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[対談] イノベーションの視点

世界に類のないグループとしてイノベーション力を発揮する

遠藤 ところで、これだけの多様な業態を持っている流通グループは世界的にもまれだと思います。そこには、いろいろな可能性が秘められていると思います。グループ間の連携をさらに強化されていくお考えですか。

鈴木 セブン&アイHLDGS.は2005年の設立当初から「戦略共有」「ブランド独立」の方針を掲げてきました。統一した事業戦略のもと、グループ各社が持つインフラやノウハウを共有しながらそれぞれの事業会社のブランド力を高め、グループの価値を高めていきます。今後も時間をかけて環境を整え、事業会社間の連携を強化していきたいと考えています。この秋に本格的に始動するオムニチャネルも、その一つです。これだけの業態を持ってオムニチャネルに取り組むのは、世界でも初めてのことだと思います。

遠藤 セブン‐イレブンをプラットフォームとすることで、さまざまな業態の商品、サービスをそこに載せて、新しい価値を生み出すことができますね。それぞれの業態やブランドが自分たちの個性を磨きつつ一緒にやっていくことで、大変面白い組み合わせが生まれてくるのではないでしょうか。
 日本の流通業のイノベーション力は、日本の産業が世界をリードしていくための牽引役になるという気がします。

鈴木 新しいことに挑戦するには、誰かが問題を整理してくれるのを待つのではなく、自分たちから体当たりで問題の解決に取り組んでいくことが不可欠です。現場の持つ力について、いろいろとお話をうかがうことができました。今日は、ありがとうございます。

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