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セブン&アイの挑戦

2015年8月
地域小売業との戦略的連携で「脱チェーンストア」「地域MD強化」へ

国内1万9000店超のリアル店舗とネットを融合

約1万8,000店のセブン‐イレブンは、オムニチャネルを進めるうえで大切な拠点。接客サービスの質をさらに高めることで「世界最強のオムニチャネル」を目指します。
 今年10月、セブン&アイグループのオムニチャネルが本格稼働します。これまで、オムニチャネルの試みは、米国等で進められてきましたが、いずれも百貨店等一つの業態による取り組みの域を出ませんでした。コンビニ、スーパー、百貨店、専門店等、多彩な業態が結集し、リアルとネットが融合したオムニチャネルは、セブン‐イレブン店舗をはじめとして国内に1万9000店を超えるお客様との接点を擁するなど、規模と質の両面にわたり類を見ない取り組みです。

 セブン&アイグループでは、オムニチャネル構築に向けて、一昨年8月に、グループ各社トップによる米国視察を実施。その後、各社トップによる推進責任者会議や、商品、店舗サービス・物流、ネットサービス・会員、セキュリティといった視点から、総合的に機能やシステムのあり方を検討し、具体化を進めてきました。そこからまとめられたオムニチャネルのコンセプトが、「いつでも、どこでも、スムーズに、お客様が求める商品が購入でき、人に紹介したくなるサービス」です。その特徴は、第一に家の中でも、移動中でも、スマホやパソコンからグループの商品を購入でき、セブン‐イレブン店舗等で商品の受け取りや返品が可能なこと。第二に、グループ各社のネット販売(eコマース)を統合して、スムーズに商品選びから決済が可能なこと。第三に、お客様への押しつけにならないよう配慮しながら、お好みに合わせた商品提案や情報提供を進めること。さらに、ご利用いただいたお客様が、お友だちやご家族などに気軽に商品を紹介できるといった仕組みも、今後拡充していく予定です。

新たな商品・サービスの開発など自己革新と価値創造の舞台に

 オムニチャネルの展開にあたって、特に重視している点が、「新しく上質な商品」の提案です。オムニチャネルの本格始動にあたっては、世界的に人気の高いファッションデザイナー、ジャンポール・ゴルチエ氏とコラボレーションした「Jean Paul GAULTIER FOR SEPT PREMIÈRES」が登場。ネットと連動してイトーヨーカドー45店舗、そごう・西武24店舗の売場で展開します。今後も、オムニチャネルを舞台に、グループ各社が商品価値を磨き、グループ独自の「上質」な商品の開発を進めていきます。
  また、お客様の立場に立ったサービスの点で重視しているのが、セブン‐イレブン店頭などでの接客サービスの向上です。そのために、セブン‐イレブンではこれまで、加盟店の協力のもとで、百貨店商品の受け取り、靴の試着販売、返品など、ネットとリアルを融合したサービスのテストも重ねてきました。
 本格始動後も、順次、商品やサービスの拡充と改良を重ねながら、お客様の生活にしっかりと根を下ろし、安心してお買物いただけるよう進化を図っていく方針です。

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