このページの本文へ移動します
セブン&アイの挑戦

進化し続けるセブンプレミアム
「今日も未来も、みんな笑顔で。」

2022年5⽉

進化し続けるセブンプレミアム「今日も未来も、みんな笑顔で。」

セブン&アイグループ共通のプライベートブランド商品「セブンプレミアム」は、多様化する生活ニーズにきめ細かく応え、プレミアムな価値を追求し続けることで多くのお客様にご支持いただいています。現在、商品数は約4,000アイテム、年間売上1兆円を超える国内最大級のブランドに成長しています。これからも進化を続け、新ステートメント「今日も未来も、みんな笑顔で。」を柱にさらなる成長を目指します。

セブンプレミアム 新ステートメント「今日も未来も、みんな笑顔で。」
新ステートメントにこめた想い

セブン&アイグループからお客様への「笑顔の約束」

 2007年5月、「セブンプレミアム」はお客様の生活を「より豊かに・楽しく・便利に」することを目標に、セブン&アイグループ共通のプライベートブランド(以下、PB)商品として誕生しました。開発がスタートした当時、PB商品は一般的なナショナルブランド商品よりも安価でお求めやすい反面、品質面はやや劣ると考えられていました。しかし、この常識をくつがえしセブンプレミアムは、価格競争力を持ちながら、おいしさ、安全・安心などの面で妥協することなく独自の高いクオリティーを追求。セブン&アイグループが長年培ってきた強力なチームMD(マーチャンダイジング)を活かし、従来のPBとはまったく異なる発想のものづくりで市場に新たな価値を創出しました。さらに、10周年を迎えた2017年には多種多様な商品群を「セブンプレミアム」「セブンプレミアム ゴールド」「セブンプレミアム フレッシュ」「セブンプレミアム ライフスタイル」「セブンカフェ」の5つのブランドで再構成、グループ各社で幅広く展開し、グループのPB商品として成長を続けてきました。
 プレミアムという名称には、お客様が商品に対して「買って良かった」「幸せな気持ちになる」といった「プレミアムな満足」を感じていただきたいという願いをこめています。今回、15周年を迎えるにあたり、改めてその原点に立ち返り、新ステートメント「今日も未来も、みんな笑顔で。」を掲げました。暮らしに身近なセブン&アイグループの店舗で、一人ひとりのお客様に“お気に入りのセブンプレミアム”を見つけていただきたい、そして“お気に入り”を食べた時、使った時に自然と笑顔が生まれ、大切な人たちにおすすめいただいて笑顔の循環が生まれるような生活シーンを創出したい。そんな想いをこめています。
  私たちの想いを言葉にすることで開発担当者であるグループ各社のマーチャンダイザー(以下、MD)や共同開発者であるメーカーさんなど、セブンプレミアムに携わるすべての人たちにブランドが目指す姿を示し、軸をぶらすことなく「こんな商品が欲しかった!」とお客様に笑顔になっていただける商品開発を進めます。これからもプレミアムな価値に自信と誇りを持ち、お客様に笑顔をお届けする“プライドブランド”として、さらなる成長を目指していきます。

セブンプレミアム ゴールド

専門店のおいしさ・品質でお客様の食卓を華やかに

 2010年に“人気専門店の味を手軽にご自宅で楽しめる”をコンセプトに掲げて誕生した、セブンプレミアムの最上級ブランド「セブンプレミアム ゴールド」。新型コロナウイルス感染症(以下、新型コロナ)によりお客様の生活スタイルが大きく変化した今、「専門店のおいしさや外食の楽しさを自宅でも味わいたい」というニーズの高まりから、多くのお客様にご支持いただいています。
 その信頼をより強固なものとするため、セブンプレミアム ゴールドのコンセプトを再定義し、誰もが知っている繁盛店や一流料理人(専門家)の技術指導を必須条件に商品化を行う方針を定めました。パッケージも専門家の監修とこだわりのおいしさが伝わるよう一新し、主力商品のリニューアルを行っています。
 食の専門家から学ぶのは、手間ひまかけた調理へのこだわりや、素材や調味料のこだわり、健康に配慮したまろやかな味つけなど、専門家ならではのおいしさの秘訣です。グループが誇るPB商品として、生産工程や味つけなどすべてを妥協なく見直すことで、毎日食べたい味でありながら食の喜びを感じる華やかな食卓を実現していきます。

