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セブン&アイの挑戦

アカチャンホンポ

業界初のアイデアを盛り込み納得価格も実現
「プレミアム オーガニックコットン組布団」

デリケートな赤ちゃんの肌のために、細部の仕様にまで綿密な打合せを行っています。
安心感のあるオーガニック製品への関心が年々高まっています。しかし、よく耳にするのは価格やデザインへの不満。アカチャンホンポでも4年前からオーガニックコットンのベビー用組布団を取り扱っていましたが、色や織りが単調で高価額だったため売れ行きは伸び悩んでいました。

そこで、お客様の不満の一つである色合いについて調べてみると、無染色コットンでも品種による特徴を使い分けることでブラウン、グリーン、生成り色など、素朴ながらも魅力的なカラーバリエーションが可能なことがわかりました。そこで縫製工場と直接生産取引を行い、2007年にはこれまで市場になかったドビー織りのオーガニックコットン組布団(3色)を2万2800円で発売。大ヒットとなりました。

さらにオーガニックコットンの難点である綿カスに着目。通常のコットンは漂白を行うため綿カスは目立たないのですが、オーガニックコットンの場合は表面に黒い綿カスが見えてしまうのです。なんとか解決できないかと試行を重ね、希少なスーピマ種コットンを用いて糸を限界まで細く加工し、櫛状のものでていねいに綿カスをしごき落としてから通常の太さに撚(よ)り直したところ、とてもきれいな仕上がりとなりました。「高級ふとん生地で用いられている技法の応用です。業界初の試みで、非常に手間はかかりますが、赤ちゃんのためにここまでこだわるのは私たちにしかできないという自負を持って取り組みました」と、商品開発担当者。

こうして、かつてない質感と安心品質を兼ね備えたジャガード織りの「プレミアム オーガニックコットン組布団」が誕生したのです。

流通工程に踏み込んで高品質低価格を実現

(上)数少ない国内ベビー布団専門工場で、1枚 1枚ていねいに縫製しています。

(下)こだわり尽くしの「プレミアムオーガニックコットン組布団10 点セット」3万9800 円。掛カバー、フィッティングシーツ、ピロケース、替え用ピロケースにオーガニックコットンを使用しています。

価格面でも、問屋・メーカーを介さず縫製工場と直接取引を行い、さらに自分たちで調査・企画や生地試織、工場管理まで行うことで製品コストを35%以上カット。一組3万9800円という実用的な価格を実現しました。

「より多くの方にお求めいただける価格を実現することも小売業の社会的な役割だと考えています。自分たちが積極的に開発に関わることで、品質面でもコスト面でも他には簡単に真似ができない差別化商品となりました」

売場では、POPや販促用の小冊子に工場での生産風景の写真を掲載し、生産者の顔が見える工夫でより安心感を高めています。1月1日の発売以来、売上げは好調。さらに、前商品も引き続きヒットしており、オーガニックコットンシリーズはお客様から高い評価をいただいています。

ロフト〈渋谷ロフト〉

ニーズを逃さない商品力と圧倒的な品揃えで支持を集めるランチ用品売場

お弁当関連の商品なら、必ずほしいものが見つかる売場として支持されています。男性向けのお弁当箱、女性向けランチジャーも売れ筋に。
環境面や、節約志向の一端としての内食傾向から、ここ数年、マイボトルやお弁当を持参する人が増えています。そんな流れに早くから注目し、ランチ用品で強さを発揮しているのが「渋谷ロフト」です。その強さの背景にあるのは「圧倒的な品揃え」と「お客様のニーズに応える商品力」です。つねにトレンドを仕掛けていくリーダーとして、新しい商品を積極的に展開してきたロフトでは、「ランチ雑貨」というくくりで、お弁当箱だけでなく水筒、ランチバッグ、タレビンやバランなどの関連小物を充実させた売場づくりで支持されています。

ニーズやファッション性をいち早くキャッチして売場へ

「ランチマーケット」(3月初旬~5月中旬まで開催予定)で売り出す新商品。ペンケースのようなスリムさで、ピンクと黒のコントラスト、ネコのポイントがファッショナブル。
お弁当に関するニーズを敏感に察知。おかずカップも各色、さまざまな形が揃っています。アクセントになるピックも人気。
渋谷ロフトでは、常時商品を入れ替えながら約850アイテムを展開していますが、需要が高まる春と秋には、さらにお弁当箱と周辺グッズを大々的に集めた「ランチマーケット」を開催します。1階の催事場に約3500アイテムもの商品を展開し、徹底的にサイズ、カラー、素材、デザインを取り揃えて、「こんなものがあったのか」と、だれにも面白さを持ってもらえる品揃えにこだわります。

また、つねにトレンドリーダーとして、お客様のニーズや時代を敏感にとらえ、小さな芽をメーカーに提案し、新製品の共同開発も進めています。いまやお弁当箱も、一人で複数を使い分ける時代。女性のお客様が多いことから、ランチ用品をファッションの一部ととらえ、ラメが大流行した時には、即座にラメ仕様の携帯マグやお弁当箱を販売し大ヒットに。今は、バッグに立てたまま入れられるスリムなお弁当箱が人気です。また、レンジ対応ができ、繰り返し使えるシリコン製のカラフルなおかずカップや、絵を描く感覚でお弁当を彩れる型抜きなど、お弁当づくりを楽しむグッズの人気も高まっています。

このようにスピーディーでフレキシブルな商品開発や導入を可能にしているのが、ロフト独自のマーチャンダイジング。渋谷店、池袋店、梅田店の3店舗は独自の仕入れ権限を持ち、お客様のニーズや動向に対応した商品をいち早く導入し、目立つところで提案します。地域特性に合わせた品揃えで、思い切った展開ができるのが強みです。その成果を商品部と連動し、全店へと情報発信して売上げにつなげています。

「いつ行っても新しくて楽しい」という感動、「必ず見つかる」という安心感がロフトの魅力です。

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