2015年11月の「オムニ7」グランドオープンを機にそごう・西武では福袋のネット予約ページを開設。
12月3日時点で前回の累計実績を上回る結果となりました。
「オムニ7」グランドオープンに際しては、先行して約6000店舗に「タブレット型接客端末」を導入。店頭や商品のお届けサービスの際に、お客様に「オムニ7」サイトのご紹介や、サイトでのお買物のご案内をすることに力を注いでいます。とりわけ、年末のクリスマスケーキやお正月のおせち料理の予約販売では、この「接客端末」が活躍。商品を見ながらその場で予約を完結できるという、従来のカタログによる予約販売にはない手軽さをお客様に体験していただくことで、クリスマスケーキのネット受注件数は、昨年の7倍もの実績をあげることにつながりました。またネット購買の特徴として、ケーキを購入の際にクリスマスオードブル等も合わせて購入される「ついで買い」をされるお客様が多く、単価アップにつながっています。
また、そごう・西武でも「オムニ7」始動後、今までにはない効果が表れ始めています。
昨年11月からネット予約を開始したお正月の福袋については、11月の売上げは昨年の2倍強、12月3日時点で早くも昨年の累計実績を超える結果を残せました。元日にセブン‐イレブンで受け取ることができるということも好調の大きな要因で、お客様の利便性に寄り添ったことが実績に結び付いています。
このように、季節商品や限られた店舗スペースでは在庫を持てない商品でも、ネット上に品揃えしてお客様に気軽に注文いただけるようにすること、さらには、近所にないセブン&アイグループの百貨店や専門店の商品も、手軽に身近なセブン‐イレブンの店頭に取り寄せられることで、セブン‐イレブンの「近くて便利」を、より進化させることが可能となりました。
昨年、ネットでの注文件数が7倍と大きく伸長したクリスマスケーキ。おせちの受注も、全体の10%にまで拡大。
「オムニ7」は、このように「商品」の魅力とグループ各店舗の現場力を掛け合わせる効果を生み出しています。ここで見落とせないポイントは、「オムニ7」サイトにアップされている商品は、いずれも「上質」「信頼性」「安全・安心」といったセブン&アイHLDGS.の基準をクリアしたものであるという点です。サイト内のどの商品を選んでいただいても、基本的なクオリティを満たしているという大前提のもとで、「オムニ7」をさらにお客様にとって魅力あるものにしていくために、今、セブン&アイHLDGS.では、商品開発担当者だけでなく、店舗の売場担当者まで含めた「全員」で、「お客様に魅力を感じていただける新しい商品提案」に全力を注いでいます。それは「ゴルチエ」のように世界的な「ブランド商品」からアカチャンホンポの「おしりふき」のように身近な「価値ある商品」まで、お客様に価値を認めていただける商品を、できるかぎり幅広く提案する取り組みです。
また現在、セブン&アイグループでは「脱チェーンストア」を目指し、それぞれの地域に支持されている品揃えの強化を行っています。リアル店舗では、そういった商品は、商圏内のお客様だけしか購入できませんが、今後は、ネットを通じてより幅広いお客様に知っていただき、ご利用いただくこともできるよう挑戦していきます。
そうした商品提案の蓄積によって、将来的にはリアル店舗の商品台帳そのものがネット上にあり、各店舗は地域のお客様ニーズを見定めていきます。そこから売場の品揃えを決めて商品を仕入れていくといった「商品台帳のクラウド化」を目指します。そのうえで業態や地域の境界を超えて、グループの各店舗は個店ごとにお客様ニーズに合った売場づくりを進めることも可能になっていきます。
「オムニ7」の取り組みは、流通サービスのチャネル全体を、そのように根本から変革する「流通イノベーション」第2ステージの始まりです。
以上のようなことは、多彩な業態を傘下に擁し、セブン‐イレブンを中心に国内に約1万9000店の店舗網を有するとともに、セブンプレミアムに代表されるグループ力を活かした商品開発力、物流機能をはじめとした先進的な事業インフラを構築してきたセブン&アイHLDGS.だからこそ可能なサービスです。そのために「チームMD(マーチャンダイジング)」による商品開発に加え、グループ全体が共通ITインフラを活用して新しい価値をお客様に提供する「チームIT」の構築を図っていきます。
世界的に見ても、このようなオムニチャネルサービスを行っている流通業はありません。この強みを活かしながら、お客様にさらなる「便利さ」と「満足感」をお届けしていくために、「オムニ7」の拡充が急ピッチで進んでいます。