セブンプレミアム ゴールド

「ゴールドな食卓」を目指し、「食卓」視点から開発領域を拡大

 「セブンプレミアム ゴールド」は、ロングセラー商品「金のハンバーグ」「金の食パン」などをはじめ「お客様に満足いただくだけではなく、感動していただける商品」を目指し、進化を続けています。常にお客様の期待を超える商品を提供するため、コンセプトの再定義と同時に「食卓」視点からセブンプレミアム ゴールドの商品開発領域を拡大しています。たとえば、自宅でイタリアン専門店のような食卓を実現するには、ピザなどの単品だけでなく、前菜やメインディッシュ、サラダ、チーズ、ワインなどさまざまな料理や飲みものが必要になります。現在、セブンプレミアム商品では、和食や中華といった食のジャンルごとに食卓を演出できる品揃えがありますが、今後は「ゴールドな食卓」の実現も目指します。セブンプレミアム ゴールドの商品で食卓のすべてを揃えられるよう、一貫したコンセプトを設定したうえで一品一品にこだわり、専門家の監修のもと商品の開発に取り組みます。
 セブンプレミアム ゴールドは、味や品質はもちろん、食シーンまで専門店の特別感をご自宅で演出できるブランドとしてさらなる深化を進め、忙しい毎日の中でも手軽に実現できる豊かな食生活をご提案することで、お客様の笑顔あふれる暮らしを応援します。

健康対応

質の高い買物環境づくりに注力し、お客様の健やかな食生活のお手伝いを

質の高い買物環境づくりに注力し、お客様の健やかな食生活のお手伝いを

 生活習慣病の増加や高齢化が進む中、お客様の「健康志向」はますます高まっています。セブン&アイグループでは、お客様の健康に貢献することは社会的責務と考え、2017年に「セブンプレミアム」の開発部門に「健康プロジェクト」を設置。食卓のプラス一品として日常的にご利用いただいている商品については、定番の商品だからこそ、飽きることなく毎日おいしく、安心してお召し上がりいただけるよう、原材料と製法の見直しを続けていきます。
 たとえば、パウチ惣菜の「ごぼうサラダ」では、原材料の品質面での選別を強化し、カットサイズを工夫するなど、製造工程から見直して食感と味が引き立つ工夫をしています。さらに、味の決め手となるマヨネーズについても、セブン‐イレブンのサンドイッチなどで使用されている、濃厚でコクのある卵「ななたま」を使ったマヨネーズに変更するとともに、配合を見直すことで添加物を大幅に削減し、素材の味を最大限に引き出す商品にしました。
 セブンプレミアムのおいしさや品質の高さは、商品開発から原材料調達、加工、包装、生産まで、商品づくりに関わるすべてのプロセスにおいて高い技術とノウハウを持ったお取引先と共同で商品を開発・製造するチームMDが支えています。毎日食べていただく商品だからこそ、一品一品をていねいに見直し、安全・安心で健康な食生活に貢献していきます。  

セブンプレミアム
「たんぱく質」や「食物繊維」などの補うべき栄養素はオレンジ、「糖質」や「塩分」など必要以上の摂取を控えるべき栄養素はグリーンのアイコンで表示を統一します。

 また、2019年には商品パッケージの裏面に加えて表面にも栄養成分を表示するとともに、「食物繊維がレタス1個分」といった一般的にわかりやすい単位で明示しました。しかし、年々栄養表⽰の複雑化が進み、その表現方法も商品ごとに異なっていたため、お客様への訴求点が⾮常にわかりづらくなっていました。
 多くの商品が並ぶ売場でシンプルにわかりやすく伝えるには、機能ごとに統一性を持たせるパッケージデザインも必要です。そこでセブンプレミアムでは、栄養表示についてわかりやすく伝える取り組みとして、セブン‐イレブンが実施している、栄養素や野菜の使⽤量ごとに設定されたカラーアイコンをパッケージの表⾯に設けるという、わかりやすい価値伝達を踏襲しました。セブン&アイ・ホールディングスのコーポレートカラーである「オレンジ」と「グリーン」の2色で、「補うもの」と「控えるもの」を表現。ひと目で価値が伝わりやすいパッケージとすることで、健康に関するメッセージ性を強めています。今後、グループ各社に拡大し、セブンプレミアムが提案する健康プロジェクト商品の認知向上を図るとともに、お客様により質の高い買物環境を提供することに努めます。

未来世代との取り組み

子どもたちとの商品開発で企業の姿勢を伝え、未来へ種をまく

出張授業
取り組みにはチームMDで関わるお取引先も参加。生産現場の方にお客様の生活シーンを直接見てもらうことでより良い商品づくりにつながり、子どもたちには一つの商品をつくるためにさまざまな人たちが携わっていることを伝えることができました。

