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セブン&アイの挑戦

ミレニアムリテイリング
<西武百貨店池袋本店>

ブランドの垣根を超えた自主編集売場で
多様化する「ハレの日スタイル」に対応

ハレの日のスタイルを提案する「アンド ドレス....」。
西武百貨店池袋本店では、昨年秋の改装で3階キャリアゾーンに3つの自主編集売場を新設しました。旬なカジュアルアイテムを、ファッションから雑貨までトータルに展開する「キートゥスタイル」、ドレスアップとカジュアルダウンの2軸で商品をセレクトした「ジャスティンモード」に引き続き、結婚式などの「ハレの場」から、コンパなどの「遊び」までさまざまなシーンと用途に合わせたドレスアップスタイルを提案する「アンド ドレス・・・・」が好調なスタートを切っています。

「アンド ドレス・・・・」のターゲットは、高感度なヤングからアダルト層。「非日常」をキーワードに、人気の4ブランドを集めて華やかなドレスアップスタイルを提案しています。既存のフォーマル売場と大きく違う点は、結婚披露宴などのゲストスタイルはもちろん、着こなしによってデートやコンパ、さらに通勤着にまで幅広く着回しできる商品を集めていること。「派手なドレスを買ってもタンスの肥やしになってしまう」「一度しか着られない服にお金をかけるのはもったいない」といったお客様の潜在ニーズに対応した売場です。

「とくに最近の20代は、ハレの日だからと堅苦しく考えずにワンピース等をうまく着回しています。各ブランドでもそうした商品提案が進んでいましたが、今回のようにブランドの垣根を超えて1カ所で展開するのは百貨店で初めての試み。比較購買しやすく、とても便利とうれしい声をたくさんいただいています」と、同売場を担当する販売係長は手応えを感じています。

フレキシブルなコーディネートでお得感を伝えて購買につなげる

接客では、一つの服に対して「ハレの日」と「普段使い」のコーディネートを提案するよう心がけています。
品揃えの中心は、3~5万円台の上質なワンピース。さまざまなシーンを想定した小物や靴も取り揃え、メインディスプレーでフレキシブルな着こなしを打ち出しています。

「接客でも『ネックレスやファーハレの日のスタイルを提案する「アンド ドレス....」。接客では、一つの服に対して「ハレの日」と「普段使い」のコーディネートを提案するよう心がけています。でアクセントをつければ華やかに、こうしてジャケットを合わせれば通勤にも使えますよ』と、2パターン以上のコーディネートを実際にお見せして、着回しやすさとお得感を伝えています。予想以上にお客様の年齢層が幅広く、まとめ買いも多いのでニーズの高さを感じますね」とショップ店長。

こうしたお客様に喜ばれる提案や気づかいが成果につながり、消費の冷え込みの中でも売上げは好調。今後は、さらに新しいブランドや商品を加え、百貨店ならではの新しい売場として顧客を広げていきます。

セブン&アイHLDGS.

スケールメリットを活かした「円高還元企画」で
お客様に高品質の輸入食材を提供

海外メーカーからの直接仕入れにより、円高メリットを最速で最大限、販売価格に反映します。

急速な円高は、輸出企業にとっては痛手ですが、質の高い海外商品を安く仕入れるうえでは大きなメリットです。セブン&アイHLDGS. ではイトーヨーカドー、ヨークベニマル、ヨークマートと 一体となって、円高のメリットを積極的に活かした仕組みづくりに取り組んでいます。

通常、輸入商品は輸送や通関に時間がかかるため、円高メリットを反映した商品を待っているだけでは、お客様に一番アピールできるタイミングを逃すだけでなく、一時的なイベントで終わっ てしまいます。そこで、継続的に円高メリットを活かしていくために、各社のバイヤーが海外のメーカーと直接商談を行い、利益を確保しながらより価値ある商品をお客様にお届けしていこうというのが、今回の取り組み です。

第1弾として11月末に各社のバイヤーがヨーロッパ、韓国、タイに飛び、市場での人気や、安全・安心を基準に商品を選択しました。ヨーロッパではフランス・モンサンミッシェルで創業120年の老舗メーカーであるメールプ ラー社の菓子や、世界的に信頼の高いメーカーからオリーブオイル、チーズやワインなど9品、韓国で鮮魚、タイではデイリー品を中心に買い付け。価格も、グループ一体となったスケールメリットを活かし、さらに抑えることができました。

「輸入品は通常、日本向けに新パッケージをつくったり、小容量に詰め替えて付加価値を高めるのですが、今回は円高還元のメリットを素早くお届けするために、現地で販売されている仕様のまま販売します」と、ヨークベニマルのバイヤーは語ります。今回仕入れた商品を軸に、各社の「円高還元セール」は2月上旬にスタートします。

「セブンプレミアム」で培ったネットワークが進化

こうしたグループ一体となった円高還元の取り組みは初めてのことです。それでもスムーズに協力体制が築けた背景には「セブンプレミアム」開発で培った事業会社間のネットワークがあります。輸入品は予定期日までに一斉にアイテムを揃えるのが難しいのですが、週に1度は各社担当者が情報の共有と調整を進め、スケジュールをきめ細かくコントロールしました。
今後は、お取引先の開拓を含め、今回構築した仕組みをさらに進化させ、オリジナルの商品開発なども視野に入れながら、円高のメリットを最大限にお客様に還元していきます。

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