製造、配送、販売、 廃棄の各段階におけるCO2排出量の調査
  • 環境をテーマにしたキャンペーンの実施
  • 店舗から排出される食品残さの飼料化、堆肥化のいっそうの推進
  • グループ全社員の環境啓発活動の実施
    (全員参加の「CO2削減チャレンジ宣言」、社員食堂を含め全事業所で の割り箸の使用中止、自主的にマイバッグを持参など)
  • フードマイレージ=食糧の輸送距離の意。生産地と消費地が遠くなると、輸送にかかわ るエネルギーがより必要となり、環境に負荷がかかるという考え方。

エネルギー消費原単位の推移

エネルギー消費原単位(床面積×営業時間あたりのエネルギー消費量)

  • 店舗における使用エネルギーと物流に関するCO2を集計。そごう、西部百貨店は、自社物流ではないため、物流のCO2は含まず。

業界全体で目標としているエネルギー消費量に対して、セブン‐イレブン、イトーヨーカドーともに、エネルギー使用量は下回っています。これは、業界に先駆けてグループをあげて環境問題に取り組んできた成果です。

  • 全4ページ
  • 1
  • 2
  • 3
  • 4