2017年5月 |
ネクストステージを切り拓くセブンプレミアム新戦略
2017年3月9日、「セブンプレミアム」は10周年を迎え、新成長戦略を発表。ブランドの再構成、再定義を実施しました。ブランド構成では、生鮮食品分野に「セブンプレミアムフレッシュ」、洗剤などの日用品や衣料品を提供する「セブンプレミアムライフスタイル」を新設して、5つのフィールドに拡大。それぞれブランドステートメントも表明しました。
また、商品パッケージのデザイン、ロゴもリニューアルして、「セブンプレミアム」の訴求力を強化。そして「セブンカフェ」は「セブンプレミアム」の一角を担うブランドとして、コーヒーのほかドーナツを提供してきましたが、昨年11月からは親和性の高い焼き菓子も導入。さらに、新たにマシンを開発し、ホットカフェラテも順次展開をスタートするなど、既存ブランドでの品揃えの拡充も積極的に進めています。
製造技術などの革新によりさらなる品質の向上へ
今回のブランドイノベーションの大きなポイントは、「さらなる品質の向上」「健康、安全・安心な商品の開発」「環境配慮」「グローバル展開」の4点があげられます。
第一の「さらなる品質の向上」では、たとえば人気の高い「北海道男爵いものポテトサラダ」で、北海道の契約農家から年間を通じて原料となる男爵イモを調達、素材の鮮度にこだわって畑の近くの現地工場で加工するとともに、調味料の見直しを行うことで、男爵イモ本来の風味をよりいっそう引き出せるようにしています。また「金の直火焼ハンバーグ」では、新たな設備の導入によって焼成温度を高めて旨味とジューシーな食感をより高め、デミグラスソースとの相乗効果で、香ばしさとコクのある旨味を実現。このように商品ごとに、原料、製造技術、調味料などきめ細かく革新を続けています。
生鮮食品の強化などを通じて「健康、安全・安心」を拡充
第二の「健康、安全・安心な商品の開発」では、新たに誕生したブランド「セブンプレミアムフレッシュ」(以下「フレッシュ」)が大きな役割を果たします。「フレッシュ」は、グループ力を活かして産地との連携を深め、たとえば農産物なら土からこだわった商品づくりを進め、絶対的なおいしさとともに、安全・安心で新鮮な商品提供を実現。3月に登場した「濃厚旨味バナナ」では、超高地栽培によって甘味とともに酸味やコクのある味わいを生み出しています。また、「カナダポーク」では、原料は指定農場に限定し、飼育環境や飼料などから徹底した品質管理と一貫生産によって、おいしく、しかも安全・安心な商品提供を可能にしています。鮮魚部門に登場した「アトランティックサーモン」は、ノルウェーの産地で卵から飼料まで一貫管理された最高品質のサーモンを、冷凍せず生のまま空輸しています。脂の乗りがバランスよく、日本人好みの味を提供しています。
「フレッシュ」は、イトーヨーカドーやヨークベニマルなどグループのスーパーセクターを中心に展開していきます。食品スーパーの食品売上のおよそ3割を生鮮食品が占めていますが、今回、「フレッシュ」を導入することで「セブンプレミアム」の持つ知名度と信頼性を活かし、生鮮の強化につなげていきます。よりおいしく、安全・安心で、便利さと手軽さを備えた商品を開発していくことで、共働き世帯や単身世帯のお客様が利用しやすい生鮮食品を拡充し、食品部門全体の成長の原動力になるブランドに育んでいきます。