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セブン&アイの挑戦
セブン&アイグループのサステナビリティ

食品ロス・食品リサイクルの取り組み
お客様と一緒に課題を解決するこれからの食品ロス削減

2021年11⽉

お客様と一緒に 課題を解決する これからの食品ロス削減

お客様に参加していただくことでロス削減につながる仕組みづくり

本取り組みに関するSDGsの目標
本取り組みに関するSDGsの目標

食品ロスとは、まだ食べられるのに廃棄される食品のこと。持続可能な開発目標(SDGs)の達成において世界が一丸となって解決すべき目標となっており、食品ロスは現代が抱える社会課題として、お客様の問題意識はますます高まっています。
 セブン&アイグループでは、環境宣言『GREEN CHALLENGE 2050』で食品リサイクル率を30年に70%、50年に100%、食品廃棄物量を発生原単位(売上百万円当たりの発生量)で13年度と比較して30年に50%削減、50年に75%削減を掲げ、セブンファーム※1やエシカルプロジェクト※2など、さまざまな取り組みを推進してきました。
 そして今、さらに一歩踏み込んで取り組んでいるのが、“お客様と一緒に推進する”食品ロス対策です。
 食品廃棄量を減らすためには、消費者一人ひとりの行動変化が大きく影響します。消費者との接点が多い当社グループの強みを活かし、店舗や売場でお客様に参加していただくことで発生抑制につながるような仕組みづくりをグループ各社で工夫しています。
 セブン‐イレブンを中心にグループで実施している「てまえどり」は、昨年3月に神戸市とセブン‐イレブンの連携からスタート。食品ロス問題は協調できる領域であるという考えから環境省や日本フランチャイズチェーン協会に働きかけ、今年6月には消費者庁、農林水産省、環境省とともに大手コンビニエンスストア4社で連携した取り組みへと発展しています。
 デニーズが実施する「mottECO(もってこ)」は、お客様から大変好評をいただき、「食べ残しを廃棄したくない」「注文したものは責任を持って食べる」という食品ロスに対する消費者の価値観の変化が見られました。イトーヨーカドーの「フードドライブ」も、食品ロスを解決しながら社会貢献できることを伝えることで協力者が増えつつあり、日々のお買物をしながらご家族で食品ロス問題を考えるきっかけにもつながっています。
 今後セブン&アイグループでは、店舗から出る食品残さの堆肥化や飼料化を推進し、食品リサイクル率のさらなる向上を目指します。その他の活動もグループ各社が問題意識を共有し、食品廃棄量削減につながった好事例をグループ内で拡大。身近なセブン&アイグループだからこそできるアプローチでお客様の参加意識を醸成し、お取引先や業界内に協調を呼びかけ、社会課題の解決を牽引していきます。

  1. ※1 セブンファーム
    2008年、イトーヨーカ堂が設立した小売業で初めて循環型農業に取り組む農業生産法人。
  2. ※2エシカルプロジェクト
    販売期限の近い商品にシールを貼り、対象商品の購入で5%分のnanacoポイントを付与するセブン‐イレブンの取り組み。
てまえどり

セブン‐イレブンでは、すぐ食べる商品は販売期限が近い商品からのお買上げをうながす「てまえどり」を実施。おにぎりやパンの棚に販促物を掲示し、食品ロス削減には消費者の協力も必要であることをお伝えしています。今年6月には大手コンビニエンスストア4社で連携した取り組みへと発展しました。
mottECO(もってこ)

デニーズでは、食べ切れなかった料理をお客様の責任で持ち帰ることができる植物由来のお持ち帰り専用容器を導入。環境省の食品ロス削減活動「mottECO(もってこ)」の導入モデル事業として採択され、日本でも食べ残しの持ち帰り文化が根づくきっかけとなることが期待されています。
フードドライブ

イトーヨーカドーでは、未開封の缶詰や飲料など、まだ食べられるのに家庭では使い切れない未使用食品を寄付していただき、地域のフードバンク団体や福祉施設等に寄贈する「フードドライブ」を推進。現在、全国のイトーヨーカドー店舗(一部店舗を除く)にフードドライブBOXが設置され、スーパーストア事業を中心に取り組みが広がっています。
賢者のレシピ

YouTubeチャンネル『セブンプレミアム公式 セブンプレミアム向上委員会』では、伝説の家政婦・タサン志麻さんが考案する「賢者のレシピ」を配信。食材をムダなく、賢く、おいしく食べることをモットーに、より多くのお客様にセブンプレミアムの商品を楽しんでいただきながら、食品ロスについて考えるきっかけを提供しています。