2009年8月 |
「株式会社そごう・西武」が発足
独自の商勢圏戦略と急激な消費変化への対応により
新たな百貨店像を目指します
8月1日、(株)そごう、(株)西武百貨店、両社の持株会社の(株)ミレニアムリテイリングの3社が合併し、「(株)そごう・西武」が誕生しました。9月には(株)ロビンソン百貨店が統合され、セブン&アイグループにおける百貨店セクターとして新たな価値創造を目指します。
そごう・西武は、激変する消費環境の中で、地域のお客様ニーズ、マーケット変化に対応するため、商圏を超えた「商勢圏」を構築し、新たな店舗オペレーションに挑戦しています。これは5つの基幹店(西武池袋本店、そごう横浜店、そごう千葉店、そごう神戸店、そごう広島店)を中心に複数店舗で構成し、商勢圏における商品調達の強化やさらなるお客様満足を追求するものです。さらにロビンソン百貨店が加わることでさらなる強力な店舗ネットワークを確立。店舗収益力と競争力の向上を目指します。
そごう・西武ではお取引先との協働により、「質感×時代性×低価格」を実現する新プライベートブランド「リミテッドエディション」を9月より展開します。なかでも婦人服では、デザイナーとコラボレーションしたブランド〈リミテッドエディションbyアツロウタヤマ〉をスタートします。同ブランドは、国内ファッションの第一人者、田山淳朗氏をファッションディレクターに起用。ブランドディレクションから店頭設計など全体統括を担当し、高質かつ低価格なモノづくりを目指します。「百貨店型SPA」により、ナショナルブランド商品の60~70%程度というかつてない価格での品揃えを実現し、ファッション領域における復権に取り組みます。
西武池袋本店では、2010年度の完成を目指し、大改装を進めています。昨年4月には第I期として、2階婦人雑貨、3階婦人服フロアが完成しました。この秋の第II期改装では、婦人ファッション領域において、サイズ売場(トール&ラージ、ミニヨンヌ)の拡充と自主編集売場の新規導入を行い、第I期からの改装の集大成とします。
婦人サイズ売場では、5つの人気ブランドを新規導入するほか、売場のすべてのブランドのサイズを熟知した「サイズマイスター」を配置し、サイズにお悩みのお客様へコーディネート提案やアドバイスなどコンサルティングサービスを提案します。
新たな自主編集売場として前述の〈リミテッドエディションbyアツロウタヤマ〉のほか、上質カジュアルのセレクトショップを展開し、生活雑貨までトータルに揃え、ライフスタイル全般に対応していきます。雑貨領域では好調が続く「ロフト」「無印良品」の移設拡充、食品ではデパ地下復活に向けた再編を段階的に対応。まず生鮮売場のさらなる活性化を図り、巨大ターミナル駅としての立地を踏まえたデイリー性の高い商品の魅力を強化します。
今後も、素材・製造・物流などグループのインフラを活用することで百貨店に求められる質を保ちながらお求めやすい価格を実現していきます。