 未来世代である子どもたちは、日常生活や学校教育の中でSDGsについて真剣に学び、環境問題や社会課題に高い関心を持っています。未来の消費者である今の子どもたちが消費を牽引する世代になった時、その購買行動は現在とは大きく異なることが予測されます。
 セブン&アイグループでは環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』のもと、2030年、2050年に向けた環境負荷低減への取り組みを進めています。その取り組みを未来世代である子どもたちと共有し、満足して商品を手にとってもらうためには、まず私たちが意識を変え、柔軟な発想で行動や商品を変えていく必要があると考えています。
 その一つが、昨年「セブンプレミアム ライフスタイル」の商品開発チームが実施した子どもたちとの共同開発です。セブンプレミアム ライフスタイルでは、グループで回収したペットボトルを原料とした再生糸や希少なオーガニックコットンを使用した衣類を展開。さまざまな生活シーンに合わせてお客様の暮らしに寄り添う商品開発を行っており、開発にあたってはお客様の“生の声”を重視しています。今回は商品開発を担当するイトーヨーカ堂のマーチャンダイザー(以下、MD)が東京都内の小学校(台東区立大正小学校、台東区立東泉小学校、杉並区立済美小学校)を訪れて出張授業を行い、小学5・6年生の皆さんと一緒に1年という時間をかけて商品開発に取り組みました。

一緒に体験して共感して想いをかたちにする

セブンプレミアム ライフスタイル

 新型コロナにより、子どもたちの生活環境も激変しています。MDにとって子どもたちの本音をいかに引き出すかが難しい点でしたが、根気強く交流を重ねることで、授業が終わるたびに手を洗うためハンカチの使用頻度がかなり増えていてなかなか乾かないことや、ハンカチを入れるズボンのポケットまで濡れてしまって嫌だといった声が聞こえてきました。
 そこで子どもたちと話し合い、開発商品を「ハンカチ」と「ボトム」に決定。糸や工場について勉強をしたり、道具を用意して吸水性の実験をしたり、自分たちでカラー展開やデザインを考えて決めたりなど、子どもたちは実際の商品開発の過程を楽しみながら体験するとともに、積極的に意見や提案も出てくるようになりました。セブン&アイグループの環境への取り組みにも強い関心を示し、MDの話に熱心に耳を傾ける姿も印象的でした。
 みんなで意見交換を重ねて商品が生まれた時、教室にはたくさんの笑顔があふれていました。最終日には「再生ポリエステルを使うことで石油の使用量を減らし、SDGsの活動に貢献するという活動が心に残った」「遊んでいると汗が出てTシャツのにおいが気になるので、次ははやく乾くTシャツの開発をしてみたい」といった意欲的な感想が寄せられました。担任の先生からも「小学生にとって難しい取り組みではと懸念しましたが、MDさんとのていねいなやりとりのおかげで、子どもたちが環境に配慮した商品づくりが自分たちの暮らしに大きく関わる問題であることを実感しながら学ぶことができ、非常に有意義だったと感じています」と感謝の言葉をいただくことができました。MDも授業を通じて子どもたちのリアルな声や実態を知ることができ、今後の商品開発につながる数多くの気づきや学びを得ています。
 子どもたちとの商品開発の取り組みは、今後もエリアや対象の学校を変えて継続していきます。社会課題を解決する「セブンプレミアム」の商品開発を通じて、セブン&アイグループは未来世代が安心して住み続けられる豊かな地球環境を守るという明確なメッセージをSDGsネイティブの子どもたちに伝え、地域社会に貢献しながら未来への種まきを進めていきます。

子どもたちと開発した商品
子どもたちと開発した商品は、本年3月末からイトーヨーカドー全店舗で展開。さまざまな販促媒体を活用して、開発した子どもたちの想いをお客様に伝えています。
世界中の子どもたちが描いた絵を使用したオリジナル商品
子どもたちが使う商品のパッケージに、病気や戦争、災害などで心に傷を負った世界中の子どもたちが描いた絵を使用したオリジナル商品を展開。売上の一部を子供地球基金に寄付しています。

ムービー

未来世代との取り組み

「授業が終わるたびに手洗いをするので、乾きやすいハンカチが欲しい」 「制菌加工で安心なハンカチが良い」
「ハンカチをするっと入れられるズボンが良い」 次々にあがる手と、発せられる本音の言葉。
子どもたちの生の声をもとに、MDと子どもたちが一緒に商品開発に取り組んだ1年の様子をご紹介します。

セブンプレミアム ライフスタイル 未来世代との取り組み(8:57)