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セブン&アイの挑戦

2016年3月

「オムニ7」は、2015年11月のグランドオープンから約3カ月が過ぎ
お客様のあらゆる生活シーンに行き届く、革新的なサービスを展開しています。
「ネット」と「リアル」を融合した新しいお買物スタイルで
さらなる便利さと満足感を追求していきます。

「ネット+リアル」ではなく「ネット×リアル」を目指すオムニ7

 昨年11月にグランドオープンした「omni7(オムニ7)」は、今新たな流通サービスのステージを開こうとしています。「オムニ7」が目指しているのは、コンビニ、総合スーパー、百貨店、専門店といった複数業態が連携し、ネットとリアルを融合することで、お客様一人ひとりのお買物の仕方を含めたショッピングのニーズに、24時間いつでも、どこでもお応えしていくこと。それは、ネット販売の便利さも、リアル店舗の安心感や手軽さを含みつつ、それ以上の新しいショッピング体験をお客様に提供しているのです。

 たとえば、欲しい商品は、ネットの「オムニ7」のサイトで24時間いつでも検索して、商品内容を確認することができます。そして実際に購入する際は、ネットで注文することも、リアル店舗の店頭で商品を見て購入することもOK。また、ネットで注文した商品の受け取りも、自宅で受け取れるだけでなく、最寄りのセブン‐イレブン店頭で受け取ることも可能です。近年は女性の就業率の増加により、日中ご不在になる家庭が多いことから、コンビニでの「受け取りサービス」としての需要が高まっています。たとえば「オムニ7」で書籍をネット購入されたお客様の8割を超える方が「セブン‐イレブン受け取り」を選ばれています。

 このように商品選びから購入にいたるまで、ネットとリアルの違いや業態の違いを超えて、お客様一人ひとりが好みのスタイルでお買物できるのが「オムニ7」の大きな特徴であり、「ネット+リアル」の足し算ではなく、「ネット×リアル」という掛け算の魅力があるのです。

「ネット」と「リアル」間で相乗的に集客効果

イトーヨーカドーのゴルチエショップでは、ネットを見てから来店されるお客様が多くいらっしゃいました。
  「オムニ7」の魅力を高め、より広範なお客様に使っていただけるようにするため、最も重視しているのは「魅力ある商品」です。グランドオープンに際しては、そごう・西武とイトーヨーカドーが共同展開しているファッションブランド「セットプルミエ」のデザイナーズラインとして「ジャンポール・ゴルチエ フォー セットプルミエ」を展開。「オムニ7」のサイトで商品情報に触れたお客様から、SNSなどを通じて商品情報が広がり、サイト閲覧件数やサイト上での販売件数は短時日のうちに急増しました。それに加えて、ネットで情報を知ったお客様の多くが、「ゴルチエ」商品を扱っているそごう・西武やイトーヨーカドー店舗に来店され、売場で実際の商品を確認し購入されました。まさにネットが「24時間の宣伝媒体」として稼働した結果で、従来のチラシ媒体では補えない物理的な限界を、ネットという媒体が解決したのです。結果、通常ではご来店のなかった地域からお客様が来られるようになりました。しかも、イトーヨーカドーで「ゴルチエ」商品を購入されたお客様の3割は、従来来店されたことのない新規客層であり、「ゴルチエ」商品だけでなく、「ギャローリア」などオリジナルブランドの販売機会を広げる効果も生まれています。

 こういったものは、実際の店舗で商品を確認してネットで注文して都合の良い時と場所で受け取るという「ショールーミング」購入と、ネットで商品を見て、実際の店舗で商品を確かめて購入する「WEBルーミング」。その双方が生じることで、リアル、ネット間で「相互送客」の循環が確認できた事例でした。

  その他、「オムニ7」ではアカチャンホンポの「水99%Super 新生児からのおしりふき」など、人気商品が生まれています。これらは、従来リアル店舗でも根強い人気のあった商品ですが、ネットで販売することで、リアル店舗のない地域のお客様にも手軽に購入していただけるようになり、販売チャンスが飛躍的に高まった商品です。こうしたネットとリアルの融合による相乗効果から、今、「オムニ7」に参画しているグループ各社は、確実に新しい販売チャンスへの手応えを感じています。

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